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2009年11月18日水曜日

私の新型インフルエンザの発症症状

 今もなお新型インフルエンザを発症したことによって自宅に謹慎中です。正直な所、ずっと引きこもってていい加減嫌になってきました。しかもこの謹慎が今週いっぱいまで続く見通しとなり、さすがにはっちゃけて外に遊びに行くわけにも行かず、いろいろと気分が滅入ってきております。
 そんなわけでブログを書く気力も大分薄れてきているのですが、一つここはアクセス数獲得も兼ねて私に起きたインフルエンザの症状について詳しく書いておくことにします。

 まず今回の新型インフルエンザの発症前に、いくつか前症状が私には起きていました。発熱をしたのは先週の土曜日からでしたが、その二日前の木曜日に何故だか喉仏が突き出しているような、喉の皮が引っ張られているような妙な違和感を感じていました。明けた金曜日にはそのような感覚はなくなったものの、今度は朝から咳がよく出て、熱は伴ってはないのだからただ気管を悪くしただけだろうと当初は思っていましたが、今考えるとあれは完全な前症状だったでしょう。

 そして一日咳を何度もしながら過ごして次の土曜日、この日は朝から37度台の発熱を起こして一日中家で寝ていました。折角の土日なのになんでこうも体調を崩さないといけないんだろうと思いつつ寝ていましたが、まだこの頃はゲームをする程度の体力は残されていました。
 体力的に一番きつかったのはその次の日曜日で、この日はもう朝起きてからずっと全身に寒気があり(暖房が一切ないクソ寒い部屋でいつも寝ているのも原因だけど)、起き上がることもままなりませんでした。それなので早速また体温計で測ってみるとやはり熱が38度後半にまで来ており、昨日に引き続き今日も寝たきりかと、今度は暖房のある部屋に移動してまた寝ていました。

 ただこの日曜日の症状は本当に一日中、いや前日を含めれば二日間も寝続けているにもかかわらず、一向に体調はよくならないどころか悪くなる一方でした。それこそ立ち上がることもなかなか出来なければ、トイレに向かってまっすぐ歩く事も出来ませんでした。
 症状的には発熱による全身のだるさと関節の痛みが激しく、分厚い布団に入っていても寒気と疲れからつくづくついていないと何度も思いました。ただ不幸中の幸いというか、自分にとって一番致命的となる頭痛は今回発症しませんでした。普段は風邪を引くと頭痛も併発してのたうちまわる事が多いのですが、今回はそういったことはなく苦しいとはいえまだマシな状況にあったと思います。

 また風邪につきものの鼻水についてですが、咳はずっと出続けていたもののあまり鼻水・鼻づまりはほとんど起こりませんでした。むしろ最大の峠であった日曜日が過ぎて復調してきた月曜日に、体温は37度台にまで引いたもののくしゃみと鼻水の量がこの日から増えてきました。そんなわけでこの日も寝続けて、明けて火曜日には体温も36度台で推移して薄まっていた全身のだるさもほぼ完全に取れました。

 この新型インフルエンザは潜伏期間が一週間という事なのですが、個人的にはどこで感染したのか思い当たる節はありません。一応帰宅後は手洗いうがいはしていたのですが、あるとすればで最も可能性が高いのは朝の通勤電車くらいなもので、厳密な所は全く分かりません。ただ本格的に発症する前にキャリアになったのだから、これはこれでもうすこし前向きに見てもいいかもしれません。
 最後に、医師から処方されたタミフルを今飲んでいますが、今のところは異常な行動は取っておりません。布団に入る際に何故か布団干し用ストッパーを持って入った事以外は……。

2009年11月17日火曜日

何故フリーターやニート問題は顕在化したのか

 以前にある社会学者から、こんな話を聞きました。
 日本で失業率が最も高い都道府県は以前からずっと沖縄県なのですが、沖縄の住民は故郷に雇用がないと分かっていながらも、進学や一時出稼ぎなどで本州に一度出たあとに出戻ってくる人間が非常に多いそうです。言うまでもなく職がなければ生活を維持する事などできず、それにもかかわらず沖縄人はどうして沖縄に戻ってくるのかということをその社会学者は疑問に思い、ある年に詳しく調査してみたそうです。

 その結果、確かに表面上のデータでは沖縄は高い失業率の地域ではあるものの、沖縄の無職者の大半は親族や友人が経営する店舗の仕事や、農地を持つ者の農作業を手伝うなどして収入を得ていることが多く、このような地域での結びつきが失業による生活の徹底的な破綻を防いでおり、沖縄人の出戻り現象の一因となっているのではと分析していました。

 この話を聞いた当初はそれほど意識はしなかったのですが、最近不況になって周りの人間の話を聞くたびにこうした地域や親族の扶助がある者とない者とで、失業後の生活に大きく差がついてくるのではないかと
この話を思い出す回数が増えてきました。

 私の周囲でも中学や高校を不登校になっていったという人の話を噂で聞いたりするのですが、そういった者の内、家族の誰かが自営業者の者などはその家族の会社や店舗で正社員となって働くことで社会復帰しているケースが多いのに対し、そのような家庭ではない、家族全員が被雇用者である家庭の者はそのまま引きこもりになってしまっているケースが圧倒的に多いように感じます。もちろんそれぞれの個人的資質も大きく影響しているとも考えられますが、普通に考えるなら同じ社会復帰をするにしろ、なんの縁も伝手もない会社や店舗からスタートするよりもまだ親族や知人がいるところの方が定着しやすいそうに思えます。

 ここで今日の結論を述べますが、今日もなお大きな問題として残るフリーターやニート問題ですが、何故これらの若年失業者が現代において大量に発生したのかというと、現在の日本の就業形態がかつてないほど被雇用者で占められるようになった、言い換えるなら自営業主、家族従業者数が過去と比べて大きく減少したからではないかと私は考えております。

 よく最近の若者は就職しても定着せず、すぐに会社を辞めてしまうという話を聞きます。こうした若者の行動に対して上の世代からは最近の若者はわがままだとよく言われてしまうのですが、確かにそう言われても仕方がないという若者もいる一方で、想像だにできないようなブラック企業の話を聞いたりすると若者がわがままになっただけという理由では収まりがつかないのではないかと、同じ若者に属すゆえに私は考えていました。また同時に、現在の中高年世代が若者だった頃、彼らは今とは違ってみんな会社に定着していたのかという疑問がかねてよりありました。

 そう思うのも、当時の話を聞いてたりするとフォークソングやパンクロックなど、なんていうか上に反抗してなんぼの文化ばかりが目に付き、こんな文化を愛好していた人たちがそうも従順に従っていたのか疑わしかったからです。もちろん今と違って年功序列も終身雇用も確保されていたのだから明らかに会社の居心地は今よりよかったはずですが、それでも多少はいたであろう会社を辞めたりした人間、入らなかった人間がどうして今みたいなフリーターやニートにならなかったのか、この点には何か理由があるだろうと前から考えていました。

 そこで最初の沖縄の話です。これは詳しいデータの検証がなくあくまで私の仮説ではありますが、現代で問題となっているフリーターやニート問題が何故過去にここまで顕在化しかったのかというと、当時の失業した若者は比較的加入しやすく定着しやすい家族や友人の企業や店舗に吸収(雇用)され、社会復帰を果たしていたからではないかとこの前思いつきました。実際に過去のデータを調べてみると1955年には2312万人だった自営業主、家族従業者数は年々減少してゆき、2002年になると975万人にまでなって今もこの傾向は続いております(厚生労働省データより)。

 家族が経営する企業であればたとえその人間の素行や経歴に軽い問題があっても面接なしで雇用してくれますが、一般企業ではそれこそ学校の中退履歴などそれ一つの経歴が致命的となって雇用を阻んでしまうことすらあります。昔であれば一般企業に就職できない者でも実家が自営業であればそこが雇用のセーフティネットとなっていたわけでありますが、就業者の大半が被雇用者となってしまった今では、一般企業に入れなければそのままどこにも働けないという状況がずっと続いてしまい、それが現代のフリーターやニート問題を顕在化させることとなった原因ではないかというのが、私の意見です。

 もし仮にこの仮説が正しいのであれば、恐らく自営や小資本の中小企業を減らして大企業を増やせば増やすほど、その社会では職にあぶれた失業者が増えていくのではないかという風にもつながっていきます。もう少し煮詰めて調査をしてみたいものですが、その前にまず風邪治さないとなぁ。

  参考サイト
厚生労働省平成15年度調査

2009年11月16日月曜日

ガジェット通信にての記事掲載について

ガジェット通信 日本の法人税は本当に高いのか

 上記リンクはインターネット新聞サイトの「ガジェット通信」のページですが、この度私が昔に書いた記事をご紹介いただけました。この元の記事は一年前、しかも記事中に引用している新聞の記事は二年も前の内容の記事ですが、どこかのサイトで紹介してもらったのか何故だか先月に急激にアクセスが集中し、今回このようにガジェット通信さんにも取り上げてもらえました。

 正直な所、記事の内容は引用している「しんぶん赤旗」のものをそのまま使っているだけの記事なので個人的には紹介する価値はあれども、自分が加工した記事ではないのだからあまり誉められた記事ではないと考えていました。それが何故だか今年になってこれほどアクセスが集中して肯定否定に関わらず読んでもらえたというのは、こういった分野の記事への世の中の関心は決してないわけではなく、自分がブログで取り扱う内容は全く需要がないわけではないのだと勝手ながら心強く思いました。

 今日は新型インフルエンザだと診断されたり、昔に書いた記事が取り上げてもらったりと、浮き沈みの激しい一日でした。

新型インフルエンザについて

 今年のユーキャンが主催する流行語対象の候補が先日発表されましたが、私の目からするとそのどれもが流行したと言えるのか、ちょっと微妙なものばかりだったような気がしました。この前に見た音楽CDの売上げが十年前の何十分の一になっているというニュースを紹介していた掲示板にて、塾講師をしている人が最近の小学生の間で流行歌がないと言っていましたが、なにか一つのものに全体が食いつくというものがこの流行語においても年々なくなっているような気がします。

 それはともかくその流行語の候補の中に、「パンデミック」という一語も混ざっておりました。この言葉の意味する所は言うまでもなく新型インフルエンザの大量感染のことで、毎年のインフルエンザ感染者数のピークは12月から1月にかけてに現れるところ、今年は10月の時点で例年のピーク時の感染者数を超えているそうです。あまり周りで観戦したという話は聞かないけど、それだけ流行っているのかなと私は思っていたら……

感染してました( ;´Д`)

 一昨日から発熱して昨日はそれこそブログもかけないくらいに衰弱し、熱が大分下がった今日に病院に行ってみたら案の定A型だと医師に診断されました。今日なんか咳が出るくらいでまだ元気ですけど、昨日は38度後半まで熱が出た上に文字通り布団から起き上がることもままなりませんでした。
 人生、他人事だと思っていたら自分の身に降りかかってくるとはこういうことだと思い知らされました。なお周りからは自宅謹慎を言い渡されましたが、多分家にいる分には元気なのでブログは明日からも書き綴っていくと思います。

2009年11月14日土曜日

エキサイトステージ95について

 現代のサッカーゲームとくれば「ウイニングイレブンシリーズ」が来るでしょうが、私の中では未だに今回のお題となっている「エキサイトステージ95」が挙がってきます。

 このエキサイトステージシリーズはスーパーファミコン発売されていたサッカーゲームなのですが、具体的に何がよかったのかといえばあまりにも大味なゲームシステムにあったと私は思います。どのくらい大味かって言えば、まず真っ先に上がってくるのがボールカットです。

 通常のサッカーゲームではショルダータックルに対してスライディングタックルを用いるとファウルを取られる可能性が高いのですが、それがこのエキサイトステージでは何故か逆で、よっぽど真後ろからやらない限りはファウルを取られないスライディングタックルに対してショルダータックルだとどこからでも容赦なく取られます。
 しかもそのショルダータックル、見た目はまるで格闘ゲームにてよく使われる「鉄山靠」そっくりで、使われた相手選手の方も鈍い殴打音と共に文字通り吹っ飛びます。吹っ飛んだ選手は倒れてしばらく動かなくなるので、威力もばっちりです。

 またスライディングタックルの方も癖があるといえば癖があり、基本的にこのゲームはボールを持っていない選手だろうが味方だろうかいくらでもタックルをかけることが出来、よく二人協力プレイの時はボールを持っていない片方が相手チームの選手にスライディングタックルをかけることで足止めを図っていました。なおその協力プレイ時に一番悲惨なのは、間違えてボタンを押す事によって味方にショルダータックルをかけることです。味方だといくらやってもファウルは取られませんが、後々その友人との争いの種になることは間違いありません。

 そんな大味なシステムゆえに初心者でも入りやすかったゆえか、私はこのゲームをよく友人と一緒にいつも遊んでいました。一応このゲームもサッカーゲームらしくフォーメーションなどもいじくれるのですが、無駄にゴール前に一人だけスイーパーを置いて、残り九人を真ん中一箇所に集めて正方形を作るというフォーメーションを取った所、ボールを持った相手選手へこの九人がぞろぞろと駆け寄ってくるので無駄に恐かったです。

 基本的にその友人とプレイするときに操作するチームは決まってヴェルディ川崎で、相手チームには何故か柏レイソルを選んでいました。当時のレイソルには「カレカ」という選手がおり、毎回の如く彼にゴールを決められて負けていたので未だにレイソルには素直な気持ちになれません。逆にヴェルディはいっつも選んでいたのもあり、例え弱くなった今でもその愛着は変わりません。
 ただこのヴェルディでプレイしてるとき、ビスマルクが放ったシュートがゴールキーパーを抜けてゴールに入るかと思いきや、何故かゴール前に中澤が立っていてボールにちょんと触れることで自分のゴールとした珍プレイが起こりました。しかも一試合で二度も。

 それ以来我々のプレイ時には中澤の事を「デビル中澤」と呼び、彼がファウルをするたびに「さすがデビル、一味違うなぁ」などと言っては盛り上がっておりました。

  おまけ
 以前に同じアパートの友人が、上の階の後輩達が夜中中ウイニングイレブンを遊んでいたために注意しに言ったと話したので、後日その後輩らを読んで軽く注意したときがありましたが、何でも前日から朝六時まで延々と盛り上がっていたらしく、しかもそのまま一限の授業に行った奴までいたと聞いて、つくづくウィニングイレブンは危険なほどハマるという噂は本当だったと確認したことがありました。

犯人逮捕におけるテレビの貢献度

 以前に北野武氏の番組内にて、こんな発言がありました。

「昔は誰もがみんな銭湯に通っていて、そこで貼られている指名手配写真を毎日見ていた。それだからこそ犯人を見つけるのに効果があったが、今の時代では銭湯にそんな写真貼ってもしょうがない。それだったら時間を決めてテレビで一日一回でも、指名手配の人間を映したらどうだ?」

 確か犯罪に関する議論でこういう話が出てきたのだったと思いますが、図らずも今回のイギリス人女性死体遺棄容疑の市橋達也容疑者の逮捕の経過を見るとまさにその通りだと思わせられる発言です。今回の市橋容疑者の逮捕の決め手はなんだったかというと、市橋容疑者が顔を整形した整形病院から提出された整形後の写真がテレビにて報道されたことで、この報道にて公開された写真を見てかつて市橋容疑者が働いていた土木事務所の同僚らが通報した事に尽きます。何も今に始まった話ではありませんが、今回も改めてテレビが持つ力のすごさを思い知らされました。

 それこそ今後、毎日十一時半くらいに現在指名手配されている容疑者の写真とその事件を紹介する時間を五分程度設けて詳細をネット上で解説すれば、指名手配容疑者の検挙率は上がっていくのではないでしょうか。確かアメリカだったと思いますが実際にそういう番組があるらしく、そこでは容疑者に掛けられた懸賞金と共に紹介されているそうです。

 最後に、今回市橋容疑者にかけられた懸賞金額は上限が300万円の所を特例として1000万円に設定されていました。これについてはリンク相手のアングラ王子さんの記事に詳しいですが、事件がイギリス人女性の殺人事件であったがゆえの特例だと私も思います。東電OL殺人事件といい、日本もあながち人種差別を笑ってられない国だとつくづく感じます。

2009年11月13日金曜日

凋落する野党自民党

 今日時事通信が発表した調査結果によると、現鳩山内閣の支持率がこれまでの高い水準が落ちて未だ過半数は得ているものの54.4%であったそうです。この急落の原因として挙げられたのは普天間基地移転問題といったかねてより懸案とされていた防衛、外交の分野において腰の据わらない態度を見せたほか、マニフェストにて即刻廃止するとしていた案件に対してすぐに廃止が出来ず曖昧な対応を見せていることが指摘されていましたが、私もこの指摘の通りに国民が厳しい目を持ってきたがゆえの結果だと見ています。政権発足から二ヶ月後には下手すれば過半数を下回るかもしれないとも考えていたので、少なくともそこまで事態を悪化させなかった点は民主党の努力の結果と見てもいいかもしれません。

 政権発足当時、これは各評論家らが口並み揃えて言っていた事でしたが、民主党は選挙期間中にあれだけ大盤振る舞いのマニフェストを掲げたのだから全部を実現するのは不可能だとしても、何かしら目玉の政策を確実に実現させなければ政権を維持できないと言われていました。そんな選挙から二ヶ月以上経った現在の所、最も選挙期間中に目玉政策として挙げられていた子育て支援や学費無料化、派遣法の改正から高速無料化は実現どころが全く見通しが立っておりません。

 しかしこれら目玉政策の実現の目処を立たせることこそ出来なかったまでも、前原国交相が思っていた以上に活躍してくれたと言うべきか、八ツ場ダム事業の停止や空港行政の転換などはっきりと政権が変わったと、国民が実感させるような発言や主張を行ったことが支持率の過半数割れを防いだのではないかと見ています。逆に前評判が最も高かった長妻厚労相はインフルエンザ対策などによって本業の年金問題に手をつけられなかったのが響いたのか、むしろ批判の対象となってしまいました。

 このような民主党に対し、野党となった自民党の方はより深刻な状況になってきていると言わざるを得ません。先月に臨時国会が開かれて国会での応酬も行われるようになったにもかかわらず、メディアにて自民党が取り上げられる回数はほとんどなく、その存在感の低下はいくら野党転落といっても目に余るほどです。
 それこそ同じ野党であっても、野党時代の民主党はまだ議員らがテレビ番組などで意見を主張したりすれば政策に対する党首のコメントなどがまだ報道されていましたが、目下の所自民党党首の谷垣氏のコメントがメディアに取り上げられ場面を目にするなんて皆無に等しいです。

 では民主党に突っ込みどころがないのかというと、そういうわけでもなく今回支持率低下の原因となった政策のブレなど、現在開会中の国会で追及する材料には事欠きません。特に私が問題視しているのは選挙前に約束しておきながら全然実現できないどころか、むしろ逆の立場を取り始めた「官房機密費の使途公開」と「記者クラブ制度の廃止」です。どちらも詳しく内容を説明しませんが、意見をひっくり返すとは何事だなどと何故自民党は批判しないのかと思いますが、これの答えというのは簡単で、そういった問題のある政治的行為をこれまで行ってきたのがほかならぬ自民党だったからです。

 先月の予算に対する自民党の谷垣氏の鳩山首相への質問でもそうでしたが、こんな借金まみれの予算を作ってどうするのだと問う谷垣氏に対して鳩山首相は、これまで自民党が借金を積み重ねてきたせいでこんな予算を作らざるを得なくなったのだと言い返しましたが、この応酬では私は鳩山氏に分があると見ました。
 このように自民党はこれまで政権を握って政策を行っていたがゆえと言うべきか、与党となった民主党の政策や方針転換を批判しようものならすぐさまその批判が自分に帰って来てしまう状況にあると言っていいでしょう。現在の普天間問題もこれまで沖縄にある米軍基地移転を先延ばしにし続けてきた自民党に原因があると私は考えており、むしろ民主党になってアメリカ側が譲歩する姿勢を見せるようになった点は評価していいと思います。

 結論をまとめると、今の自民党は与党を批判するにも批判する事が出来ず、メディアに取り上げられないばかりか世間の注目も日に日に薄れているという非常に危険な状態にあるというのが私の意見です。それこそ民主党が自分で大ポカをしない限りはどんどんと先細っていく一方で、何かしら独自の立場や論争を起こさなければますます党員離れを起こすかと思われます。中川秀直氏も不穏な動きを見せているし。

 最後に与党民主党について、この前から始まった無駄な予算かどうかを見極める「事業仕分け」という公開討論はメディアを見る限りなかなか好感を持って受け入れられているように私は見えます。私から見てもどうしてその予算が必要で、逆に必要でないのかを意見を出し合うというのは見ているが分からして分かりやすく、審議時間が一時間で少なすぎるという身内からの批判もありますがこれまで長く話し合っても結論がまとまらなかったことを考えるとかえってこの一時間という区切りはよいのかと思え、目下の所高く評価しております。

 またこれは今日出たニュースですが、自動車税と自動車重量税を一つの税にしてまとめるという案が審議に入ったようです。前者は地方で後者は国と税金の納付先が異なりますが、わざわざ二つに分けるのも手続きが面倒になるだけなのでこの一本化も私は支持します。
 それにしても、車といったら未だにダイハツのコペンを買おうかどうか悩んでいます。むしろ私より広島に左遷された親父の方が欲しがっており、しきりに「祐、買わへんのか?」と聞いてくるのでひとしおです。