2017年6月29日木曜日

稲田防衛大臣の「防衛省として応援」発言について

 昨日は疲労から記事書けなかったので報道から1日遅れですが、例の稲田防衛大臣の発言をみて思ったこととしては、「これサッカーなら値千金のオウンゴールだな」ってところです。よくもまぁ都議選を直前にしてこれほどまで自勢力を苦しませる目も眩むような一手を打てるものだと感心するレベルです。

 話をまじめに戻すと、やはりこの発言は見過ごせません。稲田氏については元々資質もなくただ戦前回顧という趣味(趣味であって思想ではない)が安倍首相に気に入られているだけで政治家、というより公人としては相応しくない人物だと私は見ており、森友学園問題や日報問題で案の定ぼろを出していました。しかし先の問題と比べて今回の発言は明らかに防衛相を私物としてみているとしか思えない発言で、実際にそう思っているのでしょうが、非常に危険な思想であることはもとよりそうしたことをうかつに口に出す節操のなさは、自覚していないのであれば本当にどうしようもないレベルでしょう。
 それにしてもここで麻生財務大臣が豊田真由子議員に向け先に言った、「あれ女性ですよ」という発言を稲田大臣にも言えたら、凄い説得力感じるとともにマジリスペクトするところなのですが。

 話をもっかい戻すと、やはり今回の発言で一番割を食ったというかダメージがでかいのは安倍首相で間違いありません。このところの自民党議員の不祥事、ひいては自身の森友、加計問題も相まって国民の支持率はおろか党内の求心力すら落ち込み、実際に現時点においても稲田議員の処遇について、ほかの不祥事を起こした議員は離党させたり降格させたりしているのに何故かばう上に留任させるのかと、党内からも公然と非難する声が出てきています。
 前々から思っていますが、安倍首相はびっくりするくらい人を見る目がないというか問題を起こしそうなやばい奴ほど引き立てようとするのが理解に苦しみます。稲田議員なんて普段の発言からみても戦前を礼賛するように見えその実、何も中身が伴っていないというか口先だけの上っ面だけなのが分かるというのに、どうも安倍首相はそうではないとみていたようです。

 また女性という点についても、世の中には優秀な女性はたくさんいるというのに野田聖子議員(総裁選に出馬しようとしてからは極端に冷たくなったが)やドリル小渕議員など、明らかに異常者と思えるようなレベルの女性ばかりを引き立て、私が非常に頼りになると考えている小池都知事にはそっけなくしたため今脅かされるような始末になり、重ね重ねになりますが何故こうも人を見る目がないのか不思議でしょうがありません。

 ただ今回の稲田議員の鮮烈オウンゴールについては時期的にやや同情します。言うまでもなく現在は都議選の直前であり、仮に本気で安倍首相も問題だと感じたとしても、ここで大臣職を更迭させれば選挙にマイナスイメージが出るのは必至で、かといって留任させても非難の材料となってしまいます。選挙のことを考えれば即更迭は確かに難しいと私は思いますが、それだけに稲田議員のこの狙いすましたかのようなタイミングには逆にほれぼれしてしまいます。
 なお自分はこのタイミングについて、2009年時の選挙戦における赤城徳彦農水大臣(当時)の再来ではないかと思い出しました。この人もまぁ「狙って自爆してるんじゃないか?」と思うくらいに不祥事のオンパレードで当時自民党を大敗させた一因というか主犯でしたが、この赤城元大臣同様に稲田大臣も都議選後は多分降ろされるでしょう。本当に降ろすべきだったのは先の日報や森友学園問題の時であっただけに今更ですが、さすがに今度降ろさなければダメージがますます広がるのは確実です。
 まぁここだけの話、稲田大臣を更迭させずとも今回の一件のダメージを回避する方法は全くないわけじゃないのですが、稲田大臣本人がそれを選択することはないでしょう。

 今後の展望ですが、都議選は間違いなく小池新党が圧勝し、これによってオリンピックに関する準備や運営で都側の発言権が増すだろうと考えられます。これまでとは発言権がないにもかかわらず責任ばかり膨らんでいたので、少なくとも現況よりは状況は好転します。
 問題はその後で、都議選にとどまらず国政選挙でも小池新党は余勢をかって候補者を送れるかです。維新はこの間、候補者の質を維持できず自滅しましたが、小池新党もこうした問題に今後さらされるでしょう。仮にこの問題をクリアして国政にも候補者を送れるならば、今回の都議選で公明党は小池新党と歩を合わせているだけに、なかなか大きな勢力となっていくのではと思えてきます。

2017年6月27日火曜日

嵐の中で( ;∀;)

 日本も今、毎日雨が降り続ける天気ではないかと思います。中国も今年は非常に梅雨らしい梅雨でずっと雨が降っており、水不足に悩む北京など華北地域でも今年は降りすぎて逆に水害が起こっているとまで聞きます。
 しかしこれで困るのは言うまでもなく洗濯。私の方も先週一週間ずっと雨が降りっぱなしだったため全く洗濯できず、ついには通勤用靴下が弾切れを起こしてリアルに「アパームッ!」と「プライベート・ライアン」みたいなセリフを言いたくなるような状況にまで追い込まれました。関係ないけど、上記のアパムシーンでは靴下に爆薬詰めたくっつき爆弾使ってたな。

 さすがに裸足で会社行くわけにもいかないので一か八かのかけで昨夜思い切って選択し、夜中ずっと干しておきました。幸いというか夜半に雨が降ることはなく朝起きた時点でそこそこ乾いていたものの、天気もやや良かったのとまだ乾き切ってないためそのまま干したままにして出勤しました。
 相変わらず納期のきつい仕事を会社でこなしながら昼食後、これまたいつものように30分ほどの仮眠を取ろうと12時半に腕組んで昼寝していたところ、わずか10分で耳を突く音で目が覚めました。私のオフィスは7階にあってちょっとやそっとの雨くらいでは窓ガラスに水滴はつかないというのに、思いっきりガラスを叩くかのような水滴音がするくらいの豪雨が上海の街の空を埋め尽くしていました。ほんのちょっと前までマシな天気だったのに……。

 こりゃあ干してた洗濯物も全滅で、下手すりゃ雨に叩き落され階下のベランダに落ちてるかもなとやや沈鬱な気持ちのままカレー食べて帰宅したところ、玄関開けるなり隣の大家一家から、「昼に大雨になったから、あんたの洗濯物取り込んでおいたわよ」とファイインプレーをかましてくれていたことを明かしてくれました。以前にも布団を干していた時に合鍵使って取り込んでくれていたこともありましたがその時は小雨程度で、今日に関しては間違いなくやばいくらい、外に突っ立っていたら雨に叩かれマジであざできそうな降りっぷりだったので、合掌しながら何度もお礼言いました。明日何かお礼持ってかないとなぁ。

 なお昔の記事に書いたと思いますが学生時代は立場が逆で、下宿の後輩の布団を夕立の前に部屋の中に放り込んでおいたことがありました。この時は隣の別の後輩の部屋からベランダを伝って渡り入れたのですが、勝手な行動ながらその部屋の後輩からは後でお礼言われました。
 問題ったのは隣の別の後輩です。彼は私と同じ学科(専攻も同じ)だったのでこの時の出来事を学科内に広め、「花園君と知り合いになっておけば洗濯物を取り込んでくれる」と一時期噂されました。ちなみにその前は私が短パンにTシャツをインせずに登校したら学科内でいちいちニュースになったそうです。

2017年6月26日月曜日

出版社のルーズな内部統制

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話【試し読み】(マンガハック)

 上記ページで試し読みできるマンガを私は冷凍たこ焼き好き(あと納豆も)の友人から紹介を受けたのですが、一見して読んだ後の私の感想はというと、「ダボって言葉使ってるから作者は岡山辺りの人だろうね」でした。
 そんな私の感想を横目にこの漫画はよく売れており、ついこの間までAmazonのKindleコミックのランキングでずっと3位につけていました。もっとも当時の1位と2位は作者が同じ、「中間管理職トネガワ」と「1日外出録ハンチョウ」でワンツーフィニッシュだったというのがもっとすごかったけど。トネガワは私も買いました。

 そろそろ真面目な話題に移すと、この本の中身は言ってしまえば杜撰な漫画編集者に振り回された作者がその内実を暴露するという内容です。見る人によって感想は異なるでしょうが、私の感想は上記の通り作者の岡山弁が気になったのと、「進撃の巨人」作者に対し「漫画じゃなくてジャンプ持ってこい」といった少年ジャンプの編集者を思い出したのと、まあこの業界なら珍しくもないなという感想でした。先二つに関してはそうでもないでしょうが最後の三つ目の感想は一時期とはいえメディア業界に所属した、っていうかいまでも実質付き合いのある身であるが故の感想で、多分一般的ではないでしょう。

 結論から言うと、出版会社を含むメディア業界は契約や業務執行など諸々の面で内部統制が非常にルーズです。特に原稿の外部発注に関しては基本的に正式な契約書を交わさず、メールや口頭で述べた原稿料を源泉徴収して向こうへ振り込むのが普通で、ライターに関してはまだしも漫画家さんについては企業に勤めた経験がない人も多いだけに結構喰われている(カイジ風に)人も多いのではと思います。
 また業務に関しても規範化はほとんどなされておらず、個人情報の取り扱いなどについてもいろいろ緩いです。いくつかその一端をうかがわせる事件を挙げると以前にあった「少年チャンピオン」の懸賞品未送付問題とか、「テルマエ・ロマエ」の映画原作契約を作者へ一切の説明なしに出版社が締結したなど、これらの問題は多分多かれ少なかれどこの出版社でもよくあることでしょう。

 最近この方面の企業統制に関わることが多いので気になってしまうのですが、出版社の内部統制は一体どうなっているのか疑問に感じることが多いです。上記漫画の相手となったKADOKAWAグループは一応上場して監査も受けてるはずなんですが、それでもあんま従業員の業務統制はしっかりできてなさそうです。
 いわんやと言っては何ですが、ほかの出版社はどうなのか。基本的に出版社は大手でも上場していないのが当たり前ですが、きちんとした監査を受けず内部統制もしっかりやってないから案外自分たちの危機的状況もわかっていなければ、何のために給料もらってるんだかわからない編集スタッフも数多く抱えたりしているのではと密かに疑っています。もっともこの分野、内部統制がしっかりしているからと言って立派な編集が育つかと言ったらまた別で、ある程度偶然に頼らざるを得ないというのもわかってはいるんですが。

 なお今回記事を書くにあたって前情報とかないのかなと思いネットで「出版社 内部統制」などで検索をかけましたが、出版社が出版している内部統制関連の本しかヒットしませんでした。こういう本出してる連中がいい加減な契約とか業務をしているのかと思うとなんか複雑な気分となります。

2017年6月25日日曜日

加計学園問題における特区の問題点

 わざわざ自分が書くほどの内容とは思わないもののあまり論点としてまだ軸になっていないため一応記事にします。

 さてこのところ世間を騒がせている加計学園問題ですが、この問題の焦点となるのはそもそも何故「獣医特区」が設けられたかに尽きると思います。細かく調べてはいませんが、なんでも愛媛県今治市に獣医学部を新設するに当たって先に今治市を獣医特区として認定し、その上で加計学園に獣医学部を新設することとなったわけですが、改めてこの過程を見ると疑問点が多すぎます。

 まず、なんで獣医学部を設置するのにいちいち特区を設ける必要があるのか。学部新設は文科省の権限範囲で行うべきであって、「特区にするから獣医学部が必要」というのはむしろ順番が逆です。
 次に、そもそも獣医特区は何なのかです。多分政府としては獣医研究、臨床の拠点としてうんぬんかんぬんいうでしょうが、獣医学を特区でやるから何のメリットがあるのか私には見えません。医療機器特区とかならまだしも、学術研究や臨床で、しかもこう言っては何ですが今治市でやることに必然性はなくむしろ疑問点しか浮かびません。
 最後、何故今治市なのかです。これの答えはいたって簡単で加計学園が今治市にあるからで、京都産業大学などほかの新設候補を蹴落とすために今治市を特区にして加計学園に新設を認めるという算段だったからでしょう。

 このように考えると、加計学園に獣医学部を新設させるために今治市をいちいち獣医特区にしようとしたというのがこの問題の枠組みです。誰が何というと「加計ありき」というのは間違いなく、またこの誘導のためにわざわざ国家戦略特区制度まで利用されたということで、皮肉を言えば非常に豪華な布陣です。
 私個人として一番不満なのは、まともな特区は作らないでおいてこういうわけのわからない利益誘導のために特区制度が利用されているという点です。それこそ審議にも上がった最低賃金特区や外国人雇用特区などは悉く無視されておきながらこういう無意味な特区が作られるだなんて、順序として明らかにおかしく本当に怒るべきはこの点でしょう。一応、獣医学会が学部新設に反対していたのでそれを突破するための特区設置と言い訳は立ちますが、だからと言って手続き順序がおかしく、なおかつ本当に価値のある特区が設置されない点は見過ごせません。

 それにしても前の記事でも書きましたが、安倍首相はどうしてこうも変な連中ばかりと付き合おうとするのか不思議でしょうがありません。金と権力のある所にはすり寄ってくるものがあるとはいえ、人を見る目こそもっと鍛えるべきだったでしょう。

2017年6月24日土曜日

真夜中の怪音

 昨夜、後輩とともに極楽湯に行ってきて、「花園さん、背中やばいっすね」と、ダニに噛まれまくった背中を見た後輩に言われました。これでも大分治ってきたのに……( ;∀;)
 入浴後、あんまおいしくなかった食堂でのご飯を食べた後、いい感じにダラダラしてから自宅に戻ったところ、何やら入り口付近で数分ごとに「ピー」という機械音が聞こえてきました。ちょうど何かドアを挟んだかのような音で外でなっていると思いましたが、あまりにも何度もなるのと、やはり玄関付近で聞こえるのでよく調べてみたところ、ガス給湯器が音を出していることに気が付きました。

 現在の自宅のガス給湯器は戸棚の中に入っているので、そのせいで音がくぐもって気が付くのが遅れました。改めて戸棚の戸を開いて確認したところ、給湯設定温度が何故か70度となっていておかしいと思い、さらに調べてみたところ、どうも「温度アップ」のボタンが触ってもいないのに押されているような状態であることが分かりました。そのため「温度ダウン」ボタンを押しても70度から全く下がらず、試しにお湯出してみたら70度かどうかはわかりませんがやばいくらい熱いお湯が垂れ流されました。

 そして音の正体ですが、給湯器の温度設定ボタンをいじると「ピー」となるわけで、要するに「温度アップ」ボタンがほぼオン状態でありながら、ごくたまにオフになってまたオンになるとともに音を鳴らしていたというわけです。原因はわかったものの、ボタンはどう押しても反応がなく、このままの状態が続いたらシャワーも浴びれなくなるぞとやきもきするものの、既に深夜を回っていたためもう何もせずに寝ましたが、その後もしょっちゅう「ピー」となってうるさかったです。

 開けて翌日の今朝8時から試しに外枠の金属板を外して温度設定パネル部分を取り出し中を見てみると、どこもおかしなところはありません。ただなかの基盤を出しスイッチ部の端子を少し触ってみると、心なしか「温度アップ」のやや左側を強く押したところオン状態からオフに切り替わりました。その後しばらく左側を強く押し続けスイッチ端子をやや左に傾かせたところ、うまいことというかオン状態が止まり、通常通りに操作できるようになりました。
 もっともここに至るまで、外枠外してから約一時間半かかりました。この間、何故か朝飯も食べなかったし。

 今回こうして作業してて思ったこととしては、最近はこういうことするの減ったなという感想でした。というのも中国は住宅設備、建材ともに非常にもろく、トイレをはじめやたら目ったら壊れるのが当たり前です。そのたびに大家と交渉したりしますが直せるものは自分で直すように自然となっていき、実際に私も水が染み出るトイレやガス漏れゴムホースの修理を過去に何度もやってるのですが、今の借りている部屋は比較的環境が良くこれまでそういった問題に悩まされることはありませんでした。
 現時点で今の部屋は約1年半住み続けていますが、2010年以降は2年と同じ部屋に住んだことはなく、あまりにも引っ越すことが多いため家具や家電(電子レンジが常にない)もあまり買わないようにしていますが、割と今の部屋は親切な大家ともども気に入っているのでなるべく長くいたい、というかもうそんな転職とか引っ越しと化したくないのが本音です。

  おまけ
 住宅に関してはこのところ2年以内に引っ越していますが、会社に関しては3年以上同じ会社にいたことがありません。周りの同僚にも冗談で、「今回は3年の壁を越えたい」と話していますが、「いや、ハードル低すぎるだろ」と突っ込んでくれる辺りいい同僚に囲まれています。

2017年6月22日木曜日

文科省と安倍政権

景気判断、半年ぶり上方修正=消費持ち直し―6月の月例報告(時事通信)

 なんで上の記事はCPIもPMIも産業別投資額も書かれていないのに成立するのか自分にはわかりません。シャレや冗談ではなく、根拠とするデータもなく政府が発表する情報をただ垂れ流すだけだなんていつから日本のメディアは大本営発表するようになったのか。そして誰もそれを疑わないのが自分には理解できません。

 話は本題に入りますが、加計学園問題や豊田議員の暴言問題(いじめ、かっこ悪い)といい安倍政権から身の問題が続いています。にしても後者は久々にあんな「ハゲーー!」って絶叫聞いたよ。
 前者の加計学園問題はその前の森友学園問題ともいくらか重なりますが、この両事件を見ていて断言できることとしては文科省は安倍政権に対しはっきりと対立姿勢を持ったというか牙をむいています。内部文書や萩生田官房副長官のメモなどこれ以上ないタイミングで突然出され、それもほぼリークに近い形で明るみとなったことから、政権へのダメージを期待して文科省が流したものと思っていいでしょう。問題なのは何故文科省は安倍政権と反目したのかというきっかけで、結論を言えばあくまで私自身の推察によるもので支持根拠の類は一切ありませんが、今年初めに発覚した文科省OBの早稲田大学への天下り事件だったのではと考えています。

 この事件、100%悪いのは文科省です。天下りは禁止して職員の再就職は人事院を通すようにって言われてんのに平気で無視してやったわけですから。まぁそれ以上に、それらをわかっていながら受け入れた早稲田って大学の方に私は呆れますがね。
 ただ文科省としてはこの件を槍玉に挙げられた挙句、OBの省庁建物への出入りもこれで禁止となったことから、逆恨みと言っては何ですが安倍政権に対する意識がこれで変わったんじゃないかという風に私は見ています。これ以降から森友学園問題がマスコミに、それこそ彗星の如く突然騒がれ始め、元事務次官や現職の匿名職員などが次々と不利な証言や文書公開に動き始めたような気がします。

 恐らくは上のタイミングで間違いないかと思うものの、もう一つ候補を挙げるとしたら森友学園問題も入っています。この事件の主犯は誰かと言えば用地を破格の値段で売却した財務省ですが、政権側はその財務省よりも学校開設を認可した文科省をどちらかと言えば叩くようなスタンスを取り、現時点において土地売却に関してはもうすっかり話題にもならなくなりました。しかしこの件でやはりまた槍玉に挙げられた文科省としては多分あまりいい気分しなかったことでしょう。

 あとこれはタイミングとは別の話になりますが、一連の齟齬についてキーマンとしてみるべき人物は菅官房長官でしょう。かつて田原総一郎氏をして「今の政界で唯一官僚に睨みを利かせ手綱を取れる男」とまで激賞され、言葉だけでなくリアルに完了を殴る蹴るして従わせられると言われただだけあってこれまでの官房長官としての仕事には卒がなく、実質彼あっての安倍政権を作り上げていましたが、ここにきて例の「怪文書」発言などからするに、文科省の反乱を食い止めきれていない印象を覚えます。この状況を菅長官のパワーダウンとみるべきか、それとも官僚側が力を盛り返してきたのかどちらであるかによって見方は大きく変わってきます。

 その上で述べると、恐らく今後も官僚の反乱は文科省を超えて広がると思います。こう思う理由としては抑え続けられた期間が長かったのと、やはり第一次の頃といい安倍政権に対してあまりよく思っていない省庁が多いのではないかと思う節があるからです。安倍政権側に立つとしたら原発村の経産省と防衛省くらいなもので、TPP問題の農水省や消費税増税延期を飲まされた財務省辺りなんかはスキがあらばという感じじゃないでしょうか。次の総裁候補がはっきりすればするほどに。

 最後にこのところ安倍政権にまつわる問題について私から言わせてもらうと、はっきり言って安倍首相の教育概念は狂ってておかしいと思っています。理由は籠池氏のような詐欺師と親しく交際を続けたり、現在の加計問題もほぼ言われている通り真実だとするなら頭のおかしい連中による教育をやけにプッシュしているようにしか見えず、私としては安倍首相が教育にコミットするのは、自分には関係はありませんが見ていて楽しくないし、むしろむかつきます。
 逆を言えば、もう今後一切教育関連にコミットしないというのであれば安心して支持し続けられますが、教育に関して妙な信念があって何が何でも関わろうとするのは目に見えていることから、代わりがいるならそろそろ変えた方がいいと思う心境です。経済政策に関しても黒田総裁に丸投げで何もやってないし。っていうか本人が任期を意識しなくなってから明らかに綻びが見え始めるようになっただけに、明確に引退時期を決めた方が本人のためにも自民党のためにもいいのではというのが私の意見です。

2017年6月20日火曜日

中国都市部における地方出身者への差別事情

 先日、コメント欄にて以下の質問を受けましたので今日は中国の都市部における地方出身者への差別事情について紹介します。結論から言うと、差別は確かに存在するものの、日本人が想像するよりはひどくはないといったところです。

<質問>
「中国都市部の他民族性(注:恐らく「多民族性」)について、ちょっとお伺いしたいと思います。
『中華』の称号を持たない出稼ぎ組との、極端な差別は本当にあるのでしょうか?
彼らは「国歌」を歌わないというウワサなど、今さらながらの愚問ですが、
改めてお伺いしたいと思います。機会ありましたら一筆お願いいたしたく存じます。」
<終了>

 まず都市部で差別される対象についてその定義をはっきりしますが、これは都市部へ出稼ぎにやってきた地方出身者であって少数民族ではありません。中国では満州族、朝鮮族、回族、苗族をはじめとして非常に多くの少数民族が存在しその系統については戸籍ではっきりと管理されており彼ら自身も自覚がありますが、こうした少数民族への直接的な差別というのは些細なものはあれども社会問題となるようなレベルではなく、米国の黒人差別に比べれば取るに足らないレベルです。むしろ少数民族は民族維持のため前まで続いていた一人っ子政策の対象外となるなど社会的な優遇策も受けており、貧富の差でいえばそりゃ漢族の方が圧倒的に豊かですが、その間族同士でも貧富の差が大きいので少数民族が特別差別されているようには私には思えません。

 唯一例外と言えるのはウイグル人で、彼らに関しては都市部に住む漢族は明確に差別意識を持っております。実際の統計を見たわけではないのでわかりませんが漢族はウイグル人には犯罪者が多いと考える人間が多いというかほぼ全員信じ切っており、街中で歩いていてウイグル人を見つけるや大げさに鞄を抱えたりして盗まれないような仕草を見せます。
 ただこうして差別されているウイグル人ですが、都市部ではラーメン屋を経営するなど常住している人も少なくなく、料理はものすごい安いものの店内は非常に汚く如何にも貧しそうなのですが、店の裏に回るとマジでベンツがおいてあったりすることもあり、薄利多売ながらも意外に金持ちが多いという話もよく聞きます。こういうところが中国はいつもながら不思議だ。

 話は戻りますが少数民族に関しては上記のウイグル人を除きそれほど目立った差別はありませんが、定義を「地方出身者」とするなら差別は確実にあります。子供の教育や年金、医療といった行政サービスが都市部では受けられないということはもちろんのこと、地方出身者が多く集まる場所にはあまり近づかなかったり、彼らのことを汚いとか臭いなどと陰口を言います。
 ただ、都市部住民がこのように地方出身者を差別することについて、いくらかは仕方ないと私には思います。

 というのも地方出身者は基本的に都市部の人たちと比べて洗練されていないというか基本的なマナー意識が欠如していることが多く、大勢でぞろぞろ歩きながら路上に平気でごみやたばこを捨てたり、場所や時間をわきまえず非常に大きな声でしゃべったり、夜中に騒いだりなんていうのは日常茶飯事です。また部屋の賃貸に関しても、中国人全体で日本人と比べると借りた部屋を粗末に扱いますが、地方出身者の場合は特にその程度が激しく家具や壁などを破壊したりなんていうことすらままあるそうです。そのため大家としては、同じ家賃なら割とマナーのいい日本人とかに貸したがるということがあり、実際に私の友人は私の部屋探しの際に、「日本人が借りるんだからもっと家賃をまけろ」という交渉をしました。

 こうした地方出身者のマナーや振る舞いの悪さは我々日本人から見ても怪訝なものに映り、以前に地方出身者も多くやってくる上海の観光地に後輩を連れてきたところ、粗暴なふるまいを続ける地方出身者たち(方言ですぐわかる)を見てその後輩は、「別に僕は上海人じゃないけど、あいつらに街を汚されているような気がして腹立ちますね」という感想を述べ、私も全く同じ感想でした。
 なおその後輩は当時中国の地方に留学していたところ上海へ初めてやってきたもんだから、朝ホテルを出る時に、「花園さん、さっきホテルのボーイに荷物預けたら僕にニコっと笑ってくれましたよ!」とマジで驚いていました。変な話ですが、それだけ地方と都市部でマナーや価値観、サービス精神で差があるということです。

 こうした中国の都市部住民が見る地方出身者への見方は、言い換えるなら日本人が日本にやってくる中国人旅行者を見る目とほぼ同じだと思います。さらに言えば、バブル期に欧米人が見ていた自国に旅行へやってくる日本人を見ていた目も同じだったことでしょう。要は価値観や意識のレベル差であり、属性による差別ではなく文化度の差であるというのが私の見方です。なので地方出身者であってもマナーが良い人には、最初は警戒されるかもしれないものの、それほど差別されたりすることはないんじゃないかと思います。

 もう一つ付け加えておくと、都市と地方(農村)の収入格差は未だに大きいものの、十年前と比べれば確実にその差は縮まってきているように思います。ちょうど明日JBpressに掲載される私の記事でも収入差についてグラフを引用していますが、昔は貴族と奴隷くらいな差があったものの、今だと地方でも仕事が見つかるようになってきており、無理して沿岸部の大都市に出ず近くの都市への近距離出稼ぎ者も増えていると聞きます。

 最後に「国歌」に関してですが、そもそも中国人自体がそれほど国歌を意識せず歌うこともほとんどないため、たぶん中国人に聞いても「何それ?」という感じで関心ないと思います。国家への帰属意識については多分韓国、下手すりゃ日本よりも低く、むしろ中国が嫌いだから(地方出身者に多い)といって国外へ留学する人もいるくらいです。自分も大体わかってきましたが、中国人で愛国を叫ぶ人間は大抵は面従腹背で、国家のことなんて何にも意識ないからこそ国を言い訳にして破壊活動をしてるような奴ばっかです。

2017年6月19日月曜日

国会閉会すれば逃げられると思ってる自民党の勘違い

首相「国民に説明」具体性なく 森友・加計・「共謀罪」(朝日新聞)

 なんか誰もこの点に突っ込まないので要点だけ書くと、どうも自民党と安倍首相は森友学園や加計学園の問題について国会を閉会すれば逃げ切れると思ったのか会期延長もせず、共謀罪を通過させたところで閉会に持ってきましたが、断言しますがこれは大きな勘違いで、閉会したからこそ問題の追及は深まり支持率も今後30%台で推移することになるでしょう。

 何故このように私が判断するのかというと、国会が開会している方が野党がまたわけのわからないことを言って逆に支持率上がるからです。ほかの評論家も述べている通りに安倍政権を一番支えているのは自民党支持者でもなく一般有権者でもなくほかでもなく野党の連中であり、何かある度に明後日の方向のとんちんかんな意見や批判をするので、それによって安倍政権は続けられるのです。
 然るに国会を閉会してしまえばそういった野党の応援演説(?)もなくなり、メディアによって疑惑について報道だけが続いてしまいます。多くのメディアがそもそも安倍政権に懐疑的であり、また今回の問題は上記リンク先で朝日新聞が言っている通りに説明に具体性を欠くなどしていることからクリティカルな問題であることはほぼ間違いなく、野党の支援なくしては支持率は下がっていき、自民党内でも反安倍勢力がちょっとずつ活動を始めてくるかもしれません。

 真面目な話、今からでも遅くないから臨時国会を開いた方が政権延命のためにはプラスだと私は思います。我ながらまた凄い意見を言うなという気もしますが、案外共感してくれる人は多いんじゃないかな。

ゲームレビュー「ブレイズ・ユニオン」

 なんか自分のブラウザだと下記リンク先のフラッシュが起動しませんがそれは置いといて、前回記事で取り上げた「ユグドラ・ユニオン」というゲームの事実上の続編である「ブレイズ・ユニオン」というゲームについて今日は取り上げます。

ブレイズ・ユニオン(STING)

 先にも述べたとおりにこのゲームは「ユグドラ・ユニオン」の続編にあたる作品で、ゲームの基本的なシステムは共通しています。もっともシミュレーションRPGとして「変態的」とまで言われるほど複雑なシステムしてるんですが、やってるうちに慣れるけど。
 ゲームの流れは面クリア型のシミュレーションRPGで、ゲームとしての骨格は前作のユグドラ・ユニオン同様に非常によくできてて弄りがいがあり、また明らかに難しすぎると思うくらいの難易度だったユグドラ・ユニオンに比べればやや抑えられててユーザーフレンドリーに作られており、実際ゲームで遊ぶとアイテムコンプリートなどこだわりさえなければサクサク進むような内容になっています。

 そんなブレイズ・ユニオンですが、私の中の評価は他の人にも是非お勧めしたい前作のユグドラ・ユニオンと比べると悪い、というよりむしろユグドラ・ユニオンを遊んだことのある人にはあんま勧めたくないような出来で、結論から言えば「失敗した続編」という評価を下さざるを得ません。何がダメなのかというと、ゲームシステムと難易度に関しては既に述べた通りにやりこみ性も高く文句はないのですが、それらをすべて台無しにするくらいストーリーが悪いです。

 何度も繰り返す通りブレイズ・ユニオンはユグドラ・ユニオンの続編ですが、ストーリーとしてはユグドラ・ユニオンの前日譚に当たり、ユグドラ・ユニオンにて敵役となりユグドラの王国を攻め滅ぼした皇帝ガルガーサが一傭兵から皇帝となるまでの活躍を描いた作品です。
 ちなみにやったことがある人には早いですが、ユグドラ・ユニオンにて敵キャラとして出てくるガルガーサは半端なく強く、真面目に初回プレイした際は「あれ、これ強制負けイベント?」と思ったくらいの無双っぷりで、そのあまりの強さに恐怖を覚えた人間は多数いたようです。っていうか初回は必ずこいつ一人にゲームオーバーへ追い込まれる。

 このガルガーサ自体はやはりその強さなどから前作でも印象に残っていただけにこのブレイズ・ユニオンで主役を張ると聞いて結構楽しみにしていたのですが、皇帝になる以前の話ということもありますが、この作品におけるガルガーサはユグドラ・ユニオンのガルガーサとはまるで重ならず、はっきり言って別人としか思えないキャラになっています。またそのガルガーサの部下達についても、前作ユグドラ・ユニオンで敵ながら印象に残るキャラが多数出ていただけに実際にプレイヤーキャラとなるならどんな活躍するのだろうと思って期待していましたが、前作キャラは出るには出るもののアイギナとネシアというキャラクターを除きその大半がチョイ役程度の出演にとどまり、ストーリーにもそれほど絡んできません。
 おまけに一部キャラクターに至っては、途中にあるステージセレクトで特定の面を選ばないと登場すらしない冷遇ぶりです。一方、主軸となるのはブレイズ・ユニオンで始めて出演するキャラクターたちで、決してこうしたキャラがつまらないというわけではないものの、せっかくの続編なのだからもう少し前作に出たキャラクターを活躍させてほしかったというのが私の本音です。

 こうしたキャラクターの出演だけでなく、途中にあるステージセレクトもどうしてこの仕様にしたのかと疑問に感じる内容です。ある程度ゲームを進めると次の戦闘に出るステージを複数から選ぶのですが、実はどのステージを選ぶかによって仲間になるキャラクターが変わってきて、さらには最終的なシナリオ分岐にも影響してそれによってエンディングが変わります。ただ、そのステージを選ぶとどのシナリオに進むかは明示されていないというかマスクデータで管理されており、はっきり言って攻略サイトを見ない限りは進みたいシナリオには思った通りいけないというやや不満を感じる仕様になっています。

 最後に、私が最も不満だったのはメインシナリオのストーリー展開とラスボスの描き方です。先に述べた通りにこのゲームは主人公のガルガーサが荒廃した帝国の一傭兵から皇帝になるまでの活躍を描いた作品なのですが、後半のシナリオ展開はものすごいハイピッチで、直前までパトロンとなる貴族配下の一傭兵だったのが突然反乱軍の盟主となり、そのまま皇帝も殺害して帝国を乗っ取るという異様な展開へと進みます。
 しかもこの時に倒される皇帝ですが、暴政を尽くしたことから国内が荒廃しそれによって反乱が各地で相次いでいるというストーリ背景にはなっているものの、ゲーム中では彼が何か暴政を犯していたり国民を虐げるような描写は一切なく、それどころか周囲からは深く尊敬されて最後まで忠実に付き従う忠臣も多くいることから、ゲームをプレイしている側からすると、「なんでこの人は下剋上されなきゃいけないの?」という疑問すら湧いてきます。そもそも、皇帝という立場の敵役にしては一昔前のビジュアル系みたいにピッチリ系タイツ履いた優男という外見をしており、なんというか威厳にも欠けるし攻略していて複雑な気持ちにさせられました。

 聞くところによると、このブレイズ・ユニオンはシナリオに関してはメーカーのスティング社内ではなく外注によって制作されたそうですが、はっきり言って「こんなクソみたいなシナリオを外注してどうする?」と私は思いました。真面目に、こんな内容に金払っちゃだめだと思う。

 誉められる点としては前作同様にBGMは文句のつけようがないくらいにどれも素晴らしいのと、声優陣がやたら豪華でどれもイメージに合うといったところです。シミュレーションとしての攻略の楽しみも悪くはありませんが、やっぱユグドラ・ユニオンと比べると劣ってしまうというのが残念なところです。

 なおこのブレイズ・ユニオンの後、同じシステムを使った「グロリア・ユニオン」というゲームも発売されておりますが、現在私は既に購入済みであるもののまだ遊んでいません。理由はつい先月に購入したものの、まず「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」を遊び(裏ボス、隠しボスも撃破済み)、現在は「討鬼伝 極」を必死で遊んでいるからで、手が回らないからです。聞くところによるとグロリア・ユニオンはどうも味方キャラが強すぎるのとシナリオが明るすぎるという点が批判されているようです。
 ブレイズ・ユニオンについては決して駄作ではないものの、やはり前作のユグドラ・ユニオンが名作過ぎるため、どうしても見劣りしてしまうというのが私の評価です。システム面でも上記の通りやや問題があり、もう少し煮詰められればと思うと惜しい作品に思えます。

  おまけ
 ちらっと書きましたが、「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」は真面目に凄い名作だと思うので興味ある方はぜひ遊んでほしい作品です。ジャンルはダンジョンRPGで、最大で40人のパーティを組めるという構成ながら戦闘を含めゲームテンポは非常にスピーディであり、厄災の魔女フルーラ、夕闇の魔女ドロニア、ドロニアの見習い魔女ルカという三人の魔女がそれぞれ主役となって広げられるストーリーはショッキング且つ感動的で、二周してようやく内容が分かってくる深いシナリオになっています。
 なおルカというキャラの「ギャー」という声は非常に癖になります。

2017年6月17日土曜日

ゲームレビュー「ユグドラ・ユニオン」

 あんまゲームのことばっか書いちゃだめだと思いつつも、好きなこと書いてストレス減らしたいので個人的にイチオシな「ユグドラ・ユニオン」というゲームについて書きます。

ユグドラ・ユニオン(STING)

 ユグドラ・ユニオンとは2006年にゲームボーイアドバンス向けに発売され、2008年にPSPへ移植されたシミュレーションRPGゲームです。私がこのゲームをやってみようと思ったきっかけは、制作したのがかつて遊んだ(でもって印象に残った)ことのある「バロック」というゲームを作ったSTINGであったことと、批評サイトで変態的システムRPGだと書かれていたためです。実際、この批評は間違っていません。

 簡単にゲーム概要を説明すると、ストーリーは亡国の王女が国家再興を期して生き残り(+山賊)と協力して戦うというシミュレーションRPGの祖たる「ファイアーエンブレム」並みにオーソドックスなものです。ただシステムが上記にも挙げた通りに変態的というか他の同ジャンルのゲームと一線を画す内容で、初見で見てみた人は多分ビビると思います。
通常のシミュレーションRPGではターンごとに出撃しているユニットキャラを動かし、攻撃を指定し、その結果によって味方がやられたり敵を倒したりします。然るにこのユグドラ・ユニオンでは、ユニットキャラを動かして攻撃するという点でこそ共通しているものの、攻撃できるのは1ターンにつき全キャラ含めて1回こっきりで、しかも1ターンに移動できるマスの数はターン冒頭に選んだカードによって決まり、それを出撃している全キャラで共有します。

 具体的に説明すると、冒頭で選んだカードの移動距離が4マスだったとしたら、出撃しているユニットキャラが5体いる場合、どれか一つのキャラを4マス動かすか、4体のキャラを1マスずつしか動かすことができません。もちろん2体のキャラを2マスずつ動かすこともできますが、このようにユニットキャラ個別に移動距離が決まってるわけじゃなく、その気になれば単騎で突出させることも可能で戦術がかなり広く設計されています。
 また上記に書いた通り攻撃できる機会も1回だけで、あるユニットキャラで隣接する敵ユニットを攻撃したらそれでそのターンの攻撃は終わりで、ほかのユニットは一切攻撃できません。もっとも、攻撃を仕掛ける際にその当事者であるユニットキャラの周囲に別の仲間ユニットがいれば、二戦目、三戦目、四戦目とばかりに連戦が発生して攻撃に加わることができますが。

 このように文字で説明していても一切意味が分からないようなやたら面倒くさいシステムしていますが、実際にはゲームの進行とともに徐々に機能が解放され、ゲーム内でのチュートリアルも丁寧であるためシステムが分からず困るようなことはありませんでした。ただ全部分かった上でも複雑かつ奥の深いシステムで、何故こんなものを作ったのか誇張ではなく理解に苦しみます。

 こうした戦闘システムもさることながらこのゲームの別の大きな特徴として、漫画家のきゆづきさとこ氏による丸っこくて非常にかわいらしいキャラクターによって、血生臭く情け容赦一切ないスパルタンなストーリが展開されるという点です。簡単にその概要を明かすと、主人公の王女ことユグドラは国の再興を目指して戦い、ストーリーの途中で見事に元の領土や首都を奪還します。そしたら今度は、「攻めてきた国を叩き潰さないと平和は来ない」と述べ、今度は逆に攻め込むという展開になります。
 その結果、エンディング時には敵軍のキャラクターは民間人を含めほぼ例外なく死亡し、味方キャラも自爆特攻したりするなどして死屍累々たる有様が広がります。しかも選択によっては、下界でもう必要ないから聖剣を返せという天使に対し、「聖剣の振るうところに正義あり」と言って神界にすら牙を剥きます。一体何故こうなった。

 なんか書いてていろいろあれですが、ゲームとしての骨格は非常によくできており、難易度もシミュレーションRPGとしては非常に難しくできてて歯応えがあります。なお私がプレイしたのはPSP版ですが、ゲームボーイアドバンス版はもっと難しかったようで、クリアさせる気あるのかよと思うくらいです。またやりこみ要素も半端じゃなく、特にアイテムに関してはマップ上にノーヒントで埋まっており、1週目でコンプリートした人は恐らくエスパーでしょう。

 最後にこのゲームの主人公というかヒロインである王女ユグドラは非常に高い人気を得て、メーカーのスティングもこのキャラをよく前面に出してコラボ企画に乗っています。そんなユグドラですが序盤はやたらと弱く下手すりゃ二軍行きレベルなのですが、後半にクラスチェンジするやすぐステータスがカンストするなどあり得ないほど強くなり、決め台詞の「寄らば斬ります」は「寄ってこなくても叩っ斬ってるじゃん」と誰もが思っただろうし、公式でも「寄ってこなけりゃ寄って斬るだけですけどね」というセリフを続編で言わせています。
 なおこのユグドラはあるステージに限ってバトル勝利台詞がいつもの「みんなの勝利です!」ではなく、「絶対に、許さない……」に変わるのですが、正直このセリフを音声で聞いたときはぞっとしました。それもそのはずというか演じる声優は中原麻衣氏で、「ひぐらしのなく頃に」の竜宮レナをはじめとして数多くのヤンデレキャラを演じてきたヤンデレ声優の代名詞というべき人であり、普段はすごくお嬢様っぽくかわいらしい声してるのに突然人間変わったかのような暗く沈んだ冷たい声に切り替わるため、中原氏の声聞くのは何気にこのゲームが初めてでしたがこの声マジこえぇと心の底から思いました。

 次回はこの続編の「ブレイズ・ユニオン」を取り上げます。こっちは先に書いておくと、私の中で評価めっちゃ低いです。

2017年6月16日金曜日

戦国時代はなぜ起こった?


 なんか笑えたので紹介。なおこの画像は「クレイモア」という漫画のワンシーンですが、同じ作者である八木教広氏のひとつ前の作品の「エンジェル伝説」は多分自分が生涯で一番笑ったギャグマンガだと思います。それだけに「クレイモア」でシリアス路線貫いたのは意外だった。

 さて私の知らないところで日本では空前の応仁の乱ブームらしいですが、以前親父の知人にも話しましたが何故応仁の乱がこれまで手つかずというかあまり話題にならなかったのかという理由ついて私は以下の原因があると考えています。

・応仁の乱を舞台にした有名な小説作品が出てこなかった(司馬遼太郎とかが書かなかった)
・対立構図や背景が複雑過ぎて理解するのが困難

 おそらく上記の理由に反対する人はいないかと思います。その上で、一体何故応仁の乱がおこったのかという問いにすぐ答える人なんてそんな多くはいないと思います。なので私が答えるとすれば、単一相続がまだ定着せず分割相続が相次いだ上、分家がやたら力を持ったという点に尽きると思います。

 日本語で「たわけ」というのは「阿呆」という意味ですが、この言葉の由来は「田分け」こと農家の分割相続を指しています。田んぼを分割相続してしまうことで生産力が大きくそがれ、結局別れた二つの家ともども没落するということを指しており、要するにこの言葉が生まれた背景としては分割相続の弊害を指摘することにあると言えるでしょう。

 江戸時代でこそ嫡男による単一相続が徹底されごく一部の例外を除いて大名、一般武士ともども単一相続が行われましたが、鎌倉時代においては分割相続することが当たり前だったそうで、当時には女性の地頭もいたことから女性にも相続権が存在したことが確認されています。室町時代前半に至ってようやく単一相続が定式化していきますがそれでもまだ後継者は嫡男とは限らず、また元から存在していた分家の存在もあり、いわばまだ制度が未整備の段階で単一相続時代へと突入してしまったことから本家跡取りの後継者争いが物凄く激しくなり、応仁の乱に参戦した武将、並びに関わった人間はすべてこの後継者争いが絡んでいます。
 そもそも一番大きな戦争理由は足利幕府九代目将軍が義政の弟か息子かという点でも後継者争いですし、そしてそれにのっかった細川家も山名家も、そしてそれぞれの側についた各家も後継者争いに端を発しています。

 また中央の京都だけでなく関東では足利家は古河公方と堀越公方に分かれ、それを補佐する関東管領の上杉家も本家と分家で争っており、いわば日本全国で後継者争いが勃発したのが戦国時代だったと言っていいと思います。さらに言えば、戦国時代のひとつ前の南北朝時代は天皇家の後継者争いとも言えますし。

 古来からやはり後継者争いほど争いの種はなく、欧州の百年戦争や薔薇戦争など枚挙に暇がありません。それだけに相続という制度がどれだけ社会不安の要素となるのか結構重要な概念だと常々私は思っているのですが、最近の日本だとみんな財産なくなってきたのか前ほど相続でこじれるような話が聞かなくなってきており、相続そのものの概念が危うくなってきたなとも思います。

  おまけ
 以前税理士の方に聞いた話で、ある資産家から相続へ向けて生前に遺書を作成するという依頼を受けてほかの税理士仲間ともどもいろいろ計算した上で作成し終え、ようやく内容がまとまりみんなで打ち上げ会をやっている最中、「いやー実はさ、若い頃遊んで隠し子いるんだよね♪」と資産家が口走ったため、全員宴会どころではなく真っ青となり、ある人に至っては宴会場で電卓叩き始めたということ聞きました。

2017年6月15日木曜日

オウム事件を分析する上で必要な三つの視点

 家の近くのあるお店のドアに、「当店は観賞用の魚販売店であってレストランではありません」と書いてあってなんか笑えました。さすが中国。

 それで本題ですがちょこっと前に書きましたが1997年発行の村上春樹氏による「アンダーグラウンド」という本を先日購入しました。この本は前から興味を持っていながらなかなか手を出さなかったもののようやく購入する決断ができたのですが、一体どういう本かというと小説ではなくルポルタージュで、その内容というのも地下鉄サリン事件被害者への直接インタビューしたものです。まだ読み途中ですが冒頭にて村上氏は、「事件後に様々な報道がなされたが、どれも自分が見たい内容の報道ではなかった」と述べ、自身が見たかった、聞きたかった内容こと事件の直接の被害者へのインタビューをわざわざ行って書いた本であると述べています。

 この村上氏の心境ですが実は私も全く同じ考えを持っており、むしろ私の場合はオウム事件の被害者報道には偏りがあるという風に見ていました。どのように偏りがあるのかというと、オウム関連報道では地下鉄サリン事件以前のオウム事件の被害者ばかりがしょっちゅう取り上げられ、地下鉄サリン事件の被害者については全くないとは言わないもののその比重が極端に軽いという風な印象を覚えました。具体的に言えば坂本弁護士一家殺人事件をはじめとした、サリン事件以前の教団が関わった拉致殺害事件が中心です。
 一体何故このような報道の偏りがあったのかというと理由は単純に、オウムの被害者団体がこれら事件の遺族らが中心となり、またオウム関連のジャーナリストや支援者たちもこれらの被害者団体と行動を共にすることが多かったためで、恐らく報道側にはそれほど意識はなかったものの結果的に被害者報道ではこちらへの比重が大きくなってしまったのではないかと思います。

 その上で地下鉄サリン事件に関しては、この事件が発生して以降は一連のオウム事件がようやく明るみに出たため徐々に地下鉄サリン事件自体がフェードアウトし、またこの地下鉄サリン事件で被害者となった方々もあまり取材に応じなかったなどの要因も考えられます。この取材対応については「アンダーグラウンド」の中でも、メディアに誤った報じ方をされて警戒心を持つ被害者が多かったことなどが書かれてあります。
 こうした前提があるだけに、この「アンダーグラウンド」は事件発生から約1年半後に当事者たちへ直接インタビューした、しかも余計なバイアスや質問をかけずに自由に被害者へ語らせているため、資料的な価値としては非常によくできた本だと思え、よくぞこうした記録を残してくれたと村上氏には感服させられるような内容です。実際そのインタビュー内容も同じ場面にいながら証言者によって内容が変わったり(駅員の対応や反応など)、各者の視点で語られてあって微妙な違いが事件当時の現場の状況について考えさせられます。

 さてこのまま「アンダーグラウンド」について語り続けてもよいのですが、この本を手に取って自分がようやく手にしたものの紹介について話は移らせてもらいます。その手にしたものというのも、オウム事件を語るには複数、最低でも三つの視点が必要だということです。
 本を取る前からなんとなくはイメージできていたものの、先ほど挙げた同じ現場にいながら微妙に異なった状況を証言するという個所を見てようやく文字化できるほど意識するようになったのですが、単純にオウム真理教と言ってもその構造や経歴、そして性格と犯罪は非常に複雑であり、現実に今の今に至るまでこの事件を総括したというか分析しきった解説はまだ出ていません。何故エリートたちがオウムに走ったのか、何故国家転覆を企てたのか等々、納得のいく説明や分析があったら私が教えてもらいたいです。

 どうしてオウムの分析が難しいのかというと既に述べた通りに内包する要素が非常に多く且つ複雑であるからです。またその要素によっては、互いに相反する内容も含まれてあって理解や分析を妨げるものになりうるもの少なくありません。
 グダグダ説明してもしょうがないのでもう述べますが、私はオウムを分析する上では少なくとも以下の三つの視点、それぞれで見る必要があるのではないかと思います。三つの視点と、それに含まれるキーワードのまとめは以下の通りです。

(視点:キーワード)
宗教:ヒンズー教、キリスト教、救世、創価学会、選挙立候補、終末論
カルト:土地取引、マインドコントロール、マハポーシャ、個人崇拝
テロリスト:国家転覆、毒ガス、犯罪、指名手配、教団省庁制、ロシア

(視点:被害者)
宗教:修行中の事故死者
カルト:坂本弁護士一家など非教団関係者
テロリスト:サリン事件被害者

(視点:その視点でオウムを語る記者や著名人)
宗教:島田裕巳、吉本隆明
カルト:江川紹子、小林よしのり
テロリスト:佐藤優、田原総一郎

 上記はあくまで暫定的な分類ですが、このように一口でオウム事件とは言ってもその見方や分析の仕方は上記のように三つの視点で分かれており、その三つの視点で語るべき内容を無理やり一つの「オウム事件」として語るから訳が分からなくなるのではないかというのが私の仮説です。もっともこれを見る方には「宗教とカルトは一緒ではないか?」と思われる人もいるかもしれませんが、それを敢えて分けて見る試みが必要なのではないかと主張したいわけです。
 例えば実際に、この三つの視点をごちゃまぜにして上記キーワードを当て込むとこうなります。

「オウム真理教はヒンズー教を柱に終末論を掲げた新興宗教で、次第に信者のマインドコントロールや個人崇拝を進めて土地取引に絡む事件を起こし、さらに国家転覆も企みサリンなどの毒ガスを使って都内で大規模な無差別殺人事件を起こした」

 これを見てオウム真理教がどんな団体か、事件をあまり知らない世代の人に見せたらどんな反応を示すでしょうか。これを敢えて三つの視点で分割するとそれぞれこうなります。

「宗教としてのオウム真理教はヒンズー教を柱に終末論を掲げた新興宗教である」
「カルトとしてのオウム真理教は信者のマインドコントロールや個人崇拝を進め、土地取引に絡む事件を起こした」
「テロリストとしてのオウム真理教は国家転覆を企み、サリンなどの毒ガスを使って都内で大規模な無差別殺人事件を起こした」

 こうなるわけですが、やはり視点を分割して各事件、特に被害者や実行犯を見なければ見えるものも見えなくなるのではと思います。そしてさらに言えば、それぞれの視点でそれぞれの結論も必要ではないかと思え、一緒くたにした結論というのは本当は存在しないのではないか、あってももう訳が分からないものになるのではと言いたいわけです。そして地下鉄サリン事件の実行犯に関しても、「宗教」と「テロリスト」の間に横たわるズレを見ることで、今までにないものが見えてくるような気がします。逆を言えば、視点を分けなかったことがこれまでのオウム分析における最大の躓きだったのではというのがこの記事の結論です。

 最後に、もし私がこの三つの視点の中からどの視点を中心に据えるのかと、自分の属性に最も近いものをやはり選ぶことになるでしょう。

2017年6月12日月曜日

根本的にいじめをなくす方法

 「うみねこのなく頃に」の漫画版エピソード5~8、計30冊を読破しました。個人的にはエピソード8の6巻に出てくるサヨトリーチェの姿が一番美しいと感じたけど、ほかの部分は一気読みならまだしも連載や単行本を追っかけていたらグダグダした展開に音を上げてたかも。

 最近自分でも本業が何なのかわからなくなってきていますがまだやり残した仕事があるのでまたすぐに書ける内容ですが、大分以前に私は日本の教育現場からいじめはなくならない、何故なら誰も発生頻度や地域に発生しやすい環境についてきちんと統計を取って調べることはおろか印象論だけのいじめ対策しか出さないからだと指摘しました。我ながらいいところをついているというか、現時点においても地域別、学校別いじめ発生件数の統計がほとんど出回っていない状況を見ると間違った指摘ではないと自負しています。
 そんな自分に言わせると、日本のいじめ問題は「ある仕組み」を利用することで一瞬で根本的にかつ完全に排除できるのではないのかなという案が一つだけあります。長く書くつもりないので(「うみねこ」については書いたが)単刀直入に言えば、いじめを行ったと認定された生徒の内申点は大きく減点されるという制度にすれば一発で万事解決行くのではと主張したいです。

 こんなことを書いていますが私は中学から私立校だったためいまいち中学校の内申点についてきちんと理解してないのですが、やはり公立中学出身者から話を聞くとその威力は絶大で、生徒らの常に気にしていたと話すなど意識も非常に高いと感じました。実際これは千葉県の一地域における話ですが、公立高校受験時において仮に内申点がほぼ満点だった場合、受験テストにおいてほぼ半分の点をはじめから取得しているという状態になると聞きます。無論成績のいい生徒は内申点も高い方が多いと思いますが、それでもこのハンデはあるとないとでは受験で大きく変わってきます。
 あまり大人は意識しませんが、子供というのは基本的に「打算」で行動する傾向が非常に強く、何をすると自分が特になるのか損得勘定がその行動を大いに左右します。実際に上記の内申点についても比較的教師の成績裁量権が強い美術や書道や家庭科などの科目においていい評定をもらおうと媚びていたという人間にも会ったことがあり、いじめをしたら内申点が大きく下がる、具体的には半減化するという処置をつけると言ったら大半の中学生は震え上がり、いじめと疑われるような行動すら避けるのではないかなと勝手に考えています。

 もっともこの意見に対する反論はいくらでも作れるし実際に私からいくつか述べると、中学校はそれでよくても小学校と高校の場合ではどうなのかというのがあります。小学校に関してはそこは教育現場でどうにかしてもらうしかないですが、やはりいじめ認知件数が最も高まるのは中学校の現場であるため、この時期に楔を打ち込むという意味では上記案は悪くないのではないかと考えます。この間に楔を打ち込んでおけば高校時代の行動にも影響すると思えますし。
 また高校でのいじめに関しては、果たしてそこまで対策を行う必要があるのかなという疑念が少しあります。高校生ともなれば自ら逃げることも可能な年齢と思え、災いをただ受けるだけで避けようとしないのであればどの道といったところでしょう。まぁその点については、日本の教育はストレスの堪え方ばかり教えて避け方や流し方をあまり教えないので求めるのはやや酷かなという気もしますが。

2017年6月11日日曜日

Kindleのダウンロードエラー回避方法を発見!

 クソ忙しい時期を乗り越えてこのところ平穏となってきたこともあってか、このところ頭の回りがいい上に視力も心なしかよくなっているというか回復している気がします。先月までやはり疲労が目にも来ていたのか買い換えたパソコンの画面がやけに見づらく、「フルHDはあんまよくない」などとレビューに書こうとまでしていましたが、書かずにおいてよかった。ただまじめな話、解像度がやや低い画面の方が線がはっきり出るのでテキスト作業が多い人にはそっちの方がいいのかも。

 さて話は本題ですが、今Amazonでスクウェア・エニックス発行の漫画に対し全品価格の半分にAmazonポイントが付くという、実質的な半額セールが行われています。スクウェア・エニックスの漫画作品はそんなに興味ない上に漫画雑誌としてもあまり評価してないためそのままスルーと思いきや、実は前からサウンドノベルゲーム「うみねこのなく頃に」のここから出ている漫画版は読んでみたいと思いつつも、巻数の多さから我慢しつつ見送ってきていたのですが、半額とくれば迷っている場合じゃないと思い一気に大人買いしました。
 「うみねこのなく頃に」はエピソード1から8までそれぞれやや独立しており、全部買うとほんとに果てしない量となるため、アニメ版で見たエピソード1から4は試しで購入したエピソード2を除いて見送り、エピソード5~8をまとめ買いで購入したのですが、それでも購入冊数は約30冊にも及び、現時点においてもまだ全部読み切っていません。

 そんな大人買い自慢は置いといて、実は購入する際に少し懸念がありました。その懸念というのもダウンロードです。
 日本国内ならいざ知らず中国だとKindleコンテンツのダウンロード速度が遅く、途中でしょっちゅうエラーも起こるため、これだけの量を読みたいときに読められるほどダウンロードしておけるのかという不安がありました。幸い今使っている華為のメディアパッドは通信部品がいいのか前のASUSのメモパッドより比較的安定しており、ダウンロード速度も割と高く出ます。その甲斐あって通信状況のいい午前中などは割とご機嫌にダウンロードできていたのですが、それでも30冊超のダウンロードとあって途中で厄介な問題が起こりました。その問題というの、「ダウンロードできなくなる」というエラーです。

 具体的にどういう症状かというと、ダウンロード中にエラーが発生してそのままダウンロードができなくなり、再度一からダウンロードしなおそうとしてもダウンロードを開始してくれなくなるというエラーです。この状態にはまるとコンテンツのダウンロードを要求しても一瞬だけ「ダウンロード準備中」という表示に切り替わった後、すぐそんな要求なかったかのように「ダウンロード中」の表示が消え、その後何度試みても同じような繰り返しで一切ダウンロードができなくなります。
 この現象は通常のノートPCでは起こらずタブレットPCでしか起こらないため、どうしてもコンテンツを楽しみたいというのならばノートPC用(別にデスクトップでもいいが)Kindleでダウンロードを行えばこうしたエラーも起こらず普通にみられます。

 ノートPCで見ればいいだけの話ですが、やはり移動中とかに漫画とかを読みたいことを考えるとあまり起こってほしくないエラーでした。特に今回はまとめ買いということもあって、読んでる途中で1冊だけタブレットからノートPCに切り替えて見るというのも非常に面倒だと感じ、このエラーが目の前で起こった際は怒りよりも寒気を覚えたほどです。
 しかし再ダウンロードしようにも既にエラーは発生済みで再ダウンロードは全く行えず、これまでもこのような症状は何度も見て煮え湯を飲んできていただけに、仕方ないからこの本だけはノートPCで見ようかと思って、この日は通常とは異なる操作を行いました

 通常、私はノートPCにコンテンツをダウンロードする際はノートPCにインストールしたKindleのソフトを立ち上げ、購入済みコンテンツの中から選んでダウンロードするという方法を取っています。ただ今回はエラーが発生した時点でまだノートPCを起動しておらずタブレットでダウンロード済みのコンテンツを読んでいた最中だったので、そのままタブレットからノートPCのKindleにコンテンツのダウンロードを行うよう指示することにしたのです。
 具体的にはAmazonのウェブサイトをブラウザで開き、アカウント登録を済ませた上で「アカウントサービス」メニューの中の「コンテンツと端末の管理」を選びます。すると開いたページではこれまでに購入したコンテンツ一覧が表示され、その中から端末にダウンロードさせたいコンテンツを選び、「配信」というコマンドを選びダウンロードさせる端末(この場合、登録済みのノートPCかタブレットPC)を指定してGOさせます。

 私はこの時、タブレットPCでブラウザを開き、あらかじめノートPCへのダウンロードを指示させようと考えていました。こうしておけばノートPCでKindleのソフトを開いた時点でダウンロードが始まるので、どのコンテンツがタブレットPCにダウンロードできなかったのかをいちいち調べなおしてダウンロード指示させる必要がないと考えたからです。
 ただこの時、ノートPC同様に登録してある手元のタブレットPCもダウンロード先の候補として表示されていました。そこで何の気なしに、あとほんのちょっとの期待とともにタブレットPCもダウンロード先として指定したところ、なんとエラー起こしてうんともすんともダウンロードを始めなかったコンテンツが再びダウンロードし始め、そのまま完了してタブレットPCでも見ることができるようになりました。

 今回のまとめ買いで上記のダウンロードエラーは2冊で起こりましたが、2冊とも同じようにブラウザからダウンロード指定することで無事ダウンロードできるようになり、エラーとともにダウンロードできなくなるというこれまでのKindleにおける最大の不満点を克服することに成功しました。なんとなくこの問題はサーバー上のコンテンツ管理、具体的にはダウンロードを終えているか否かの判定にあるのではないかと思っていただけに、もしやと思ったひらめきでうまくいって正直ビビりました。
 とはいえこれで無事に「うみねこのなく頃に」を楽しむことができ、また今後の海外における書籍購入でも実質最大の懸念を払しょくしたこととなります。冒頭の体調回復と言い、なんとなく自分に向かって風が吹いてきたなと思え、無駄にテンション上がってきました。

 なお今回うみねこと同時期に、前から読みたかった村上春樹氏の「アンダーグラウンド」も購入していますが、購入する際に「アンダーグラウンド」と入力して検索したところ検索範囲が「コミック」であったため引っかからず、かわりに「レッする!ジ・アンダーグラウンド」というなんかえっちそうな漫画が引っかかって、「なんやねん!」とリアルに声上げてびっくりしました。レビューを見る限りだと、この漫画は4巻で打ち切りにあったようです。

2017年6月9日金曜日

顔に出る政治家

 なんかこのところ疲労がたまってるようなのでささっと書きあげますが、例の加計文書問題について政府や文科省はようやく再調査を決めましたが、何故今頃になって再調査を決めたのかというと私が見るに理由は大きく二つあり、一つ目はしらばっくれようとも世論に抗しきれなかったということ、もう一つは国会のスケジュールからでしょう。国会のスケジュールとは単純に6月末に閉会する予定であることから(延長の話は出ていない)、国会さえ閉会してしまえば議会での追及もできずある程度世論をコントロールできるようになります。また今国会の大きな議題であった天皇退位特別法と共謀罪についてもある程度通貨スケジュールが見えてきたこともあるでしょう。

 しかしそれにしてもこの加計文書ですが、安倍政権にとっては本当に耳の痛い問題というか恐らくは噂されている通りに「総理の意向」と「忖度」が働いた結果なのだと思われます。このように思う理由としては既に報じられている種々の根拠もさることなら、安倍首相の動揺っぷりと顔色こそが何よりも物語っています。

 あまりこの手の話をするメディアはいませんが基本的に鋭い政治家というのはどんなに苦しい立場であってもそれを顔にはあまり出ません。代表的なのだと中国の前の総書記であった胡錦涛氏と、同じく今の総書記の習近平氏で、二人も笑顔も硬すぎるという弱点こそありますが(胡錦涛が米国のマイクロソフト本社を訪問して帽子被りながら硬すぎる作り笑顔をしていた姿はマジ笑えた)、政策でうまくいかないときや、嫌いな人間が目の前にいるときであっても一切イライラしたような表情は見せず、その点では手ごわい相手だとよく感じました。
 日本の政治家で挙げればやはり小泉、福田の元首相二人がまさにこのタイプで、小泉元首相の方はまだうれしい時なんかは黄色満面を恐らくわざと見せることがありまだ感情が見て取れましたが、福田元首相ともどもあからさまにイライラした表情はほとんど見せずこの点ではポーカーフェイスで政治家としては及第点でした。もっとも福田元首相は退任会見で怒っちゃったため、なんとなくそのイメージが強いですが。

 これらの政治家に比べ現在の安倍首相ですが残念ながらかなり顔に出るタイプの政治家で、痛いところを突かれるとすぐそのまま顔に出ちゃい、大体逆切れするかのようにイラついて怒るような態度を取ってしまいます。それでもまだ第二期政権が発足した当初は余裕もあってあまりそうした姿は見せず成長したなぁとか思っていましたが、どうも去年あたりから景気もそれほど戻らないのもあってかまたしばしばイライラする表情を見せるようになり、特にこの加計文書問題に関しては「印象論」という言葉を何度も連発するなど、苦しい胸の内を自ら明かしているようにすら見えます。

 念のため書いておくと、私自身は安倍政権が今すぐ倒れることは望んでいません。しかし安倍首相が望む2020年の東京五輪まで政権を維持しようというのはさすがに長すぎるし、アッキーナ事件を始めいろいろとしがらみが出始めていることもあることから、個人的には来年か再来年あたりで区切りつけてそろそろ退任すべきではないかとも思っています。既に自民党内でも岸田大臣を始め早く後任に席を空けろという声も出てきており、求心力はこの一、二年でガクンと落ちてきていることには間違いありません。
 これはあくまで私の勘ですが、ヒヤリハットの法則ならぬ1つの大きな政界スキャンダルの前にはいくつものヒヤリハットスキャンダルというのがあり、ちょうど今の森友学園や加計文書などがそうしたヒヤリハット例ではないかと思え、もしかしたら年末あたりにどえらい安倍政権のスキャンダルが出てくるのではないかと勝手に予想しています。火元はもちろん文科省で、今回の事件を受け文科省も安倍政権と距離を置くようになったように見えるだけに何かすごいリークとか出てくるのではと、あくまで勘ですがこんなことも覚えています。

2017年6月8日木曜日

日本の統計の怪しさ

 今朝北朝鮮がまた日本海に向けて短距離ミサイルを撃ったそうですが、正直なところ福岡県の母子殺害事件の方が気になって仕方なく、北朝鮮のニュースの方はほんとどうでもいいと思いました。北朝鮮ももっと空気読めよな。
 あとまたマッドシティこと松戸市で一般人のアパートが銃撃されるという事件が起こったそうですが、ぶっちゃけ事件の起きた場所は前に潜伏していた箇所からめっちゃ近く、リンク先の記事の写真からも大体どの辺か特定できるくらいなため個人的にはめっちゃ興奮しました。いろんなことがあるけど、私、この街大好きです。

実質GDP年率1.0%増に下方修正 1~3月改定値 (日経新聞)

 そんな数あるニュースの中で私が今日一番気になったのは上記の日本のQ1GDP確定値に関するニュースです。真面目に深く問いたいのですが、このニュースを見て日本人は誰も何も疑問を持たないのか、仮にそうだとしたら私はとしては信じ難く、日本の将来に対しても先行きは暗いと言わざるを得ません。随分偉そうな口をきいていると思われるかもしれませんが、決して挑発目的ではなくこれは私の本心です。

 果たして記事をきちんと読んでいる人がいるのかわからないため簡単に記事内容を説明すると、GDPというのは基本的にまず測定機関から約1ヶ月後くらいに速報値が出され、その後2~3ヶ月後によりデータを整備した確定値が出されます。今回発表されたのはQ1(1~3月)GDPの確定値ですが、年率プラス1.0%という数値以上に自分が驚いたのは、速報値の年率2.2%から大きく数値が変わっているという点です。伸び幅で考えれば2分の1以下で、これでは一体速報値とは何だったのかと疑いたくなる内容です。

ユーロ圏:1-3月GDP、前期比0.6%増に上方修正-内需主導(ブルームバーグ)

 いくら数値が変わったとはいえ絶対値では約10ポイントの差に過ぎないという方もおられるかもしれませんが、速報値と確定値でここまで開きのある数値が出されるなんて私からしたら信じがたく、実際に今日たまだま同じく発表されたユーロ圏の同期GDPは速報値が前期比0.5%だったのに対し確定値は同0.6%でその差はわずか0.1ポイントに過ぎません。通常の速報値と確定値の差と言ったら大体この程度で、速報と確定で10ポイント以上も変わるなんていうのは本当に起こりうるのか、はっきり言ってしまえばどっちかが作為的に数字がいじくられているのではという疑いを持ちます。

 中にはビッグデータの統計だからありうるという人もいるかもしれませんが、仮に同じことが中国で起きたら果たして大衆はどう反応するでしょうか。中国のGDP発表で速報と確定で2倍も開きがあったとしたら、それ見たことかと恐らく多くの日本人がこれだから中国のGDPは全く信用できないと口汚く罵ることが目に見えています。
 中国のGDPについては私の立場から言ってもいくらか数字が弄られているというのは間違いない事実で、地方別GDPを合計したら毎回確実に全国GDPを上回る結果となることがその証左です。しかし国家発表のGDPと地方発表で異なるということは中国政府も認識しており、実態に即したデータを出すよう中央は各地方に要求している点では私はまだマシだと思います。日本の場合は発表されるデータに対して誰も疑問にすら思わないのですから。

 ここだけの話、私はかねてから日本のGDP発表データについては疑念を持っており、果たして実態に即した正しいデータなのかと疑っていて、中国のデータ以上に信用できないとすら思っています。そう思う理由としては中国では誰もが疑いの目を持ってデータを見ているのに対し日本では誰も疑わず、また発表時にどうしてこのような結果になったのかほとんど誰も分析しないからです。中国の場合は毎回必ずアナリストが何がプラス要因で何がマイナス要因になったのか、消費者物価の変動がどれほど影響しているのか、輸出入の変動はどうだったのか様々な角度で活発に議論され、また中国政府自身も毎回必ず分析所見を発表しています。
 然るに日本の場合は一体何がどうなってこの数値になったのか全く改設されず、検証もほとんどされません。その上で私の肌実感からも程遠い数値が毎回出されており、さらに私個人として非常に信じられないのは都道府県別GDPこと県民経済計算が四半期毎に出されていないどころか、隔年でしか調査発表されていない点です。中国は省・市別GDPを四半期毎に発表しており、数字が改ざんされている可能性を考慮してもある程度の傾向は見て取ることが可能です。

 恐らくですが、今年Q1の日本のGDPは実質的にはマイナスだろうと考えています。理由は確定値をここまで下げているからで、改竄した値を次期以降にやや実態に近づけるための処置に見えることと、今の日本経済は実質的に経済力や国際競争力ではなく為替変動ですべて決まると思うからです。
 もともと日本人というかアジア人は全体的に統計が下手ですが、今の日本の経済統計指標は私から見て全く宛てにならず、むしろ時期毎に改ざんされている可能性が高いのではとすら思います。しかもそうした改竄されたデータを基にあれこれ政策を立てるのだからうまくいくはずもなく、出生率とかに関してもいくらか怪しんでみた方がいいというのが個人的な意見です。

2017年6月6日火曜日

紫式部の人物評

 紫式部が会ったこともない清少納言を非常に悪く言っていたことは有名ですが、この発言の根拠とされるのは彼女自身が書いたと言われている「紫式部日記」からです。平安当時ともなると産業力も高まってまだまだ貴重だったとは言え紙と筆を調達して日記を書く人間も増えていたものの、やはりその量、質でこの紫式部日記は第一級の宮中記録資料ともいえる代物で、藤原道長を始め当時の主だった人物の生の姿が生き生きと描写されています。
 もっともそれを言えば枕草子も同じですが。

 そんな紫式部日記について、とかく清少納言への人物評ばかり取り上げられますがもう一人個人的に面白いと思うのが和泉式部への人物評です。和泉式部もまた当時第一級の歌人、随筆家であり、歴史の教科書では和泉式部日記という単語が出てきます。ただ私は彼女もさることながらその娘の小式部内侍が詠んだ、「大江山 生野の道も遠ければ まだふみもみず 天橋立」という百人一首にも収録された和歌が群を抜いてすごいと考えています、

 話はその和泉式部に対する紫式部の人物評に戻りますが、具体的に言えば、「和歌や文才は認めるが、男性関係にだらしなさすぎる」ということを本当に書いています。実際、和泉式部日記では、「ああこの人のこと気になって夜も寝られないけど、身分違いだしどうしようもないわ私。ここは私から身を引くべきなんだけど、強引に迫られて困っちゃう♪ ちょっと気を引くために比叡山に行って尼になるとか言ってみたりとか……(実際行った)」みたいなかまってちゃんな内容が延々と書かれてあり、紫式部に限らず当時のほかの人からも、「面倒くさい女」と言われてます。

 それだけに紫式部の人物評は決して間違っているものではないものの、「散々エロい小説書いてるお前が言うか!」と、私個人としてはツッコミたくなります。よく源氏物語は日本で初めての小説だと紹介されその事実に間違いはないものの、実態としては恋物語としての小説というよりかはレディース小説だと思え、紫式部については「日本レディース小説の祖」として扱うべきだとも思います。っていうか平安時代にレディース小説が成立していて、菅原孝標女(更級日記の作者)が子供時代に「続きが読みたくて読みたくてしょうがない」と激しくねだってたあたり、読者層もばっちり少女なのもレディース小説としての条件を備えています。

2017年6月5日月曜日

書評「でっちあげ」、「モンスターマザー」

 なんか最近Amazonの広告載せた書評ばかり書いていて自分がさも広告料目的で書いているかのように見えてきますが、ここだけの話Amazonから入ってくる広告料なんて雀の涙もいいところで、数ヶ月に一回500円程度が入ってくるという小学生の小遣いレベルのようなもんです。なおGoogle AdSenseならこの陽月秘話は4ヶ月くらいで1万円、企業居点なら2ヶ月くらいで1万円入ってきます。前にも書きましたが、ブログで金稼いで生活しようなんてよほどの知名度やテクニックがない限り、いくらか悪さしないと難しいと思います。

福岡市「教師によるいじめ」事件
丸子実業高校バレーボール部員自殺事件(どちらもWikipedia)

 話は本題に移りますが、正直に言えば私は今の今まで福田ますみ氏の著作「でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―」と「モンスターマザー―長野・丸子実業『いじめ自殺事件』教師たちの闘い―」をこれまで読まなかったことを深く後悔しています。どちらも面白いルポルタージュであると噂には聞いていてそれとなく気になってはいたもののなかなか手に取らず、繁忙期が終わってプライベートでいくらか体力的にも余裕が出てきたことと、タブレットPC(HuaweiのMedia Pad)買って電子書籍が読みやすい環境となったこと、やたらと活字が読みたくなったことから、上記の二冊のうち文庫版が出ており安かった「でっちあげ」を先に購入して読んでみました。
 なおよく人から「いつもたくさん本を読んでいるんでしょう?」と言われますが、実のところ普段はそれほど本を読まず、ネットで読む活字量は膨大ですが書籍の読書量はあまり人に言えるようなレベルではありません。むしろ冷凍たこ焼きを常備している友人の書籍購入量とかかなりやばい。

 話は戻しますが、初めて「でっちあげ」を読んだ際は素直に衝撃を受けました。本当に数年ぶりかともいうべきページを読む手が止まらないという感覚を覚え一気に読み終えると、すぐそのまま「モンスターマザー」も、文庫版がまだ出てなく高かったものの迷わず購入しました。でもってこっちも鎧袖一触するかのように昨日一瞬で読み終え、今こうしてレビューを書いています。

 各本の概要を簡単に説明すると、いわゆるモンスターペアレントに翻弄される学校現場を取り上げたノンフィクションのルポルタージュです。取り上げられた事件は冒頭に掲げた二つの事件、福岡市の「教師によるいじめ」とされた事件と、長野県丸子実業高校のバレーボール部員の自殺をめぐる事件で、どちらも目と耳と感覚と自分の常識すら疑いたくなるようなセンセーショナルな事件の実態を丹念な取材の基に詳細な形で描かれています。
 どちらの事件でも共通している点としては、小学生児童と高校生生徒が学校で、しかも教師らからいじめを受けていたとセンセーショナルに全国で報じられた事件が実は、そもそもいじめと言えるような事実は初めから存在しなかったという点です。いじめがそもそも存在していないにもかかわらず、被害者とされた児童と生徒の親がさもいじめが既成事実であるかのようにマスコミ各社に喚き散らしたことで、周囲の教師や無関係の生徒が冤罪と言ってもよい激しい報道被害に遭い、実際に裁判にまでかけられてしまう(丸子実業高校の例では校長が「殺人罪」で刑事告訴までされた)という事態にまで発展します。

 事件の大まかな概要については各Wikipediaの項目の中で紹介されておりあらかじめそれら記事を読んではいたものの、改めて福田氏の書籍を読んだところその事態の経過、振り回される教師たち、そして何より教師らを何の怨みがあってここまで追い詰めようとするのかと言いたくなるような、モンスターペアレントの異常極まりない所業の数々には息を飲みました。同時に、教師らの言い分は聞かずにモンスターペアレントの異常極まりない言動を真に受けて報じるメディアたち、さらには自ら支援を名乗り出て実際に裁判まで起こしてしまう自称人権派弁護士の数々など、果たしてこの国に理性はあるのかと誇張ではなく本気で疑いたくなるような事態の連続は、下手なミステリー小説などよりもずっと続きが気になり、ぐいぐいと引き込まれる内容となっています。

 ただ、どちらも同じモンスターペアレントによる異常な騒動を取り上げられているものの、内容というか状況においてはやや差があります。具体的には「でっちあげ」の事件では担任教師単独が狙われた一方、学校や市の教育委員会はモンスターペアレントに屈し、教師をほとんど支援しないどころか彼の不利になる証言や行動までとってしまい、教師はよくこの状況を耐え抜いたと思うくらいの孤立無援の状況が続きます。もう一つの「モンスターマザー」の事件では、担任教師、部活顧問、学校校長、教育委員会、そして同じ部活の生徒が早くから生徒の親に問題があることを認識し、裁判となっても一致団結して協力して苦境を乗り越えています。
 このようにモンスターペアレントに狙われた対象という意味では「でっちあげ」の事件の方が不憫この上ありませんでしたが、ことモンスターペアレントそのものでみるならば、「モンスターマザー」に出てくる人物の方が桁違いでした。「でっちあげ」は徐々に徐々に周囲がおかしくなっていきある日突然「殺人教師」に仕立て上げらえるという風に段階がありましたが、「モンスターマザー」に関しては初めからフルスロットルで、裁判で徐々に状況が不利になっていくにも関わらず変わらずに嫌がらせやわけのわからない主張を繰り返す有様で、どうして嫌がらせにここまで行動力を発揮できるのかと読んでるだけでも恐ろしさを覚えるレベルです。

 このほかにも内容面で紹介したい話がたくさんありますがそろそろまとめに入ると、取り上げられた二つの事件はメディアや周辺から謂れのない批判を受けつつも、最終的には、特に「でっちあげ」の事件では奇跡的にも裁判でモンスターペアレントの主張が誤りであることが認められ、読後感も悪くなく終わりますが、こうした教師側の主張が認められる例は果たしてどれだけなのかという点が少し気になります。現実には謂れのないモンスターペアレントの批判に屈し、望まぬ担任交代や異動、そして実際にありましたが自殺に追い込まれる教師は日の目を見ないだけでたくさん存在すると思われ、それらの社会的影響を考えるうえでも福田氏の著作はいいきっかけになりました。

 そもそも取り上げられている事件は最初のいじめ報道後、何年にもわたって裁判が繰り広げられており、その経過を最初から最後まで双方の関係者に取材しつつ一冊の本にまとめた福田氏のお手並みには舌を巻くというか恐れ入り、今の自分の中では日テレ報道部の清水潔氏と並び尊敬する記者に入ってきました。
 その福田氏自身も独白部で語っていますが、「でっちあげ」の福岡市の事件に関わるきっかけとなったのは「児童に激しい暴力をかける殺人教師がいる」という他社の報道を追いかける形で取材したからで、それこそ自分も当時に一歩取材を間違えていれば、他社報道と現場取材との間に疑問を覚えなかったら、無実の教師を激しく糾弾する側に回っていたかもしれないと書かれていたのが特に強く印象に残っています。恐縮ながら私自身も過去の取材中に何度も、「もし自分が現地取材を怠っていたらどうなっていたのか」と思う経験が多々あり、正直他人事だとは思えないという体験があっただけに言いようのない気持ちを覚えます。

 私は基本的に自分が買った本、読んだ本しかこのブログでは紹介せず、内容がそれこそ「総理」のようなクソみたいな本は紹介はしてもバナー広告はつけません。しかし今日紹介したこの二冊に関しては胸を張ってお勧めできる本で、もし興味があられればぜひ手に取っていただきたい本です。


  

2017年6月4日日曜日

魔の収納椅子

 自分自身ではあまりそのつもりはないのですが、皮膚が弱いのかよくダニに咬まれます。ダニは咬まずにその死骸やフンがアレルギーになるだけという人もいますがそんなのは眉唾で、実際には蚊に刺されるのと一緒でダニもヒトの皮膚を咬み、特に特徴的なのは一回に二箇所を咬むため赤い丸ポチの腫れが二つセットでできてたらダニだと思ってオッケーです。
 日本国内にいた頃もリアルで疥癬(ダニが皮膚の下に潜る症状)になったこともありますが、マジであれは一回起こすと夜中に一睡もできないくらいかゆくなります、もし自分が拷問官であったら水攻めとかむち打ちのような無駄に労力かかるようなことはせず、安心手軽に疥癬にさせて自白に追い込むという手段を取っていることでしょう。マジで。

 で、話は中国になりますが、中国のダニは明らかに日本のダニと比べて異常にパワフルです。私以外にもダニにかまれたという人は数多い上に、ゴキブリは日本より小さくて量も多くはありませんが、害虫全体でやたら体力があるというか蚊も下手すりゃ4月くらいから飛んできてブスブス刺してきます。
 そんな中国だからこそ私もダニ対策には力入れており、夏場はよく布団を干したりシーツを洗ったりする傍ら、どうしてもダニが減らないと思ったら電気カーペットを布団の中に入れてフルパワーでスイッチオンしたりします。こうすると布団乾燥機のように布団の内側から熱によって乾燥させられるため、ほぼダニを一掃することができます。またこうした布団対策以外にも、こまめな部屋の掃除も効果があるため悩んでいる方はしょっちゅう掃除することをお勧めします。

 で、話は本題ですが、私は昨年に上海へ戻ってきたばかりの頃、部屋に手ごろな椅子がなかったため暫定的に収納ボックスにもある椅子を購入して使っていました。最初のころはそうでもなかったのですが代替去年の秋口くらいから太ももや臀部あたりをしょっちゅうダニにかまれるようになり、布団をいくら対策しても効果がなく、でもって会社での就業中もそこまで痛むことはないので、もしかしてこの収納椅子が原因ではないかと疑いました。
 かといって、その収納椅子は合板を組み合わせて外地にキルトを張り、天井部にクッションを付けただけの椅子です。真綿とかだったらわかりますがまさかこの椅子にダニが発生するとはと疑いつつも新たに藤椅子を購入してみたところ、自分でもびっくりするくらいダニに咬まれることがなくなりました。

 その後、収納椅子は実質的にほぼ使わなかったのですが、最近リラックスチェアに座ってゲームをすることが増えたので投げ出した足を乗せるのにちょうどいい高さだったことと、大分時間がってるしかかと載せるくらいなら無害だろうとまた収納椅子を寄せて使っていたら、なんかえらいことになりました。
 載せている間、はっきりと近くできるくらいに何か小さいものが私の足を上り、でもって裁縫針で刺したかのような痛みとともに、その痛む箇所にまた小さい丸ポチの腫れが浮かんできました。っていうか半年くらい使ってなかったのに何故まだ刺されるのか、マジで自分の目を疑いました。

 真偽はともかく、この収納椅子が私の部屋の中でダニの繁殖源となっている可能性が高いと判断し、収納スペースのところにDVD-ROMとか小物をあれこれ入れていてそこそこ便利だとは思っていたものの、このまま置いておくとダニが繁殖する恐れもあることから思い切って捨てに行きました。それを実行したのは今日の昼過ぎでしたが、外のゴミ捨て場に持っていった直後、抱えていた二の腕のあたりが赤くかゆみだしてきて、一体俺はどんな椅子を持っていたのかと真面目に空恐ろしくなってきました。

 それにしても収納椅子なくなってそこまで不便じゃないけど、やっぱり足を乗せる台がほしいです。昨日ニトリで、「夏でもこんな冷たく感じるのに冬に使ったらどうなるんだろう」と思う冷感夏蒲団買ったばかりですが、また来週も行って収納椅子でも買おうかな。

卓球世界選手権の平野選手に関する中国の報道

平野美宇、世界1位・丁寧に完敗 中国の徹底研究に屈し銅メダル 48年ぶりVならず(THE ANSWER)

 自分はテレビ中継を見ていませんでしたが、ドイツ・デュッセルドルフで開かれている卓球の世界選手権での日本の平野美宇選手と、現世界一位である中国の丁寧選手の試合が大きな話題となっています。先のアジア選手権で平野選手は丁寧選手を含む世界トップランカーの中国選手を悉く打ち破り優勝しており、この世界選手権でも「アジア女王から世界女王へ」という期待も高かったのですが、結果は4対1で丁寧選手が平野選手を下し、世界一位の貫録を見せるとともに見事アジア選手権での雪辱を果たしました。

 Yahoo記事のコメント欄を見ると見ていて手に汗を握る試合だったと語る人が多いとともに、平野選手、丁寧選手双方へ賞賛を送るコメントも多くみられます。丁寧選手については、「さすが中国」、「平野選手もすごいが中国の壁は厚い」などと書かれてあり、素直な感想を述べさせてもらうとヘイトなコメントがほとんど見られず熱闘を見せてくれた両者を惜しみなく称えるコメントが多くて中国住まいの長い私としても読んでるだけでうれしくなりました。

 ここでふと中国側ではこの試合についてどう報じているのかが気になり、さっそく中国のニュースサイトを覗いてみました。

日本吐槽:丁宁这次不用写检查 穿旗袍绝对大美女(新浪体育 )
邓亚萍:平野还是经不起研究 一切在丁宁掌握中(新浪体育 )

 さっと見る限りでは、やはり先のアジア選手権での平野選手の躍進もあったからでしょうか、この試合については中国でも注目されていてニュースでも大きく取り上げられています。
 上の記事ではこの試合前、そして試合結果に対する日本側の反応を取り上げており、中でもちょっと驚いたのが「日本の2ちゃんねるでは3つの異なるスレッドが立ち、試合開始からリアルタイムで討論が続けられた」と書かれてあって、実際にその下では第1から第4まで各セット毎に書き込まれたと思われる内容を中国語に翻訳して書かれてありました。
 なお私が見ていておいおいと思った書き込みは、「さすが丁寧の兄貴は王者の風格だ」という記述でした。

 下の記事は既に引退した元オリンピック金メダリストの劉亜萍氏の試合結果に対するコメントで、平野選手については中国も絶え間なく研究していることと、大舞台での経験がまだ足りていないことが今回の敗因だと指摘した上で、最初の3セットはアジア選手権で見せたような状態ではなく、やや緊張していたように見えたとも述べています。その上でこの試合に勝ったか負けたかに関係はなく、今後も相手選手については研究を続ける必要があるとも述べられています。
 平野選手の実力に関しては、非常に高い攻撃力(「殺傷力」と表現されている)を持ち、将来性も豊かな申し分ない選手であるとべた褒めしてくれています。しかし上記でも述べた通りにまだ経験面が浅いことが欠点だと述べ、中国チームは徹底的に一人の選手に対しても研究してくるので今後はそれにどうやって立ち向かうかが重要だとも話しています。

 そのほかのいくつかの記事も読みましたが、こちらも日本での報道同様にフェアに報じられており、丁寧選手が雪辱を果たしたものの平野選手は依然として中国チームにとって恐るべき相手であることに変わりはないなどと、平野選手に対しても惜しみなく絶賛し、「2020年の東京五輪において中国にとっての最大の脅威となるだろう」とまとめる記事もありました。

 私個人としては、やはり日中は距離も近いこともありスポーツ面ではもっと交流し、お互いに実力を高めあっていける関係になれればと願っています。今回取り上げた卓球に関してもそうですし、日中ともに人気なサッカーでも、そしてまだ中国では人気でない野球も、中国が実力をつけてくれば日本も実力を高められると信じています。
 普段私が中国コラムを書くと呆れるくらいにヘイトなコメントに溢れますが、それだけにこうしてお互いを称えあえるコメントを見るだけでなんとなく気分が和らぐ思いがしてくるあたり自分も年を取ったなという気がします。

2017年6月2日金曜日

中国人技術者を日本に招く価値

 最初に断りを入れると、この記事で書く内容は中村紀洋氏並(?)に特殊な経歴を歩んだ私だからこそ書ける内容だと思え、なかなかよそではお目にかかれないのではないかとも思います。

 話は一か月前に溯りますが、日本に一時帰国した際にビックカメラで携帯電話用フィルムを探していたところ、ほしいサイズの在庫があるかを確認しようと店員に声をかけてしばらく話をした後、「もしかして中国人?」と、店員の名札を見て私から聞きました。
 聞いてみるとやはり中国人だったのでそのあとは中国語に切り替えて少し雑談をしましたが、なんでも日本にはもう7年間住んでるとのことで、日本については「暮らしやすい」という風に話していました。

 その後店を出た後で少し考えたこととしては、現在中国へ進出する日系企業の業種はその大半がサービス業で、特に小売りや飲食が目立って多いのですが、日本語の使える中国人は探せば簡単に見つかるものの、更にこうした小売りや飲食といった業種を経験していてノウハウが分かっているという条件を付けるとなるとなかなか見つからなくなるという話を、以前に人材会社総経理から聞いたことがありました。恐らく、いまだと少しは改善されてはいると思うものの、サービス系企業の進出はずっと右肩上がりであることを考えればやはり今でも不足し続けているかと思います。
 それであればむしろ、上記のビックカメラの店員のように日本の大学を出てそのまま日本で就職した従業員を中国に派遣したらどうなのかなという案が浮かんできました。こうした中国人従業員ならノウハウもわかっており、且つコミュニケーションにも問題がなく、そして何よりも日本で研修を受け業務を学んでいるという点が大きなメリットです。唯一の難点としては、中国に帰りたがらない中国人が案外多いということですが。

 まぁ私がこう思うあたり、恐らく実際に日系小売企業とかでは既に上記のプランを実行しているでしょう。むしろ日本国内でそうした中国人従業員をあまり雇っていない企業が中国に進出するのであれば、上記のような大手小売りや飲食系企業の店員をスカウトするのが手かなと言えます。

 ここまで考えた後でふと、「逆はどうかな?」と思いました。つまり日本で働く中国人を中国に送るのではなく、中国で働く中国人を日本に送る、という案です。どうでもいいですが「案です」と入力したら「アンデス」と表示され山脈を思い浮かべました。
 ここでいう「中国で働く中国人」とはそのまんまの意味ではなく、日系企業ではたいている中国人、特にメーカー系企業を指します。先ほど私はサービス業を経験している日本語の話せる中国人を現地で見つけるのは難しいと書きましたが、これがサービス業ではなく製造業であれば話は違い、既に日系メーカーが長年中国で事業を行っていることもあってか工場長をやれるようなクラスであっても日本語を使える中国人はすぐに見つけられます。いわんや技術者もです。

 技術大国日本がどうしてわざわざ中国から技術者を呼ばなきゃいけないのかと思われるかもしれませんが、はっきり言いますが技術者が不足しているのは日本の方です。特に30代から40代の中堅クラスはどの中小企業でもぽっかり穴が空いたように不足しており、企業コンサルしてる友人も「20年後には日本の製造業は成り立たなくなる」とガチで予言されました。

 実際、私自身もそれを目の当たりにしています。冒頭で書いたように私は歪な経歴をしていて貿易事務やってからライターとなり、そのあとでまたメーカーで品質管理やらされるという明日をも知れない経験をしてきました。最後のメーカーのところですが、ここなんかまさに中小メーカー企業というようなところで、上があまりにも計画なかったから無意味に工場で半年も勤務させられましたが、工場内の年齢構成に正直ぞっとしました。
 すでに述べている通りに30代、40代の技術者、工員がほとんどいないにもかかわらず、50代、60代は呆れるほど多く、しかもその一部は確実に老害となっていました。その老害は面倒くさい仕事は数少ない30代と40代社員に投げるせいでこの層は非常に忙しくしてるのに高い給与をもらい、さらにはしょっちゅうトラブル起こすなどで、企業コンサルしてる友人の言は正しかったと確認させられました。

 技術者というといろんなものを開発したり発明したりというのを思い浮かべがちですが、実際にはプレス機の整備や運転、熱処理の管理、金型のメンテナンスなど地味な仕事が多いです。しかしそうした地味な仕事を担うには経験と技術が必要なのは間違いなく、パッと来たばかりの人間に任せられるようなものではありません。にも関わらず本来中核となる30代、40代の年齢層は大手は知りませんが中小ではほぼ絶滅危惧種となっており、技術の継承以前に設備を稼働させたり維持したりする上でも危険な領域にあると断言できます。

 一方、中国では皮肉なことですがまだまだ景気も悪くないこともあって、日系企業が工場内で結構忙しく育成しており、割とこの年代の技術者は豊富にて、しかも日系企業内であれば日本語の使える技術者も珍しくありません。これから日本で若手技術者を育成するくらいならばいっそ、日本での勤務を希望する中国人技術者をこういうところから日本に連れてきた方がいいのではと、真面目に覚えました。

 繰り返し言いますが技術というのは天才的なひらめきではなく経験と知識によって生産を維持する能力の方が重要であり、これは質もともかくとして量も強く求められる要素です。日本は質も最近怪しいですが量の方面は致命的な水準にまで落ち込んでおり、何も中国人技術者に学べとまでは言いませんが、彼らの力を借りる価値がある経済状況にあると思う、というよりもうそうなっています。幸いというか日本国内での勤務に興味を持つ中国人は少なくなく、募集をかけたら家族ぐるみで来ようと思う中国人はいると私には思えるだけに、こうした動きが今度高まっていけばと本気で考えています。

2017年6月1日木曜日

奈良の奥地


 上記画像はネットで拾ってきた奈良県の地図ですが、実によく奈良の実態を表してるなと感じ入りました。この地図に書かれている通り、我々が一般にイメージする奈良とは北部のほんの一部だけであって、あとは上記画像の通り「?」と言いたくなるくらいの未開……というにはさすがになんですが、かなり常識を超えるくらいの山深い地域が広がっています。


 続いてこちらは奈良県周辺丸ごとの航空画像ですが、何故ネットで検索せずとも自分のパソコンに最初の画像ともども入っているのが不思議です。この航空画像で見てもわかる通り、吉野郡とかもやばいぐらい青々としています。でも南北朝時代はここに南朝本部があり、今も人が住んでいる場所すらあるというのだからいろいろすごいものです。
 少しまじめな話すると、やはり奈良北部とそれ以外の地域では地域の帰属が変わるというか、南部の方は奈良県というよりは和歌山県に帰属が近いのではないかと思います。和歌山県の熊野地域と連続するような森林群で、もし道州制とか取り入れるならばそのあたりを考慮して奈良北部は京都、南部は和歌山とするのもアリではないかと思います。