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2017年4月29日土曜日

車はパクられるうちが華

車もコンパニオンも?肩透かしの上海モーターショー(JBpress)

 また例によって上海モーターショーを取材してきた内容を上記リンク先の記事にまとめ出しました。記事にも書いてある通りに今年の上海モーターショーは目玉が少なく、またEV関連の新技術に関する出展もあまり見られず、中国のEVベンチャーのコンセプトカーくらいしか見ていて面白くありませんでした。まぁ敢えて言えばトヨタが新たに打ち出したキャッチコピーが「Toyota New Global Architecture」を略して「TNGA」と称し、壁やパンフレットなどあちこちで打ち出していましたが、何度見ても「T○NGA」にしか見えず、日本国内限定とはいえ一体どうしてこれ採用したのかと屋y疑問でした。

 さてまた例によってYahoo記事のコメントも読みましたが経済記事な上に連休中とあってそれほどコメントされていないのですが、中国なだけに「パクリモーターショー」と揶揄するコメントがいくつか見受けられました。私の目から見てもこれは確かに間違ってはおらず、やはり中国民族ブランドメーカー車は多かれ少なかれ何かをパクっており、特にトヨタの中国ベストセラー車「カムリ」の影響を受けていると感じる車が多数見受けられました。こうしてパクられることに嫌悪感を覚える日本人は多いと思いますが、私に言わせればデザインをパクられるうちが華で、パクられなくなったらそれはそれで問題です。
 何故かというと、売れていたり人気の車ほどパクられる傾向が高く、逆を言えばパクられないということは市場で人気がないとみなされているも同然です。ここ二年くらいは日本車が絶好調なために本社をパクるメーカーが増えているものの、2013年くらいは日本車が不人気で、この時のパクられ対象はドイツ車がメインでした。やはりパクられなくなるとそれはそれで寂しく、日本車がこうして中国メーカーにパクられるということはもっと前向きに見た方がいいでしょう。

 また日本だとあまりこうした話題が報じられませんが、実際には日系メーカーも散々に他社の車をパクっています。特に激しいのが軽自動車業界で、スズキの「スペーシア」なんて露骨にダイハツの「タント」をパクっており、負けじとダイハツも「キャスト」でスズキの「ハスラー」をモロパクリしています。またリアデザインだけなら異常に個性的なトヨタ「プリウス」をホンダがHV車の「インサイト」でパクリました。
 日系同士のみならず海外メーカーからも地味にパクっており、代表的なのはダイハツの「ミラジーノ」で、独ミニ「クーパー」をサイズだけ変えてパクっており、わかる人からしたら「やばいんじゃないの?」と思うくらいのパクリ具合でした。また世界のトヨタももう十年くらい前になりますが、ミッドシップスポーツカーの「MR-S」で同じくミッドシップのポルシェ「ボクスター」をパクっていました。ポルシェもよくあれで訴えなかったな。

 世の中なんてこんなもんで、私が知らないだけで現行の日系メーカー車種も実は海外メーカー車をもっとパクっているかもしれません。そう考えるなら、パクられるほど注目浴びる車を多く持っている方が華だというのが私の意見です。

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