2017年11月23日木曜日

中国の自動車メーカーが見えない理由

 今日、約1年ぶりに上海大江戸温泉に行ってきましたがその際に乗っていた自転車のペダルがやけに軽いように感じ、ギアがおかしいのかと思うくらいに普通に乗っていていつの間にか重たいギアにまでシフトアップしていることが多くありました。その反動からか、今めっちゃ腰から下がやけに重くてしんどいです。

 さて話は本題ですがコメント欄で、「中国の自動車メーカーは何故なかなか世界レベルのメジャー企業にならないのか」という質問を受けました。この質問に対する回答は観点をどこに置くかで変わってきますが、敢えて一番わかりやすい回答でいうならば「見えないから」というのが最も適当であると考えます。
 なお関係ありませんが今普通に「うみねこのなく頃に」のBGM聞きながら書いており、上の段落書きながら作中に出てくる「愛がなければ見えない」というセリフが思い浮かびました。まぁあの作品、トリックに関してはでたらめもいいところって気がしますが。

 本題に戻します。何故「見えないから」が中国の自動車メーカーが世界メジャーとならない理由になるのかというと、私個人の観点でいえば、日本人には中国の世界メーカがどのように世界進出しているのかが全く見えないし、わからないし、報じられないからそう思うのではという風に考えています。
 以前たまたま知りましたが一応日本にも中国、それも外資との提携のない民族系メーカーの輸入代理店とかあるそうですが、日本の街中で中国メーカー車を見ることなんてまずあり得ないでしょうし、実際にどんな車種があるのかなんて、「HAVAL」なんて言っても反応できる日本人なんていないでしょう。

 では日本で販売されない、走っていないから中国メーカー車は価値がないのか、評価されていないのか?これに関しては議論の余地がまだありますが、そもそもの前提として日本は世界的にも異常なレベルに国産車種の比率が多く外国車の少ない市場であります。イタリア車なんてほぼ見かけないし、ドイツ車もベンツやBMWといった高級車は人気がある者のVW系車種ともなると少ないし、アメ車に至ってはフォードが完全撤退するくらい売れません。
 このように日本国内だと、市場に外国車が極端に少ないため、自動車の世界市場における力関係がやや見えづらい環境にあります。ただこの点を考慮したとしても、中国の民族系自動車メーカーのブランド価値は世界で高く認知されているかと言ったら、現状はまだまだでしょう。

 つまり、ブランド価値が低いから中国の民族系自動車メーカーはまだまだ、かと判断できるのか。この点について私は疑問視しており、少なくとも日本人が思ってるよりかは民族系自動車メーカーは世界市場でのその存在感は小さくない気がします。こう思う理由としては、中国車は日本や米国といった先進国市場ではなく、発展途上国市場を中心に攻めているからです。

 中国車の最大のメリットは技術でもデザインでもブランドでもなく、言うまでもなくコストこと値段の安さです。いわゆる安かろう悪かろう的なこのコストメリットは先進国ほど通じづらく、逆にともかく走ればそれでいいと思われるアフリカや南米などの発展途上国では威力を発揮し、中国の各メーカーもそれが分かっているから海外進出に当たってはこうした国々を攻めています。そのためブランド力は育ちはしませんが、世界における存在感は確実かつ年々と高まっているのではと私は見ています。
 実際、街中で走っている中国車を見ていても、かつてはいかにも貧相なデザインだったのが最近は欧米系メーカーにも劣らないくらいに洗練されてきて、実際に運転して性能を見てみたわけではないものの、技術力などの点では確実に向上していると感じます。しかし、発展途上国市場に進出している事実や、こうしたデザインの洗練具合について日系メディアはまず報じることなく、むしろ最近は全く見なくなってきた日本車のデザインをパクった車探しに躍起になってます。こんな状態では、中国メーカーがどのように躍進しているかなんて判断はできないでしょう。

 自分もこの点を最近憂慮して、割と楽にまとめられそうなので中国の民族系自動車メーカーを紹介する記事でも書いてみようかなと考えてもいますが、とにもかくにも日系メーカーは彼らを軽視し過ぎです。ブランド力は確かにまだまだ低いものの、実力に関しては確実にその差を詰められており、特にEVへの転換に関しては日系よりも進んでいることから今後どうなってくるかはわかりません。
 内容をまとめると、ブランド力がないため世界的メジャー企業はまだ生まれてはいないものの、中国自動車メーカーの世界市場における存在感は確実に増してきているというのが私の見解です。

 敢えて、中国メーカーがブランドを持てるようになるにはどうすればいいかを考えるならば、やはりF1かWRCに参加するのが一番手っ取り早い気がします。っていうかさっきWRCの参加チームを確認しましたが、トヨタ、フォード、ヒュンダイ、シトロエンのたった4チームしか参加してないようです。三菱、スバルはもとよりランチアの名前すらないWRCに価値があるのか、改めて考えてみるとすごい疑問です。なおゲームのグランツーリスモではWRCの雪原ステージをGDB初期型で走るのが得意だし一番好きでした。

2017年11月21日火曜日

賃上げ企業の減税案について


 ドミネーター売ってた。もし手にすることがあれば、教育現場にいる人とかの犯罪係数測りたい。

 話は本題ですが、日本の報道で企業が内部留保溜めてばっかで全然賃上げに回らないから、賃上げを実行した企業には法人税で優遇、つまり減税を行うという案を政府が検討しているそうです。結論から言えば方向性としては間違ってはいないと思うものの、化けの皮剥がれるけどいいのって感じです。

 大半の日系企業、特に大手メーカーほどこの傾向が激しいですが、業績が向上している企業は一体どうやって業績を上げているのかというと、単純に人件費を以前より圧縮しているだけというケースが非常に多いです。純利益は増加しているものの売上げは減少しているという企業がまさにこの典型で、こういった減収増益企業は基本的にはビジネスモデルに大きな問題を抱えている企業とみてほぼ間違いないでしょう。
 未だに日産について「カルロス・ゴーンは人を切って業績回復しているように見せかけているだけだ」とむやみやたらな批判して、産経に至ってはゴーンのいる前から行われてきた検査不正についても「ゴーンのせいだ」と主張するというアホ、っていうか神経疑う記事を書いていますが、現実には日産は売上げなども増加していてこの批判は当たらず、逆に他の日系企業でいわゆる「ゴーン流」とされる、正社員を非正規社員に切り替えたり、賃金カットなど人件費を抑えて増益と主張している会社が多いです。

 そのため仮に企業の内部留保を取り崩すために賃金上昇を促して、それを実際に実行した場合は、恐らく少なくない会社で減収増益から減収減益へと切り替わり、上場企業なんかだと化けの皮が剥がれるかのように企業経営に疑惑の目が向けられることになるのではという気がします。もちろん経営者たちもそれが分かっていると思うので、わざわざ実行するような馬鹿なのはそんないないでしょう。

 ただ、最初にも書いた通りにこの政策の方向性は間違ってはいないと思います。そもそも企業の国内売上げ(中国にいながら「国内」というのもなんだが)が伸びないのは労働者の賃金がこの20年であり得ないくらい目減りしているからで、企業の国内売上げを高めていくためには先にまず賃金を上昇させる必要があるでしょう。なもんだからどうせやるなら問答無用で内部留保を取り上げるような強い政策を打ち出した方がよく、投資家の側としても配当に回す圧力と捉えられれば株価の更なる向上も見込めていいのではと思えます。
 まぁ、どうせやるならいちいち議論せずさっさとやれって感じですが。実行するにしても、現時点で既に五年は遅いというのが私の見方です。

  おまけ
 昔、日産の香港法人に電話かけて中国事業戦略について聞いたところ、「うちのゴーンも言ってたように……」と言われ、なんか犬みたいな呼び方すんなと強く印象に残ってます。

2017年11月20日月曜日

久住昌之氏の上海ライブ


 深刻な体力不足のため記事書くのが大分遅れましたが、先々週末に上海で催された漫画&ドラマ「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之氏が率いる「スクリーントーンズ」のライブに行ってきました。


 久住氏については原作者というよりドラマのエンディングに出てくる「ビール飲むおっさん」の方が通りがいいかもしれません。上の写真はライブ冒頭で流されたドラマでおなじみのシーンですが、実質このドラマは主役は二人いると言っても過言ではないでしょう。

 今回行ってきたライブについて説明すると、夏頃に友人の上海人が「久住ちゃん来るから一緒に見に行こうよ!」と誘ってきたことから参加したものでした。友人とその嫁は元々ドラマも気に入っていたことからものすごい乗り気で、自分の分のチケット予約もお願いしていたのですが、当日会場に来てチケット購入番号を見ると2~4番と早く、値段が一回り高いVIPチケット購入者のほぼ次くらいに会場へ入れました。
 会場にはライブハウスが開いた間もなくはそうでもなかったものの、開演時間前にもなるとどんどん人が入ってきて実質満杯状態でした。我々は購入番号が早かった上に早めに会場入りしたことでほぼ最前列に近い位置に立てましたが、少しでも遅れていたらこんな写真は撮れなかったでしょう。そういう意味では友人夫婦には感謝です(チケット代をあらかじめ送金しておいたのに、当日また要求されましたが)。

上海市内で撮影されたロケ番組

 表向きは音楽ライブではありますがやってきた客としてはやはり「孤独のグルメの人」を見に来たわけで、そうした期待に応えるかのように開演序盤は久住氏と通訳の対談が行われ、また今回の上海来訪に合わせ街中で食べ歩きした姿を撮影した映像が流されました。
 その映像の中では臭豆腐と蛇の唐揚げをどちらも「おいしい」と言いながら食べてましたが、臭豆腐には豆板醤をごってりつけて食べており、見ている観客も「えぇっ」って声上げてました。
 なお対談の中で、「(ドラマの)1シーズンで大体50~60曲作る」と話していました。

演奏中も常に笑みを絶やさない 

 大体開演30分後くらいから他のバンドメンバーとともに演奏が始まりましたが、何気に音楽ライブに私が参加するのはこれが初めてです。当時、めちゃくちゃ体力を消耗していたこともあって2時間立ちっぱなしは非常にしんどかったですが、演奏していた彼らは1時間半くらいフルに動き回ってることを考えると頭が上がりません。

ウクレレに持ち替え 

 会場は圧倒的大多数が中国人で、自分を含めごく一部に日本人が混ざっていた感じでした。中には日本語を唱える中国人客もいましたが、それだけ「孤独のグルメ」がこちらでも受けているということでしょう。

ビール乾杯で締め(観客はビール無し)

 この日は昼と夜にそれぞれライブが催され、自分と友人夫婦は昼の部参加でした。夜の部も大盛況だったらしいですがライブ冒頭時に久住氏も、「中国だから人集まるのか心配ではあったものの、こんなに集まるとはいい意味で予想外だった」と言っており、これは私も同感でした。
 なお帰り道、友人の嫁が日中合作の「陰陽師」というスマホゲームにはまっていることを聞き、「日本は昔から陰陽師が式神使って戦わせる文化があったから、ポケモンが生まれたんだよ」と昔友人が言ってたことを教えたらものすごい感心されました。っていうか冷静に考えてみると、日本人は昔から自分の手を汚さずに手下を戦わせるんだなと思うとなんか変な気持ちになりました。

2017年11月17日金曜日

今後、コンビニ業界の変動はありうるか?

 大分体調戻ってきてもう大丈夫かなと思ってたら、昨夜また虫に夜中刺されて寝不足となり、週末を前にしてまたものすごく気だるく吐き気がする状態となっています。そもそも先々週の日本帰国で負ったダメージがひどすぎたのが未だ後を引いており、なんでずっと疲れているって言ってるそばからあちこち連れまわされたのか今思い出しても腹立ってきます。
 昨夜もこの件で、後輩を相手にもつ鍋喰いながらずっと愚痴ってました。話しながら自分でも頭の回転鈍いなとは感じており、それがやっぱ今日来たなと思えます。っていうかブログ書きたくねぇ。

ファミマ社長「コンビニは間違いなく飽和状態」(日経BP)

 話は本題に入りますが、結論から言うともしかしたらコンビニ業界で順位の入れ替えが起こるのでは、具体的にはユニー・ファミマートHDが絶対王者のセブンイレブンにそのうち逆転するのではないかとこのところ思えてきました。

 私がファミマに興味を持ったきっかけは以前の「恐れ入ったファミマの応答」という記事でも取り上げた、取材でのファミマ広報の対応からでした。基本的に私は広報担当社員の実力は会社全体の実力に比例するとみており、広報が優秀な会社は基本的に優れ、逆であればやはり逆である(電通のように)という具合で評価しているのですが、この時の取材で対応してもらったファミマ広報の方は非常に話しやすく、応答も慎重でありながら正確で、はっきりとただ者ではないと感じるほどの実力者でありました。
 また広報社員の実力もさることながら、この時取材した職場受け取り制度について一社員のボトムアップ意見を社長が見て採用を決めたという話を聞き、口先では末端の意見に耳を傾けると言いながら基本無視する会社(三菱自動車)しかいない世の中、きちんと取り上げる会社、もとい社長がいるのかと驚きを覚えるとともに興味を持ちました。

 そこへ出てきたのが一番上のリンク先にある、現社長の沢田貴司氏のインタビューです。このインタビュー記事によるとどうも社長自らコンビニの現場に一スタッフとして出て、明らかに無駄だと思うから客年齢層を確認するボタンを廃止することを決めたそうです。また24時間営業についても、「果たして利益につながっているのか疑問」とのことで、今後の検証にもよりますが利益が変わらないのであればコスト削減につながるとして店舗ごとに廃止を検討すると述べています。
 単純に社長自らが率先して労働現場体験に出ることもさることながら、話を聞いている限りだと随分と開けた考えを持っている人だという印象を覚えます。経歴も伊藤忠⇒ユニクロ⇒ファミマと変わった来歴で、ユニクロでは会長の柳井氏から社長就任を打診されながらも断っていたとのことで、一言で言えば非常に面白そうな人だと思います。

 最初の職場受け取りでもそうですが実際に有益だと思う意見には末端からでも救い上げる点といい、きちんと有言実行を果たしている上に主張も合理的であることからこの人の下でファミマは今後成長していくのではないかと、今漠然と感じています。それと同時に、コンビニ業界は今後激変する要素は他にもあり、業界首位のセブンイレブンについては一つの大きなマイナス要因が昨年に起こっています。
 察しのいい人なら言わなくてもわかるでしょうが、そのマイナス要因とはこれまでセブンを引っ張ってきた、もとい日本のコンビニ業界を作り上げ主導してきた鈴木敏文氏が2016年に経営から引いたという事実です。なお他では誰も言っていませんが、「コーヒー戦争」、「ドーナツ戦争」を引き起こしたと言われていることから私は陰で鈴木氏のことを「戦争屋」、「コンビニ武器商人」とか呼んでました。

 鈴木氏が抜けたからってあんな大きな会社がすぐ落ちるものかと思いつつも、鈴木氏レベルの人間ともなるとよもやありうるのではないかというのが正直な私の見方です。それほどまでに鈴木氏の流通における改革や経営の辣腕ぶりは凄まじく、日本のコンビニ産業が実質世界のコンビニ市場ルールを決めるという立場に至ったのも鈴木氏がいたからこそだったでしょう。それほどまでの人物が去ったことでセブンイレブンがこれまでのようにやっていけるかと言えば、そうはいかないのではという感覚の方が強いです。
 そこへ来てファミマの沢田社長の登場で、これまでのようにセブンイレブンの絶対的王者の地位も安泰なのかと聞かれてすぐそのまま首肯することは私にはできませんし、特に労働力不足の問題の面から言って「24時間営業は死守する」と言っているセブンと比べると心情的にはファミマを応援したい気持ちの方が強いです。他の人がどう思うかはさておき、意外とこの差は今後でかくなっていくのではと思え、今後コンビニ業界がどう変動していくのかが個人的には非常に楽しみです。

2017年11月15日水曜日

塩見孝也の逝去報道に対する不満

元赤軍派議長塩見さん死去=よど号ハイジャックで服役(時事通信)

 前略、上記ニュースを見て職場でありながら今日ずっとイライラしていました。理由は何故かというと、今回死んだ塩見孝也に対して「~さん」づけしているのが気に入らなかったからで、「さんをつけてんじゃねぇよこのデコ助野郎!」などと某健康優良不良少年のような気持ちになりました。

 知ってる人には早いですがこの塩見孝也は山岳ベース事件、あさま山荘事件を引き起こした連合赤軍の源流となった赤軍派を立ち上げた張本人です。もっとも上記の二つの事件については「自分は関係ない」と主張しており、この主張自体については私も彼の預かり知らぬところで起きたものだと考えて関係ないとみています。
 ただそれ以前にこの人、内ゲバでわざわざ関西から関東くんだりまで来て何人もの敵対組織の活動家襲撃を主導、実行しており、ぶっちゃけこの人のせいで死んだ人間は一人や二人どころではないでしょう。私に言わせればよど号事件なんて計画しただけで未遂に終わっており、この人の罪業を考える上ではどうでもいい些末な話な気がします。

 極めつけに私がこの人の一番嫌っている点は、60歳を超えるまで生活費はすべて支援者のカンパで暮らしており、60歳超えてから初めて駐車場管理の仕事をやって、真っ当な労働の対価もこの時初めて得たことです(しかもそのことを「初めて労働を知る」的にブログに書くし)。ほとんどまともに労働せず社会に対し一切貢献しないでおきながら「労働者のために革命を起こさねば……」などとほざき、何人もの殺人に関わってきたというのが私の塩見孝也評です。

 現実に彼は逮捕、懲役を受けた紛れもない前科者です。その上で思想犯と呼ぶにはあまりにも稚拙で行動が伴っておらず、しゃらくさい表現せずにはっきり言えばクズそのものだと私は考えています。そんな塩見孝也をいくらくたばったからといって「さん」づけはありえないと思え、前科者という点を見逃すとしても実質公人的な立場であることから呼び捨てで十分でしょう。リンク先記事を書いた事実の記者は一体なんなんだ、極左活動でもやってたのかと言いたくなるほど見るだに腹が立ちます。
 もっとも、恐らく私の年代でこの塩見孝也にこれだけ反応するというか、彼の来歴について始めから一定の知識を持っている人間はまず他にはいると思えず、同年代に生まれていたら本当に自分はどうなってたんだろうなとこの記事読み返していてつくづく不安になってきます。体育会系のノリには激しく嫌悪するから、意外とあっさり活動から抜けてるかもしれませんが。

2017年11月14日火曜日

日馬富士の暴行事件について

 ようやくブログ書けるくらいに気力と体力が回復したので今日からブログ再開です。にしても日本滞在中は本気でこっちを殺しにかかってきていると思うスケジュールだった。

 さてあまり負担にならないように時事ネタですが、大相撲の横綱日馬富士がやらかしたそうです。十月に貴ノ岩をビール瓶で殴打していたそうで、怪我の具合から判断するに一度ではなく複数回殴打しているようで、休場にまで持ち込むというか頭蓋骨骨折にまで至っています。現時点で判断するのは早計かもしれませんが、内容が内容なだけにこのまま引退が勧告されることとなると思います。昔から贔屓にしていた力士なだけに残念ですが、「金星マシーン」とまで言われているだけに潮時でしょう。

 このほか気になる点を挙げると、この事件を黙っていたのは誰なのか。日馬富士と貴ノ岩が恐らくは事件をうやむやにするため黙っていたことは間違いないですが、果たして相撲協会はいつ知ったのか。仮に事件発生当初からわかっていながら今日メディアに報じられるまで黙っていたとしたら呆れる限りなのですが、貴ノ岩が部屋の親方である貴乃花に、あれだけの怪我であることから詳細を黙っているとはやや思えず、もちろん確証こそないものの相撲協会ももしかしたら知っていたのではないかと私は見ています。この辺はおいおい、今後の報道で分かってくることでしょう。

 あともう一つ気になったこととしては、ビール瓶で殴ったことからどうも傷害罪として立件されそうだと報じられていますが、芸能界だったら和田アキ子氏が出川哲郎氏とか相手にビール瓶でしょっちゅう殴ってそうなイメージはあるけどこれは刑事事件なのかなと気になりました。少なくとも和田氏はかつて出川氏を真冬に全裸でベランダに放置したことがあり、この件について番組内で弁護士ははっきりと「殺人未遂」であると評しており、余罪を挙げたらきりがないのではと思います。
 まぁ彼ら芸能人の場合、死ななければある程度は許されるしネタ的なところもあるので、本気で刑事だ民事だどうだというつもりはさらさらありませんが。

2017年11月8日水曜日

「忖度」という中国語

 また内緒で昨日まで日本に一時帰国していましたが、正直散々な滞在でした。短い日程ながら企業関係者を含め多くの人間と会っては移動してを繰り返し、移動距離やスケジュールの過密ぶりはもとより普通に漫画喫茶で寝泊まりするなど体力消耗が著しく激しい日程でした。
 こうした元の計画日程自体は企図時点である程度想定していたため、タイトではあったもののこれだけだったら特に問題はなかったと思います。問題となったのは周りの人間が過密スケジュールの網の目を縫うかのようにこちらが預かり知らぬ予定を勝手に突っ込んできたり、当初私が計画していたスケジュールを変更、先送りしてきたことです。

 非常に過密なスケジュールであったことから自身の休養や、想定外の事態への対応のため敢えてフリーな予備日程をいくつか設けていましたが、こうした予備日程を狙うかのように山登り(ロープウェーだが)や図書館巡りなど興味がなく、体力や神経を無駄に削る予定を隙間なく次々と入れられ、また予備日程のなるべく早い時期に行おうとしていた手続きなどは次々と後回しにされていきました。周囲の人間も悪気はなく自分をもてなそうというつもりでやっていることはわかっているから自分も嫌な顔せず(一回だけはした)に応じていましたが、予定が先送りされてどんどん後ろにたまっていく中、最終日の予備日程まで予告なしに悉く潰され(嫌な顔はこの時一瞬だけした)、相手の顔を立てるため一応我慢して笑顔で付き合いましたが頭の中ではこの時、帰国準備に使える時間を必死で計算していました。
 結果、荷造りから帰国途出発までわずか20分しか持てず、また疲労困憊な上にストレスフルな状態で頭もおかしくなってるから何かしら洩れがあるだろうと想定していた通りに忘れ物があり、またどう考えても必要でない荷物を半ば無理やり持たされたため当初購入を予定していたお土産も買えなくなりました。

 先にも書いた通りに周囲は悪気はないと思ってずっと我慢していましたが帰国途中、すでに荷物パンパンなのに最後の最後で思い付きで持たされたとしか思えないパスコの菓子パン2本に対して、これさえなければ荷物が軽減され別のお土産も買えたと思うだに憎悪が集中し、電車や飛行機の中で「クソっ、菓子パン、クソっ」と、ストレスで右目が半分くらい見えなくなっている状態でずっと呟き続けていました。最終的には上海の自宅に着くや、あまりにもその存在自体が憎らしいことから鞄から菓子パン2本を引っ張り出すと袋入りのまま全力で壁に向かって投げ叩きつけ、そのままごみ箱に捨てました。壁に叩きつけた際はパーンと高い音が鳴りましたが、自分が食べ物に対しこれほどまで粗末に取り扱ったのは初めてかもしれません。

 こんな具合で未だに呼吸すらだるく判断力もほぼない状態(四則計算もなんか怪しい)に追い込まれるほど憎々しい滞在でしたが、2年ぶりに会ってきた友人とは楽しい時間を過ごせたとともに、非常に面白いお土産をいただけました。

お中元ギフト「忖度まんじゅう」のご案内(ヘソプロダクション)
『忖度まんじゅう』まさかの関西土産に。「世の中のニーズを忖度しました」(ハフィントンポスト)

 その友人がくれたお土産というのも上記の「忖度まんじゅう」で、「花園さんにはこれしかないと思って持ってきました」と自分の趣味をしっかり押さえて持ってきてくれました。自分もこのまんじゅうは面白いと思い、ぜひ他の人の反応を見てみたいと思って今日会社に持って行って配りましたが案の定好評で、日本語のわかる中国人スタッフすら、「これ持ってきたの花園さん?」と聞いてきました。

 そこでふと今年の流行語間違いなしのこの「忖度」という言葉は中国語にもあるのかなと思って今日調べてみました。結論から言うとありました。

 中国語で「忖度(cǔn duó)」の意味は日本語と同じく、「人の意思や判断を推し量る」という意味や、単純に「(長さや重さを)推し量る」という意味もあり、現代語ではなく古語となっています。出典の中には三国志の曹操の言葉もあり引用すると、

《诗·小雅·巧言》:“他人有心,予忖度之。”
三国 魏 曹操 《让县自明本志令》:“或者人见孤彊盛,又性不信天命之事,恐私心相评,言有不逊之志,妄相忖度,每用耿耿。”
《资治通鉴·汉献帝建安二十四年》:“忖度操意,豫作答教十馀条。”
郭沫若 《虎符》第二幕:“我转来的意思, 侯生 先生,你怕多少可以忖度吧?”
(「忖度_百度百科」より引用)

 中国の古典なのでいまいち意味が取れませんが三番目は恐らく、「資治通鑑(歴史書)・漢の献帝時代の建安24年:(曹)操の意を忖度し、十余条の答えを事前に作った」と訳せ、恐らく三国志に出てくる楊修のエピソードのことを書いていると思われます。

 忖度という言葉が日本で流行していることについては中国でも報じられており、日本新華僑報という新聞にも、「もし日本語に接していなければ、この『忖度』という中国の古語を知ることはなかったろう」というコラムが掲載されてて読んでてなんか笑えました。
 この新聞コラムに限らず、中国人の個人ブログなどでもモリカケ問題と絡めて忖度という言葉を紹介する記事が見かけられます。そうしたコラムでは忖度について「空気を読む」日本人ならではのという風に「忖度=空気を読む」という具合で紹介されていますが、大きな間違いではないものの、厳密には分けた方がいいかなという気が私にはします。

 「空気を読む」という行為も相手の意思や判断を推量してそれに敢えて合わせるという意味になりますが、空気を読む場合はどちらかと言えば「多人数の集団の意思」が合わせる対象な気がします。一方、忖度というのは基本一対一で、「たった一人の特定個人の意思」が合わせる対象であると私には思え、敢えて言うなら「空気を読む」をより限定した用法である気がします。でもって日常ではしょっちゅうこうした事態が起こるのに適切な言葉がないというところ、この「忖度」が彗星の如く登場したことから日本人としては痒い所に手が届く言葉で、「よくぞ来てくれた」的に一気に普及したと考えるわけです。
 このように考えると初めてこの言葉を公(?)で使った森友学園の土地買収に絡む官僚は、日本の国語発展において偉大な一歩を刻んだと改めて思います。よく官僚の答弁や報告書、通達に使われる独特な言い回しのことを「霞ヶ関文学」と言いますが、あながち捨てたものでもないでしょう、

加藤製作所に対する私怨

加藤製作所、北朝鮮ミサイル施設のクレーンは同社製の可能性 「法令遵守している」(ロイター)

 上のリンク先の記事を見て、「まぁあそこならなぁ」と今日思いました。実はこの記事の主役である建機大手の加藤製作所には以前少し絡みがあり、自分的にはかなり失礼な対応されたと思ってて自分の中の嫌いな企業トップテンには必ず入ります。なお1位は中日新聞、2位は電通。

 自分が加藤製作所にされた失礼な対応とは、完全無視です。前の会社で中国に派遣される前、中国にも工場があるということから元々取引のあった加藤製作所の日本にある事務所を訪問し、担当者に中国工場の担当者を紹介してくれとお願いしました。その担当者は以前中国工場にいたこともあり快く承諾し、名刺も交換したのですが、いざ実際に自分が中国へ派遣されて担当者の連絡先を教えてくれるようメールで連絡したところ、完全に無視してきやがりました

 自分も頭にきたもんだから計5回くらいメール送りましたが悉く無視し、独自に中国工場にもあたりましたがなんとなく接触事態を避けるような対応され、こっちも相手したくなくなって目の前通っても挨拶すらしなくなりました。なんでこんな態度を向こうが取ってきたのかは理由があり、私が以前在籍した会社はメーカーで、ここで作っていた部品を加藤製作所は実際毎日使っていたのですが、中国工場では商社経由で部品購入しており、その商社との関係があったことから自分のいた会社から直接購入するという選択肢を避ける、もとい接触すら避けていたようです。
 だったらそうだと言えばこっちもそこまでしつこく食い下がらないっていうのに、約束したことすら守らずに連絡を完全に無視するなんて陰湿な会社だなと心底思いました。こんな陰湿な会社なんだから北朝鮮にクレーン売ってても私からすれば別段驚きはありません。

 なお建機系では、以前コマツに取材で問い合わせた際はまるで脅迫するような対応され、ここも印象が悪いです。逆なのは住友重機械工業で、オフィス移転の真っ最中で忙しかったであろうにもかかわらず熱心にこちらの取材に対応してもらったことがあり、少なくとも自分が接触した限りではいい会社でもあり恩を強く感じます。

2017年11月6日月曜日

文字数別、記事を書く秘訣

 コメント欄で少し質問を受けたのでまた文章の書き方、もとい記事文章の書き方を文字数別で簡単に紹介します。

 以前書いた「わかりやすい記事を書くコツ」の中で私は、記事を書くポイントは究極的には表現とか文字数のバランスとかではなく、話題をどのような順番で書いていくかという構成によって左右されると説明しました。これは私個人の意見というよりかは絶対的な真実であると考えており、きれいな文章を書く上では何よりも重視し、且つ指導すべきポイントだと考えています。
 なお外部に出す文章などにおいて私はこの構成を非常に重視して、実際に記事を書く前にどのような順番で話題を並べ、段落分けをどうするかをじっくり考え(主に通勤途中)ていますが、このブログの記事に関しては大まかな内容なりテーマを決めた後は割と思いつくまま、どちらかというとライブ感が出るようにして書いています。

 話は戻りますがではどのような文章構成だといい文章、もといわかりやすい記事に仕上がるのか。いくつか王道パターンはあるものの「これしかない!」的な一つの究極形はないので各自が創意工夫してよいと私は考えていますが、記事文章において私が頻繁に使用している構成は大きく二つあり、文字数によってどちらを使うかを決めています。

<少ない文字数の記事に使う構成>
 こちらの構成は私だけでなくマスコミ志望者向けハウツー本でもよく取り上げられており、新聞社の新人記者研修でも多分同じ内容が解説されていると思います。少ない文字数、具体的には500字前後の小記事から1000字前後の中記事で私は使っていますが、それ以上の文字数で使っても問題ない構成です。

 具体的にはどんな構成かというと、大事な内容や報道したい主題を第一文に持ってくるという構成です。例えば業績発表に関する経済記事なら「○○社は昨年、××%の増益だった」というように、極端に言えば第一文さえ読めば記事全体が分かるくらいの主題(主に数字)を頭に持っていきます。
 続いて二文目にはその補足で、具体的に何が増益(もしくは減益)の要因になったかという理由を書き、第一文の内容を補足します。そして第三文にはその他関係する事項を好きに書く、例えばさっきの例だと同業他社の業績や、何期連続の黒字だとか、今後の業績予想とかです。
 この構成は一段落、二段落、三段落という構成にしても通用する形です。この場合だと第一段落に主題を詰め込むという形となり、以降の段落では重要度の高さに従って主題を補足する内容を一つずつ付け加えていきます。基本的には経済記事に限らず、新聞記事の構成はすべてこうなっていると言っても過言ではなく、お手元の記事を見て構成を考えてみれば実感が得られると思います。

<多い文字数の記事に使う構成>
 先ほどの構成は基本的に文字数に関係なく使える形ではありますが、大体2000字を超えるようなやや長い記事を書く場合ですと私は別の構成にして記事を書きます。主題を頭に持っていく点は同じではあるものの、核心に迫る内容を敢えて書かずにしておいて一体何故そうなるのかという理由については匂わせる程度で切ります

 一体どうしてこんな書き方をするのかというと、記事を最後まで読者に読ませるためです。長い記事だと序盤だけ読んで読み捨てる人が多いこともさることながら、最初の構成のように重要な内容を頭から順々に書いていくと後半に至るにつれて書く内容の濃さや重要性が薄れていき、単純に読んでてつまらなくなっていきます。そうなると、読者としては読後感が非常に悪くなるわけです。
 こうした事態を避けるために、最初の第一段落では記事全体で主張したい内容と結論だけを簡潔に示し、「その結論に至る理由や背景とは?」という風な切り口にして、意図的に読者が続きを気になるような書き方にすることが多いです。
 こうして一旦リード文(第一段落)から本文(第二段落)以降にまで誘導させると、第二段落に入ってからは背景事項の説明に入り、何故この話題が気になるのか、現状はどうなっているのかなどと周辺事項から徐々に焦点を絞り、終盤に入るあたりでようやく詳しい説明や理由を書いていきます。でもって最終段落では補足的な、私個人の意見や見解、別の視点など、必ずしも読まなくてもいい軽い内容を簡単に示して、読後感を軽くするようなことをよく書きます。

 こちらの構成は最初の構成とは逆に近い形で、第一段落で内容全体のルートマップを示しながら肝心なところは敢えて教えないという形になります。何故そうするのかというと、繰り返しになりますがやや長い記事を最後まできちんと読ませるためです。その上で本文に入ってからは周辺事項から徐々に核心へと近づけていく形を取っており、こうする方が最後まで記事を読んでもらいやすいし、読者の側も話題が後へ行くほど内容が濃くなっていくので読みやすいのではないかと考えています。まぁもっとも、必ずしもこの形にこだわる必要もなければ、私自身も状況や内容にあ和得て変化をつけてはいるのですが。

2017年11月4日土曜日

中国に対する日本人の見方の変化

 先日、というか昨日JBpressの編集長と会って話してきましたが、その中の会話でお互い意識して取り上げ合ったのが「中国に対する日本人の見方は、どうも潮目に入っていないか?」というものでした。これはどういう意味かというと、前補と中国人に対する日本人のアレルギーが薄まってきていないかということです。

 中国人に対する日本人のアレルギーとは言ってそのまんまですが、中国に関するあらゆるものを否定する感情です。具体的には「シャープに中国人(実際は台湾人)経営者が来たからもうシャープの製品は買わない」とか、「これだから中国人は」、「中国人にこんなもの作れるはずがない」などと批判するもので、私の中国紹介記事も知ってる人には早いですが大体どの記事もヤフコメでは私への人格批判も含めて激しく罵られます。

 しかし、ここ最近の記事ついては以前ほど、実感としては去年年末の上海大江戸温泉の記事が一番激しかったかもと思いますが、このところ私が書く記事に関してはやたらむやみな批判は減っており、むしろ私の紹介する中国事情を見て素直に、「中国も侮れない」と認めるような声が見られるようになってきました。もっとも、私の場合は批判されるのに慣れているのでむしろ記事内容誉められると逆に不安に感じたりするのですが。

 こうした読者反応の変化については編集長も感じているとのことで、どうも今年に入ってから反応が変わり始めたように思っていたとのことです。私自身も感じていただけに同じことを考えていた人がいたのかと思うとともに、どうも日本の中国に対する見方が現実に近づいてきているように感じます。
 以前と中国に対してはあらゆるものついて批判的に見る日本人は多いですが、一方で私が報じるような中国の現状、特に日本を上回る領域が存在する現実を認める人もだんだんと増えてきているように思います。これ自体は私個人としては歓迎したいところですが、仮に私がそれこそ、「中国に学べ!」という見出しで記事を書いたとしたら、恐らくこれまでにないくらいの反発が来るだろうと断言します。そうしたことを考慮すると、未だに幻想にしがみついて現実を見ることができない日本人は多いだろうと私は認識しています。

 もちろん私はあらゆる点で日本が中国に劣っているとまでは思いません。しかしことビジネス面においては、日本が中国に学ぶべき点が現在多く出ているのではと考えています。自分の記事でもそうした点についてはっきりとは言わず、暗喩させる形で伝えようとはしているものの、それでも読者の反発を恐れて「中国人に学べ!」とは書けないのが正直なところです。
 話は最初に戻りますが、日本の中国に対する見方は変化しつつあるとはいうものの、今後どこまで現実に近づくかはまだ未知数です。もしかしたら私の視点の方が誤っている可能性もあるものの、自分としては現在の流れがもっと続いてもらいたいというのが今日の意見です。

2017年11月1日水曜日

オウムのカルマの概念についての手がかり

 オウム事件について現在いろいろ調べていますが、近年になって自分の中で注目が高まっているのは、事件前後に信者らがやたら「カルマ」という言葉を繰り返している点です。カルマは日本語だとよく「業」とか「原罪」と訳されますが、いうなれば負の意識や概念、もしくは経歴といったところでしょう。

 信者らの証言では「自分の身に着いたカルマを払うためには」などという言葉ともに、修行に打ち込む理由をカルマを取り除くためと説明していることが多いです。またサリン散布実行犯の広瀬健一がサリンを撒いた直後に自分にもサリン中毒の症状が出た際、「自分のカルマだ」と思い、サリンを撒くという行為自体の報いを受けたと思ったと話しています。

 このカルマの概念について、以前はあまり気にしなかったのですがある物語を読むことでオウム信者らの概念ってこういうものだったのかと妙に納得するようになりました。その物語というのも、しべっと仏教の聖人の一人であるミラレパの物語です。

ミラレパ(Wikipedia)

 ミラレパについてざっくり述べると、自らの家族に対し冷たい仕打ちを行った叔父と叔母への復讐として黒魔術を用いて村を壊滅へと追い込んだ後、その行為の代償として背負ったカルマを払うために別の聖人(マルパ)への帰依を求め、マルパから課せられた様々な試練を乗り越えることでついにカルマを払い、その後も修行を続けてチベット仏教の中でもトップクラスの聖人に列せられるようになった人物です。
 ちなみに修行中に草しか食べなかったので途中から体の色が緑色になったとのことですが、これを聞いて私はデスラー総統とピッコロさんが頭に浮かびました。

 このミラレパの話を聞いてオウムと同じだと感じた点は、その師であるマルパとのやり取りです。マルパはミラレパを一目見て自分の後継者となる人物で全力で教え、導く相手だと直感しながら、当初は冷淡な態度を取ります。具体的には、ミラレパ一人に石を積んで塔を作るようにと指示しておきながら途中で、「塔を作る場所を間違えたからまた一からこっちに作れ」などと、何度も理不尽な仕打ちを与えます。こうした仕打ちは周囲からも同情を買うほど厳しいものでありながらミラレパは愚鈍なまでにその指示に従い続けました。
 最終的にマルパはミラレパに対し、これまでの冷たい仕打ちはミラレパの過去のカルマを払うための苦行であり、この試練を乗り越えたミラレパにはもうカルマは払われていると明かした上で、君こそ自分の後継者であるとして改めて弟子に迎え入れて熱心且つ丁寧に指導を行うようになるわけです。

 チベット仏教全体が果たしてそうなのかまではわかりませんが、少なくともオウム真理教についてはこのミラレパのストーリー構造が信者間で強く共有されていたと思う節があります。具体的にはグル、尊師こと麻原彰晃の命令は絶対で、一見理不尽とも思える厳しい仕打ちはカルマを払うための苦行だと受け取られ、犯罪であることを認識しつつも実行に移されるという過程はこのストーリーに乗っ取っていたのではないかと思います。
 また複数の信者は麻原彰晃のことをソウルマスターであると思って自分が救われるにはこの人にすがるしかないと考えていたなどと語っており、やや言いにくいのですが、自分一人では悟りを開くことはできず精神的上位者の助けなり指導が絶対必要という観念が、ほかの宗教と比べて強いような印象を覚えました。これも、先ほどのカルマを背負ったミラレパのストーリー構造に乗っかるような気がします。信者らが使う用語も、なんとなくこれらとつながるように思えますし。

 非常に単純な構図で書くと、

解脱したい(=悟り開く)→カルマが邪魔→自分一人じゃ払えない→既に悟りを開いている指導者の教えが絶対必要→尊師の言うことは絶対

 という思考構造だったのかなと、林郁夫に関する本読みながら改めて再考していました。

2017年10月31日火曜日

平成史考察~自殺サイト殺人事件(2005年)

部屋から異臭、荷物運ぶ姿=「まさかこんな」住民ら絶句―アパート遺体(時事通信)

 やや不謹慎ではありますが、久々にまた香ばしい事件が起きたなという感想を持ちました。それにしても最近の神奈川県は障碍者施設襲撃事件といい、大量殺人事件がやたら起きているような気もします。
 この事件の詳細については今後操作や報道が進むにつれて明らかとなっていくでしょうが、現状ではまだ不確実な面も多いだけに余計な言及は避けようと思います。ただ現在までに報じられている、自殺志願者をネット経由で誘い出したとされる供述をみて、私の中で真っ先に思い浮かんだのは下記の事件でした。

自殺サイト殺人事件(Wikipedia)

 事件発覚当時、その内容からかあまり大きく報じられてなかったような気もするので(筆者はこの時期北京に留学中)、事件内容を覚えていない人の方が多いのではないかと思う事件です。内容をごく簡単にまとめると、自殺志願者が集うサイトで当時流行っていた集団自殺を持ち掛け、一緒に自殺するためにやってきた女性、男子中学生、男子大学生を悉く拷問の末に殺害していたという事件です。
 犯人の男には拷問癖、というよりは窒息して苦しむ姿に興奮するという性癖があり、誘い出された被害者らは三人とも何度も窒息によって気絶されては無理やり起こされ、再び窒息させられるという行為を繰り返された挙句殺害されており、その過程は写真や動画で撮影されていたそうです。

 今回、というより内心では以前からこのブログでも取り上げたいと考えていた事件ですが、何故取り上げたかったのかというといろんな意味で考察の余地が含まれた殺人事件であると思えたからです。ポイントは大きく二つあり、一つは自殺サイトを手段として経由していること、もう一つは窒息マニア且つ白のスクールソックスマニアという特殊な性癖を持つ犯人であることからです。

 前者については筆者も学生時代に何故かレポート調査対象としてやけに調べたことがあり、2004年にワンボックスカー&練炭を使った集団自殺が発生してから増えた自殺サイトが、自殺ではなく他殺に用いられたという事実が興味を引きました。意外というよりかは起こるべくして起こったなと思ったのが正直な感想であるとともに、殺人と自殺幇助の線引きについて考えさせられるとともにもちろんこの件は殺人であるが)、今後もこうした殺人への応用が続くのかなと一人でいろいろ考えていました。

 そして後者についてですが、前述の通りにこの事件の犯人には他人が窒息して苦しむ姿に興奮するという異常性癖があり、尚且つ白のスクールソックスに対しても異常に関心を持ち、被害者は拷問の過程で白のスクールソックスを無理やり履かされていただけでなく、この事件以前にも犯人は白のスクールソックスを履いた友人の首を絞めるなどして何度も逮捕されています。
 これらの犯人の特徴を以って単純に異常者と割り切るのは簡単ですし実際にその通りな異常者なのですが、個人的に私が興味を持ったのは、犯人自身がこの性癖の異常性について自覚しており、尚且つそれでも欲望に抗えなかったという点です。

 この点については裁判中に犯人自身が、その問題性を自覚して何度か自殺を試みたものの未遂に終わり、その後欲望を満たすために犯行に及んだと語っています。またどうしてこのような異常性癖を持つに至ったのかという過程についても比較的詳細に語られ、ほぼ確実とみられる因果関係も明らかとなっており(幼少時の父親の折檻と、中学生時代の教育実習生)、あくまで供述に頼るのみではあるものの話として聞いてて筋が通るというのが、他の異常殺人と比べても一線を画しています。
 様々な供述から犯人自身は自分の所業について一定の罪悪感を感じているように思われ、現実に事件発覚のきっかけとなった女性に対する殺人以外の二件の殺人については疑われていない段階で犯人自ら自白しており、裁判でも減刑にはつながらないまでも自白が認定されています。しかし公判中も拘置所内で暴行事件を起こすなど際立った暴力性はとどまらず、また自らこの性癖は矯正不可能で復帰の見込みはないことを認め、有言実行とばかりに一審での死刑判決に対して弁護団が行った控訴手続きを自ら取り下げ、一刻も早い死刑執行を望んでいることを示していました(2009年に死刑執行済み)。

 繰り返しになりますが、私はこの事件の犯人について自らの異常性を認識し、問題性を自覚しながら幾度となく犯行を繰り返した点が興味深いと思え、異常犯罪における犯人としては非常にレアな存在だったと見ています。その上で不謹慎な言い方ですが、最終的な死刑執行はやむを得ないにしろ、もう少し生かしておいた上で犯罪研究の貴重なサンプルとして研究する価値もあったのではないかと内心では考えています。
 現在までの供述によると、今回の座間市の犯人も8月末から何人も殺害してクーラーボックスに保存しておくなどなかなかの異常性を見せています。そしてそんな異常者でありながらあっさりと犯行を認めたということからも、価値の高そうなサンプルだと早くも期待しています。

 最後に一応言っておきますが、不謹慎であることは認めつつも研究価値については将来の犯罪研究のためということが第一です。こうした研究から犯罪に走りそうな候補を早めに検出し、また矯正の可能性や手段を探るkとは社会的にも価値があるからこそこういうことを言うのであって、決して野次馬根性で面白がっているわけではありません。
 だからこそ同じ自殺サイト、というよりネットを経由したこの自殺サイト殺人事件と、共通点とかどうなのかなという意味で敢えてこうして記事にしてみました。まぁ現時点で言えることとしては、自殺するなら変に誰かと一緒にやろうとすると一方的に殺される可能性があるから、なるべく一人で頑張ってした方がいいってことくらいですが。

2017年10月29日日曜日

スバルの検査不正ニュースの衝撃(テンプラ)

 前回に引き続き、スバルの検査不正ニュースについてスバルとは全く関係ないところの話をします。それにしても前回はこの見出しで、朝日新聞記者の自動車に対する無知ぶりを批判するという恐ろしい記事だったなぁ。
 結論から言えば、この事件について全く論点の違う意見をいう人が多くみられます。でもってその論点の異なった意見は異なっているだけに間違っているように私には思えます。

スバルも発覚!! 「無資格者検査問題」の3つの要所(ベストカー)

 事件の要点についてはベストカーがよくまとめてくれているので上のリンク先を見てください。簡単に言えば日産とスバルで完成検査員資格を持たない人間が法定の完成検査を行っていたことがばれたことで大きな問題となっているわけですが、この事件についてネット上で反応を見ていると、

「これまでも同じような検査体制で大きな問題は起こっていないじゃないか」
「検査自体はきちんと行われているのだから安全上は問題ない」
↓↓↓
「だからこの問題はそもそも大騒ぎする問題なのか?日産もスバルもいい迷惑だろう」

 的な意見がいくつか見られました。論法としては、「安全上は問題ないのだから別にいいじゃん」という感じです。
 しかし私の見方は違っており、検査自体がしっかり行われているとか、安全上問題がないかではなく、規定を破っても問題ないとする社内風土にこそ欠陥があるとみています。

 言うまでもなくこの完成検査は国の法規定で定められており、実際に日産とスバル以外の他のメーカー(実際怪しいけど)ではきちんと規定に沿って実施されています。しかしこの二社では法規定手順を守らず、またコンプライアンス上問題がないかという確認すらも怠っていたということになる上、日産に至っては問題発覚後も気にせずに無資格者の検査が続行されていたということからも、「法は法だけど面倒なら破ってもしょうがない」という認識が少なくない人間、それこそ工場単位で持たれていたと言っても過言ではないでしょう。

 ヒヤリハットの法則ではありませんが、綻びというのはほんの些細な点から大きく広がっていきます。実際、内部統制上の不正事例でも、最初はちょっとしたミスや誤解を犯していながら特に問題とならなかったことからどんどんと大規模化して大きな不正案件となることも少なくありません。検査手続きにおいても同様で、「見逃しても事故が起きないから」という態度が後でどんな問題に発展するのか、そうした抜ける意識を根絶するためにも規定に対しては絶対的に従う必要があると私には思えます。

 逆の例と言っては何ですが、昨年に三菱自動車で発覚した燃費不正事件の際にスズキも法規定に沿った検査方法を実施していなかったことが分かりましたが、この件ではスズキは法規定よりもずっと厳しい燃費検査を行っており、法規定の検査方法に合わせたところ前より表示燃費が向上するという恐ろしい結果を叩き出しました。この場合も確かに法令違反っちゃ違反ですが、スズキは法令以上の厳しい検査に自ら臨んでおり、なおかつ国の燃費検査の方が明らかに欠陥や無駄な手間の多いやり方で、スズキの件もあってか検査方法を国も今変えようとしていることから私はこの件でスズキを批判するつもりは全くありません。っていうか凄いぞスズキ!

 しかし今回の日産とスバルの件は、安全上問題がないにしろ、明らかに「法令なんて知るか!」と言わんばかりの対応なだけに、もっと批判されてしかるべきだと思います。さらに言えば、法定検査ですらこんな態度であることからこの二社の他の検査も案外どんなものかと、それこそ社内風土的に少し疑っています。
 個人的に非常に不思議なのは、完成検査員はメーカー内部での認定資格で、祖に認定基準もメーカーごとによって異なるとのことですが、人手が足りないならばなぜ認定基準の方を変えなかったのかが理解できません。日産に至っては無資格者が有資格者の印鑑を勝手に押印して検査書を出していた事例もあったそうですが、印鑑管理の点でもこの会社は内部統制に問題が多そうです。

2017年10月27日金曜日

スバルの検査不正ニュースの衝撃(仮)

スバルも無資格検査 日産不正受け社内調査 群馬製作所(朝日新聞)

 今朝上記リンク先のニュース記事を見て大きな衝撃を受けました。具体的に言うと、「えっ、インプレッサが小型車だって(;・∀・)ハッ?」ってな感じで。

 問題の箇所は末尾から二番目の段落にある「小型車の『インプレッサ』や、スポーツ用多目的車(SUV)の『XV』などを生産する主力工場だ。」という記述です。結論から言えばこれは明確な記述ミスです。あらゆる角度からクロを白くする作業で分析を試みましたがどの角度からも角が立つ書き方で、自分以外に突っ込む人おらんのかいなとという点でもなんかいろいろと複雑になりました。

 車種について知っている人には早いですが、「インプレッサ」というのはスバルの主力車種であり近年の同社の躍進を支えている、主に米国市場で販売が伸びているベストセラー車です。タイプ(車型)としてはセダンとハッチバックの二種類がありますが、まぁ国内市場と表向きイメージを考えるならば「セダン」と言い切ってもアリだと思います。そもそも「ハッチバック」という言葉自体が最近自動車業界でも使われなくなりつつあるし。
 それでこの車ですが、はっきり言ってかなりでかいです。特に最近のモデルチェンジではメイン市場の米国に合わせてどんどん大型化しており、以前はともかく最近は一応の姉妹車種であるレガシィとも区別つかなくなるくらい巨大化しており、他の同じクラスのセダンと比べても大き目なサイズです。

 セダンとしてむしろでかい方にもかかわらず何故朝日はインプを「小型車」と書いたのか。恐らくナンバーによる区分こと車幅区分で小型車と書いてしまったのだと思います。

乗用車(Wikipedia)

 上記のWiki(今年は2000円寄付したから気兼ねなくリンク貼れる)の記事中でも開設されていますが日本の乗用車区分では、

・全長:4,700mm以内
・全幅:1,700mm以内
・全高:2,000mm以内
・総排気量:2,000cc以内

 以上の条件にすべて収まれば「小型車」に分類され、逆にこの条件を上回りトラックなどの条件に合致しなれば「普通車」として区分されます。この区別はナンバープレートを見ればわかり、小型車の場合は一番上にある3桁の分類番号が「5」から、普通車は「3」から始まることからそれぞれ「5ナンバー」、「3ナンバー」と言って区別されています。
 この区別はかつてでこそ税金面で小型車(5ナンバー)が有利であったことから自動車メーカーも一番条件に引っ掛かりやすい全幅を敢えて1,700mm以下に抑えていましたが、昨今は制度も変わり必ずしも小型車が税制面で有利となるわけでなくなったことから(排気量のが重要)、プリウスなど一部車種ではモデルチェンジに合わせて5ナンバーから3ナンバーに移行する例があります。

 こうしたことから、恐らく一般的には「小型車」か「普通車」かで自動車を区別したりすることはあまりないと思いますし、ましてやニュース記事でわざわざこの基準で区分をすることに意味は全くと言っていいほどありません。それこそこの基準で区分するとしたら、インプだけでなくフィットやデミオなど他の一般的な大衆車も「小型車の~」という枕詞になるし、軽自動車も「小型車のミライース」という風に書くこととなるわけで、こんな書き方だと違和感ありまくりな上に読者が変な誤解をする恐れすらあります。
 その上、前述の通りにインプは車型としてはセダンに属し、なおかつ同クラスででかい方の部類に入ります。それこそ「フィット」などが属すコンパクトカーという車型なら「(車型としての)小型車」という表現が使えないこともありませんが、インプを小型車と呼ぶにはどうしても上のナンバーによる区分でしか説明することができません。

 仮にインプだけの引用であれば「小型車のインプレッサ」と書くことも、はっきり言って非常に不自然ですがギリギリ認められます。しかし今回の朝日の記事ではその後で、「SUVの『XV』」とも書いています。インプに対してはナンバーによる区分で「小型車」と書いているくせに、その直後にXVに対しては車型としての区分表現である「SUV」という表現を使っており、前と後ろで基準が異なっています。もしナンバーによる区分基準で統一するならXVに対しては「普通車の」と書かなければなりませんが、「普通車のXV」ってまぁ見ていてほんと不自然な書き方です。

 これは私の推測ですが、恐らくこの記事書いた朝日の記者はそもそもインプレッサがどんな車か全く知らず、とりあえずネットで検索かなんかして他紙の記事で「小型車のインプレッサ」と書いてあるのを見つけてそのままコピペしたんだと思います。私もこの辺実際に見ていますが、記者というのは表現について、自分の感性等よりも同業他社がどう書いているかを参考にし、それをそのまま全く疑わず鵜呑みにする傾向が強いです。
 実際私も検索したところ、産経とか東洋経済も全く同じく「小型車のインプレッサ」と書いています。まぁまだこちらは「SUVのXV」とは書いていないから通ることは通るけど、書いてて違和感感じないのかなこの人ら。

 ややきつい言い方をすると、冒頭の記事を書いた朝日の記者、並びにそれを通した編集は自動車について多分全くわかってない人なのではと思います。そんな人間が自動車業界のニュース書いてどうするんだと、見ているこっちが不安になってきますし、出稿前に「基準バラバラじゃねぇか」とどうして誰も気づかないのか不思議で仕方ありません。
 そもそも件のインプレッサはトヨタのクラウンとカローラ、日産のスカイライン、ホンダのシビックなどに続くくらい長期に渡り生産、販売されているスバルの看板車種で、こと4WDの性能に関しては上位車種に当たる「WRX」は恐らく世界最高クラスな車です。知人に至っては、戦場を選ばない取り回しやすさと総合的なポテンシャルから、「GTRよりWRXのが速い」とまで言うくらいだし。

 そんなある種過剰性能気味な、多少車に興味ある人だったら誰もが知っていてもおかしくないくらいの知名度を持つ車種だと私には思え、そのインプレッサに対し「小型車」と平気で書いてしまう不作法は見上げたものです。それこそスズキの「キザシ」とか、ダイハツの「アルティス」くらいにマイナー激レア車種だったら多少書き間違えても私もしょうがないかなと思えるのですが。



 ……ここまで長く書いておきながらなんですが一応念のためにインプの諸元表を確認してみたところ、現行のインプの全幅は1,775mmあり、ナンバー基準であっても小型車には分類されないことが分かりました。っていうか3代目(現行は5代目)インプの時点で1,700mm超えており、これだとナンバー分類上は「普通車」であり、どっからどう攻めてもインプは「小型車」にならないことに気づきました。
 だとすると最初の朝日の記述は完全にNGだし、産経や東洋経済の記者もいろいろと怪しいってことになります。ほんま日本の経済記者大丈夫か?普通に「セダンのインプレッサ」と書けばいいだけだってのに。

  おまけ
 ダイハツの「アルティス」とは、トヨタの「カムリ」がダイハツ向けにOEM販売されている車種です。しかし、そもそもOEM元のカムリ自体が日本国内じゃ全く売れずに知名度、人気がない激レアな車種であり、OEMでダイハツに出されている事実自体が車好きであっても多分ほとんど知られていないという超激レア車です。っていうか日本でカムリをOEMで出す必要あるのか、それならマークXとかの方がよかったのではと思うくらい誰得なOEM取引です。
 しかし、珍しいもの好きな私としては逆にこのアルティス乗ったら面白そうかもと思い、一時期熱心にカタログとか眺めていたことがありました。それこそティターンズのパイロットなのにエゥーゴのディジェに乗っているような感覚味わえるかなとか妄想していて、もし日本帰って車購入する機会あれば多分また真剣に検討すると思います。

2017年10月25日水曜日

怪しいからこそよく売れる

 今日ふと尾上縫とかどうしてんだろうと思ってネットで調べてみたら、3年くらい前に死んでいたそうです。

尾上縫(Wikipedia)

 多分私と同年代でこの人知っている人は知らないでしょうから簡単に説明すると、尾上縫というのはバブル期に世間を騒がせたいわゆる詐欺師です。具体的にどんな詐欺したのかというと金融機関からの不正融資引き出しなのですが、その経過というのが時代を反映していて個人的には面白く、私も名前まで覚えてしまいました。
 元々は料亭の女将だったのですが株や競馬の予想が悉く当たると評判になったことから次第に占いが本業となっていき、一時期は大手証券会社や銀行の社員がこぞって通い、「当たるぞよ~」とか「今は待つぞよ~」など怪しさ満点のお告げを繰り返しては来場者から尊敬のまなざしとともに平伏されていたそうです。

 しかし資産運用がうまかったというよりかは時代が良かっただけで、自ら運用していた株はバブル崩壊とともにどんどんと焦げ付き始め、Wikiの記述を引用すると、「89年の延べ累計額では借入が1兆1975億円、返済が6821億円で、270億円の利息を支払った。」とのことで、この年の運用損益は実質約-50%という状態でした。
 それにしても上記の金額を見ていると、いくらバブル期とは言え個人で数千億の融資を得た上で運用できたとはアホな時代だなと思えてなりません。まぁそんなあほな時代を経たから今審査とか厳しくなったのでしょうが。

 こうした有様はもちろん表向きは隠していたものの金融機関もだんだんと怪しみ、融資に慎重となっていきます。そこで尾上縫は懇意の金融機関関係者と組んで架空の預金証書を作り、これを担保とすることで新規融資を引き出すという詐欺を繰り返しながらどんどんと焦げ付かせていき、ある日ガツンとばれて牢屋に入ったわけです。なおその後留置場で自己破産手続きを取り、負債総額は4300億円と個人としては当時の史上最高額を叩き出したそうです。
 そんな尾上縫ですが今年包装されたテレビ番組の調査で2014年頃に亡くなっていたことが確認されたそうです。まぁなんていうか、悪い奴は結構しぶとく生きるなって感じです。

 個人的にこの事件で面白いと思うのは、変なガマの像に向かって祈ったりするなど怪しさ満点なおばさん相手に、高学歴の証券マンとかがこぞって通って平伏していたという事実です。しかも彼らがお告げと聞いていた内容はおばさんの場当たり的予想にしか過ぎず、実態から根拠、背景に至るまで何一つ合理的なものがなく滑稽窮まりません。
 しかし逆に言うならば、怪しいからこそみんな信じたのかなとも思うわけです。

 古い話を出すと、原爆投下直後の広島では人骨の粉末がケロイドなどに効くというデマが流れて実践する人も多かったそうです。もちろん人間の骨にやけどを治すような効果はなく、これ以前に同じような意見が提唱されたわけではないのですが、パニックもあったとはいえ何故かその時の現場では信じられたそうです。
 こうした例に限らず、一見すると怪しさ極まりないものの、時と条件とかが合ってしまうと何故か根拠なく信じられたり、商品も売れたりする傾向がある気がします。いわゆる疑似科学などはこの典型で、効能などの宣伝とかマーケティングとかではなく怪しいからこそ売れるんじゃないかとひそかに見ています。

 このように考えると商品やサービスに対して、いくらかの怪しさを付け加えたり意図的に醸し出したりすることはマーケティング上でも有用なのではないかとも思えてきます。それこそいかにも素人っぽい芸人に、「これ効くよ、ほんとほんと、お願いだから信じて!」みたいに訴えさせたりとか。誰かこういう「怪しさマーケティング」について専門的に研究してくれないかな。

 なお最近でこういった怪しさ満点な商品とくれば、露骨な疑似科学商品ですが「水素水」でしょう。ただ私としてはちょっとこのネーミングはシンプル過ぎるような気もして、もっと仰々しい名前の方が売れたような気がします。
 敢えて私が売り出すとしたらそれこそ、「超水素水」、「伝説巨神水素水」、「ハイメガ水素水」などともっと凝った名前にしていたことでしょう。

2017年10月24日火曜日

堕ちなければわからない

 今の職場でも真冬にコートを一切着ない男として有名なため気温が下がるにつれて周りから、「今年もコート着ないの?」と聞かれることが増えてきました。もちろん着ません。
 多分体の放熱量が他の人と比べても異常に高いからでしょうが私自身も夏より真冬の方が好きなだけあって基本が低い方が動きやすく、今現在も窓開けっぱなしですが非常に涼しく気分がいいです。なので好きなことをそのまま書きます。

 結論から言えば、堕ちるところまで堕ちなければわからないでしょう。そしてそれは2020年の東京五輪後を待たなければならず、その後でも果たして現実を直視できるのか私には疑問です。
 かつてNHKから取材を受けたときにこのブログでは様々な政策提言をしていて日本を盛り上げたいというような意識が見られると向こうの記者に指摘されましたが、決して間違いではないものの果たしてそれでいいのかという疑問はもう何年も持ち続けています。というのも下手な延命策を取るよりいっそ激しく叩き潰した方がこの際目が覚めるのではと思うことが多く、外科手術的には思い切って切断した方が本体にはいいのような具合です。

 決して最近になってからというわけではありませんが、やはりこうしていろいろ記事書いたり各種の意見を聞いてたりすると、明らかに現実を無視したというか意図的に視線をそらした意見や主張が見受けられます。一人二人ならともかく割と多いし、またメディアもかねがね言っているように海外報道に関しては正直なめているところもあって、壊滅的です。
 ならばこそ、敢えて叩き潰す側に回って一刻も早く叩き潰した方が、犠牲者というか犠牲になる年代は少なくて済むのではないか。この疑問は何年にもわたり持ち続けていますし、ハゲタカのモデルとなった米ファンドで活動していた人の言葉も間違いじゃなかったなと思えてきます。

 自分の経験から言っても、理論的にいくら言っても理解できないという事柄は確実に存在し、失敗を経ないと絶対にわからないっていう者も少なくありません。だからこそ、というより実際に多くの人が体験してみないとわからないと思うこともあるだけに、もうこの際かなと言いたいわけです。
 もっとも自分の完全に独立して生きているわけじゃないのでえらそうなこと言える立場ではありませんが、今後の時代について悲観するよりかはどこまで落ちてどんな風な混乱が起きるのかと観察めいた視線で楽しんでみる方がお得ではある気がします。

2017年10月23日月曜日

ゲームレビュー「ダンジョントラベラーズ2」

 Youtubeの動画開いた際にあべりょうの歌の広告が流れるのがただただ不快です。

ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印(アクアプラス)

 大分前ですが面白いと評判だったので上記の「ダンジョントラベラーズ2」というゲームを購入していてつい最近にやり始めてみました。このゲームは美少女ゲーム大手のアクアプラスが、開発にスティングという会社を迎えて作ったゲームで、ジャンルとしては3DダンジョンRPGに入ります。タイトルには「2」と入っていますが前作は美少女ゲームの「To Heart2」というゲームのスピンオフゲームで、ゲームのジャンルや骨格こそ同じであるもののストーリーや世界観間でつながりはないと聞いていたので、前作をやらずにこちらから購入しました。

 やってみた感想はというと、面白くないというわけではないものの全体として作りが異常にチープです。正直、10年くらい前に作られたゲームかと疑うようなチープさです。

 ゲーム全体としては3DダンジョンRPGなだけに3Dダンジョンを探索しながら魔物を倒していくというオーソドックスな内容なのですが、全体的に敵キャラが強いものの、レベル上げたら割と楽勝になってしまうほどゲームバランスがやや偏っています。またそのゲームバランスに影響を与える装備品についても、恐らく個別にパラメーターを設定するのが面倒だったのか知りませんが、基本的に出てくるアイテムは非常に限られており、それを「+10」などと数字を足すことで区別しています。
 具体的に例を挙げると、「ショートソード」の元々の攻撃力が12だとすると、「ショートソード+10」の攻撃力は22になります。こんな感じで、ゲームを進めるごとに+の後の数値は段々と上がっていくわけですが、逆を言えば後半に至っても「ショートソード」という名称の武器が延々と使われ続けており、なんていうか名称で萎えます。ほかも「ロングソード」、「スタッフ」、「ハンドアクス」などしかなく、これらが前半から後半にかけてプラス値が変わるだけでずっと使い続けなきゃいけないし。

 ただ、この辺はダンジョンRPGの特性上ということでまだ妥協できますし、ほかの同じジャンルのゲームでも見受けられる措置です。それ以上に自分がやっててチープさを感じたのは、戦闘での演出です。
 戦闘画面は基本的に画像が動くことがなく、攻撃時も斬撃が「ザシュッ」的に横に流れるような演出しかなく、「邪聖剣ネクロマンサー」(1988年)の頃と何も違いがありません。ドラクエとかならそれがもはや伝統なので特に問題ではありませんが、このダンジョントラベラーズはどちらかというとキャラのビジュアルを売りにしているゲームなだけに、特定の攻撃に際してはキャラのカットインを入れるなどできなかったのかと思えてなりません。しかもそのキャラビジュアルも、特定イベントCGを除くと基本立ち絵しかないし。

 そしてなんといっても自分が気になったのはBGMです。もうびっくりするくらいチープで、素人の自分ですら安い音源を使っているのが聞いててわかります。音源が安いなら安いでメロディーで挽回するのかと思いきや、これまた全然シーンに合っていないしょうもない曲ばかりで、折角スティングにはいいコンポーザーいるのになんでこんなダサい曲使うんだろうと深刻に不思議だと感じる水準です。
 ついでにと言っては何ですが、ストーリーも見ていて非常にアレです。美少女ゲームメーカーなんだから王立メイド隊とか騎士団なのに女性キャラしかいないとかはこの際目をつぶるとしても、突然性格が豹変した主人公の上司は一目見て、「ああ、魔人が乗り移ったんだな」と、すぐわかるくらい展開が読めます。しかもそんな豹変した上司を見て主人公らは訝しみこそするものの本格的に怪しいとは思わず、プレイしていて「おいおい」と突っ込みたくなること請け合いです。ダンジョンも次から次に提示されるものをただ回るだけだし、主人公もギャルゲーによくありがちな典型的なくらい個性のないキャラだし、挙句に主人公以外の男性キャラはほぼ皆無という、いくら美少女ゲームメーカーとはいえこれはどうかなと思う世界観です。

 いいところとしては各キャラごとにスキルを自由に設定できて、組み合わせによっては無能になったり、戦闘が楽になったりと大分変ってくるので工夫のし甲斐があるところです。これを除けばレアアイテム探索もないし、基本一本道のシナリオなので、言っちゃ悪いですがあまり出来がいい作品とは思えません。

 ただこのように私が思うのも、同じ3DダンジョンRPGというジャンルで先に日本一ソフトウェアの「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」というゲームを遊んでいたということが大きいかもしれません。はっきり言ってこちらは近年稀にみる名作もいいところで、戦闘システムからBGM、演出、そしてプレイ中に何度も唖然とするような先の読めない展開が続くストーリーはすべて一級品でした。特に最終盤、ストーリー冒頭で聞いた声の主がその姿を現した際は真面目に手が震えるほどの衝撃ぶりでした。
 またBGMも非常に印象に残る者ばかりで、今でもたまにYoutubeで聞くくらい優れています。特に某ダンジョンのBGMは耳からしばらく離れなかったし。

 このルフランと比べるとダンジョントラベラーズ2はいかにも安っぽく作られているようにしか見えず、キャラゲーなのにキャラもルフランほど立っておらず、強いて言えば声優の赤崎千夏氏の演技が悪くないかなかと思っていたら、赤崎氏はルフランにも出演していました。もう何もいいところないじゃんかこれ。
 でも真面目に、3DダンジョンRPGをPSVitaで遊ぼうっていうんなら、絶対的にルフランの方がおすすめです。

2017年10月22日日曜日

共産党は保守?

 先日、最近炭水化物ダイエットに取り組んでいるツッコミの鋭い後輩と食事中に共通の知人について私が「あの人は地に足がついていないから」といったところ、「花園さんがそれいいます?」とまたすぐ突っ込まれました(´;ω;`)

 話は本題に入りますが、既に投票は終わりましたが今月の文芸春秋では総選挙特集が組まれており、その中には作家の橘玲氏も寄稿した記事も入っています。内容はほの一般的なライターと違ってやや斜めな視点で各種選挙要因を分析していて面白く、中でも年代別の政党に対する意識の分析は見事だと思いますが。
 その分析は具体的にどのようなものかというと、一言で言えば「共産党は熟年層では革新、若年層では保守とみられている」というものです。

 現実的な目線で見るならば、この場合は若年層の見方の方が正しいと言って間違いありません。もはや滅亡状態にある社民党を除けば、結党当初からの護憲を叫び続けているのは共産党です。一方、憲法改正はもとより各種新規政策の導入に意欲的な自民党については若年層は革新、熟年層は保守という風に見ており、こちらも言葉通りに解釈するならば、やはり若年層の見方の方が正しいでしょう。

 では何故、実際に主張としては完全な保守である共産党を熟年層は革新勢力とみなすのか。結論から言えば「昔からそういい続けてきたから」というのが大きいように思え、いわば、「保守は自民、革新は社民、共産」という価値観に固まったまま動いていないだけでしょう。その上で共産党を支持する熟年層は、自らを革新勢力と考えているかもしれませんが実際には既得権益維持を目指す保守なのかもしれません。

 また、同じ記事では若年層の政治意識について明確に、「自民への支持意識が高い」と指摘しています。理由は何故かというと、若年層からしたら政治に期待することは自らの就職が最も強く、近年の実体はともかくとしてアベノミクスによる求人増加は彼らの願望に適っており、むしろ他の政党に政権を引き渡すことで雇用が不安定化することを恐れていると分析しています。
 この分析については私も完全に同感で、またどこかは忘れましたが選挙中にも全く同じ指摘をする記事が出ており、若年層は上記の理由から「革新=自民」を応援していて、SEALDsなどはむしろ少数派でしょう。こうした若者の自民支持について以前はネット右翼などという言葉とともに若者の意識の右傾化と説明する人が多くいましたが、実態としては経済的な損得勘定の方が大きかったとみるべきでしょう。

 以前、っていうかこのブログを始めた当初私は、「もはや右翼、左翼という対立構造は現代では成立しない」と主張し、あれから数年、っていうかもう10年経っていますがむしろあの時より現代の方がこうした傾向は強まってきています。今回の選挙にしたって共産と自民であれば保守対革新という構図はまだ通じますが、他の野党と自民であれば争点らしい政治的主張はほとんどなく、どっちかと言えば暴言で問題となった豊田真由子議員(他を差し置いて落選速報がもう出てる)など、議員個人の人格が信用できるかどうかの方が政治的主張や観念よりも重きが置かれた選挙だったような気がします。
 小池都知事率いる希望の党も当初でこそ争点を作ろうと、小泉元首相と会った上で「反原発」を掲げましたが、それ以外の政策はほぼ無きに等しく、昨日の記事に書いたように自民も希望も立憲も「子供手当は拡充する」という、全会一致なら早くやれよと言いたくなるような争いのない選挙だった気がします。なもんだから希望と立憲は安倍首相の人格批判、自民と立憲は小池都知事の人格批判をやってただけにも見え、なんていうか「このハゲー」的に不毛でした。いっそのこと、「不毛選挙」と呼んでもありかもしれません。

 それにしても豊田議員については選挙中もしょっちゅう取り上げられていて、あの発言のインパクトはやはり凄かったのだと再確認させられました。今年の流行語に「忖度」ともども確実に入ると思いますが、授賞式には来てくれるのだろうか?

2017年10月21日土曜日

児童手当の累進性強化の提案

 近くの家具屋で革張りでひじ掛け付きの椅子が500元(約8,600円)で売っており、一週間悩んだ上で買ってしまいましたが、元もそんな広くない部屋なのにやけに豪華な椅子おいて部屋狭くならないかなと今少し心配です。既に到着して組んでいますが、今までパイプ椅子だったこともありいろいろと違和感があり、ゲームの中で小さい軍艦ほど設計が難しいですが、狭い部屋もまたインテリアは難しく、且つ決まればものすごく勝手が良くなる気がします。
 座り心地は物凄くいいから、動画とか見るのにはよさそうですが。

 さて本題ですが、 現在選挙真っただ中ということもあって各政党がいろいろ公約を掲げていますが、もはやマニフェストすら死語となり、もともと日本は公約達成率をきちんと分析して報じる大手メディアも少ないことから、なんか政治家も有権者も「どうせ実行しない」ことを前提に演説とか聞いているような気がします。
 そんな真面目に取り扱われていない公約の中でも、有権者が注目しているように感じる政策としては児童手当関連だと思います。特に子育て世代からすれば生活に直結する内容であり、各政党もその辺わかっているのか携帯電話通信会社のキャンペーンの如く、「向こうが高校無償化ならこっちは大学無償化だ」、「ならばこっちはさらに現金までつけちゃうぞ」みたいな感じで、財源についてはほぼガン無視した上でサービス競争が繰り広げられています。

 確かに、少子高齢化は日本にとっても非常に大きな問題であるだけにその対策に力を入れるというのは間違いではないでしょう。しかし、お金に余裕があるならいざ知らず現在の日本の財政は文字通り火の車、を通り越して「マッドマックス~怒りのデスロード」みたいな状況で、何でもかんでもお金を出していいわけではなく、なるべくなら節約しなければならない状況です。そのような観点に立つならば、今本当に議論すべくはどの政党がどれだけ児童手当を多く出すのか、ではなく、どんな児童手当プランが少子高齢化に効果があるのかであるような気がします。
 言うまでもなく、お金を多く積めば積むほどそりゃ効果はあります。しかし同じ金額でも、積み方によってもその効果は変わってきます。現状、もうお金ないから児童手当は廃止ねなんて言える状況ではないことから、最も効果のある効率的な児童手当プランこそみんなで知恵を出し合うべきじゃないかと言いたいわけです。

 ではどんなプランがいいのか。結論から言うと見出しに掲げた累進性を強化したプランがいいと私は考えています。児童手当で累進性とは何か、また変な表現を自分でも使ったと思いますが、要は子供を多く産めば生むほど恩恵が大きくなるという仕組みを指します。

 あまりこの方面には詳しくないのですが現在の児童手当でもこうした累進性は既に存在していて、具体的には第3子から支給される児童手当の金額が加算されるようになっているそうです。とはいってもその加算額は中学生までの合計で、

******************
第1子/第2子であれば…

・15,000円×36ヶ月×540,000円
・10,000円×108ヶ月×1,080,000円
・10,000円×36ヶ月×360,000円

合計1,980,000円


第3子以降であれば…

・15,000円×36ヶ月×540,000円
・15,000円×108ヶ月×1,620,000円
・10,000円×36ヶ月×360,000円

合計2,520,000円(育ラボ記事から引用。勝手ながら申し訳ありません。)
******************

 以上のように、第3子以降だと第1、2子と比べ約50万円上乗せされるという計算です。
 私の案としてはこの累進性をさらに強めることで、「いっぱい生んだ方が絶対得じゃん」と思わせる方向にもっていきたいわけで、そうした姿勢を強く出すためにも大胆な政策が必要な気がします。

 ではどんなプランがいいか。パッと思いつく限りだと、児童手当の支給額は第1子、第2子のテーブルを第3子以降にも適用する形で統一して維持した上、第3子以降なら大学までの学費すべて国負担とかありなんじゃないかと思います。というのもすでに各政党が大学までの学費も国負担とする公約を掲げており、それだったら敢えて第1、第2子は家計負担で据え置いた上、第3子からは半端ないボーナスをつけた方がいいと思い、こんなプランがほんと突然、昼飯買いに行く途中で浮かんできました。

 ただし、このプランを導入するに当たっていくつか前提が必要となります。一つは大学の学費設定で、このプランを悪用する形で必要以上に学費を値上げする大学に対する価格統制を強化し、適正な価格を維持すること。もう一つは、加計学園系列大学をはじめとするいわゆる「Fランク大学」という教育水準が低く、ほぼ無試験で誰でも入れる大学を淘汰しておくことです。こうしておかないと制度を悪用する輩が出てきそうなのと、効率的な資金投入が阻まれる恐れがあるからです。
 あと、私大医学部に関しては支給学費に上限をつけた方がいいかもしれません。学費が非常に高いことからさすがに第1、2子と比べ非常に不公平な制度となりかねず、この点だけは例外扱いにした方がよさそうです。
 まぁそれなら、他の一般大学に関しても支給額上限(年間150万円以下?)をつければ、不当に値上げする大学も防げてベターかもしれません。

 最後に、「これだと家計の事情で進学したくともできない第1、2子が不公平では?」という意見が出てくるかもしれませんが、私なりに言わせてもらうと、第1、2子にも平等に金配って子どもが増えるかと言えば疑問なのと、手段を選んでいるほど今の日本の状況は緩くない、といったところです。無論、第1、2子への奨学金なども整備する必要はありますがあくまで家計負担として、第3子以降を生むメリットを強調するべきだと言いたいです。
 また古い話を持ち出すと、昔は一家から一人大卒を出すために他の兄弟が犠牲となる形で修飾したりするケースが後を絶ちませんでした。そうしたことを考えると上のような反論は、今の日本の逼迫した財政状況を考えると、といった思いがしてきます。菅野直もまさにそんな口で海軍行ったっていうし。

2017年10月19日木曜日

西室泰三の逝去について

 一昨日、シャワー浴びた後で上半身裸で窓開けながらゲームしてたせいか、昨夜は熱っぽく頭痛もひどかったのでブログ休んでゲームしてました。ゲーム中も頭痛かったので、11時くらいで切り上げて寝ましたけど。

故・西室泰三氏 異色の経歴ながら東芝でなぜ力を持てたのか(NEWSポストセブン)

 さて本題ですが、東芝、東証の会長を経験した西室泰三が逝去していたそうです。あまり財界に詳しくないといまいちわかりづらい人ですが、日本の財界ではトヨタの奥田碩氏ほどではないですが非常に有名且つ権力の高い人であり、且つ現在の東芝にまつわる問題の元凶を作った人物です。
 そんな西室泰三について上の記事はその訃報とともに業績と過失について紹介したものですが、一目見て非常に優れた記事であるように感じました。ぶっちゃけこの点でもって記事書いてもいいのですが、簡潔かつ必要な内容はすべてまとめてあり、ここ数ヶ月で見た中では最も優れた記事のように思えます。

 話は戻りますがこの西室泰三の過失は何かと言えば、東芝で院政を敷いたことに尽きます。社長退任後、後任の社長として会計不正を主導したとみられる西田厚總氏を指名し、西田氏以降についても自分の意向によって社長人事を決めていたとされ、こうした身内固めが会計不正の影響を拡大したことは間違いありません。
 また自分も今回記事を読んで思い出したわけですが、西室泰三は東証の会長もやっていたわけで、そう考えると非常に因果深いなと思えてなりません。すでに東証は東芝の監理銘柄指定を外して通常の上場状態に戻すことを決めていますが、あれだけの会計不正を、しかも期日以内に財務諸表を公表できなかったばかりか実質的な不適正意見を受けているにもかかわらず、「問題なし」とお墨付きを与えて上場を維持するなど正気の沙汰ではありません。前にも少し書きましたが、東芝の役員経験者諸共、東証の関係者も逮捕起訴すべきだと私は思います。もしこの論理が通るならば、今後上場廃止できる企業はありません。

 このように今回の問題の主役ともいうべき東芝、東証の二つでトップを経験した西室泰三がここで亡くなるというのが因果深いと思うわけですが、真面目に今の東芝の現状についていくらかコメントを聞いてみたかったものです。もっとも東芝に限らず日産や神戸製鋼も今非常に荒れた状態にあるだけに、他の関係者に聞いてみても面白い話が聞けるかもしれませんが。
 予言として言いますが、恐らく大企業の、それも技術不正は今後もまだ出てくるかと思います。自分も品質管理していた際にうすうす感じていましたが、下請けに対してはやけに細かい検査を支持しながら、案外大手メーカーでは杜撰な品質管理体制を敷いているように見えます。叩けばいくらか埃が出てくるでしょう。

 それにしても日産は今日、全出荷停止を決めましたが、ディーラーとかどうすんだろう。また日産工場の検査職員もあきれたことやってたなとみていて思います。次回もこれでやっぱ記事書こうかなぁ。
 ちなみに明日JBpressでまた記事出ます。個人的に次の記事はどう反応されるか楽しみです。

2017年10月16日月曜日

ブラック企業対策としての新規採用停止

最終関門の品質保証担当まで積極改ざん 神鋼不正品問題(朝日新聞)

 上の記事を読んだ、「朝日新聞はすごいな」と心底思いました。客先への検査証明書発行は品質保証担当以外ができるわけないんだから、最初の発表の時点で品質保証がこの事件の主犯だということがわかるというのに、わざわざわかりきったことを改めて記事にしてくるくらいですから。
 っていうか本気で、朝日の編集部には製造の流れを少しでもわかっている人いないのだろうか。誰にも見咎められずにこんな記事出せるなんて、恐れを知らぬ暴挙もいいところでしょう。

厚労省“ブラック企業リスト”にヤマト運輸が追加 計476社に(IT media)

 話は本題に入りますが相変わらず読みづらいITメディアの記事ですが、厚生労働省がまたブラック企業リストに追加したそうです。しかし最初でこそ数十社で読む側も、「えっ、あそこブラックやったん?」とみる気にもなりますが、さすがに476社ともなると注目が薄れるというか、内定をもらった企業がブラックかどうかじゃないかの確認でもしないかぎり、読む気が失せる量になってきました。恐らく今後も増えていったとしても、世間の注目はどんどんなくなり掲載されることのデメリットは自然消滅するかと思います。

 そんな風に思いながらこのリストを活用したもっとブラック企業に効果的な対策はないものかと考えたところ、さっと浮かんできたのは見出しにも掲げた新規採用の停止でした。やり方はごく簡単、このリストに載っている企業は一切の新規採用手続きを停止させられ、社会保険など諸々の手続きをすべて禁止にするという措置です。

 正直に言って現在リストに載せるのはあまりブラック企業対策としては効果がなく、また先ほど書いたように今後どんどんその少ない効果も薄れて行くかと思います。ならばこのリストと連動した処分を課す方がいいと思えました。ならば何が一番効果的かとなると、人事にも絡むのだし新規採用の停止が効果があるように思え、労働環境の改善が認められてリストから外されるまで停止すれば、企業側としてはブラック企業予備軍もかなりビビるのではないかと思います。

 ブラック企業の特徴としては労働環境が悪く、従業員の入退社が非常に多いということが特徴です。そこへこの新規採用手続きの禁止措置が来てしまうと余計に人員は圧迫され、かといってそこで既存従業員の負担を増やして対応しようとするとブラック企業の認定が外れなくなり、採用停止ができない状態が続き、弱り目に祟り目みたいな悪循環が起こって下手すりゃ経営破綻まで一直線となります。言い換えれば、ブラック企業の淘汰粛清にもつながります。
 それだけにこの措置は乱発してはならず、実行に当たっては事前に何度かの警告を経た上でやるのがベターでしょう。ただその措置の強烈さもあるだけに、警告だけでも多くの企業は震え上がり、労働環境改善について真剣に取り組むよう促せる気がします。

 特に大手企業では、新卒の一括採用シーズンにこれ食らうと人事部としては大打撃です。まぁ私としてはそういう会社も年に数社選んで、新卒一括採用制度を破壊して中途採用やシーズン外採用を促すのもいいと思っているのですが。

 中国にいるからかもしれませんが、なんか日本の政策を見ていてどれも実効性に乏しいものばかりな感じがします。例えば環境汚染対策についても、中国の罰則は報告が1日遅れるごとに罰金がどんどん積みあがるという恐ろしいシステムになっており、やはりこの政策は聞いているのか前よりも環境対策に企業も慎重になってきています。今に始まるわけじゃありませんが、中国のことを「人治社会」などという日本の方が法治をなめてるだろと言いたいです。

2017年10月15日日曜日

中国電子マネー普及の「偽札が多いから」という理由について



 最近金遣いが荒く、昨日は上の写真にあるキーボルダーをダイソーで10元/個で大人買いしてしまいました。でもって今日も果たして必要なのかなと思いながらも、掛け布団カバーとモップ用雑巾を購入したのですが、一部決済には電子マネーによるモバイル決済で済ましており、自分もほんとこういう支払い方に慣れたなという気がします。

 こうした電子決済は中国では感覚的に2015年頃から普及し始め、2016年には使わない人はいないくらい爆発的に広がりました。現2017年に至ってはもはや完全なインフラと化しており、今更電子決済禁止にもなろうものなら社会はきっと大混乱に至るでしょう。
 こうした中国の電子決済事情は日本のニュースでもよく取り上げられているのを確認できますが、読んでて気になることとして「中国で電子決済が普及した理由は社会に偽札が多いからだ」というものがあります。結論から言えばこの理由については違和感があるとともに恐らく間違いだと思われ、何故こうした根拠が挙げられるのかと言えばむしろ日本側にとある理由があるからではないかと睨んでいます。

 まず前提として、確かに中国では偽札が非常に多いです。一方で日本とは違って各商店や銀行などでの偽札チェックは非常に細かく、大体100元、50元札(約1,600円、800円)単位で偽札チェック用の機械にかけられるので、仮に受け取ったとしてもすぐにそれが偽札だと消費者も提供者も気づきます。小売各店ではもしかしたらこうした偽札被害を掴まされることも多いかもしれませんが消費者側においては、地方だとわかりませんがそんなしょっちゅう掴まされることはなく、よほど怪しい露店主や変なおじさんからでない限りは偽札かどうか疑うことはありません。

 その上で電子決済が普及した背景について周りの中国人に話を聞いてみると、ほぼ異口同音に「便利だから」の一言しか返ってきません。私自身としてもこの便利だという理由の一点のみで電子決済を利用しており、飲料自販機など小銭出したりするのが面倒な支払いにおいては実際便利この上ありません。
 もっとも、電子決済だとお金を使った気がせずついつい消費が増えてしまいがちなので、100元超の支払いに関しては私は敢えて現金で支払うように心がけています。

 政府や商店主側の立場であれば確かに偽札対策の意味合いも込めて電子決済を奨励、取り入れているのかもしれませんが、こと普及の立役者たる消費者側においては偽札云々は電子毛債を利用する理由どころかハナから眼中にもありません。仮に、「政府としては偽札対策の意味合いも込めて電子決済を社会に奨励している」という書き方であればまだ理解できますが、「中国は偽札が多いから電子決済が好まれる」という書き方だと実態とかけ離れている印象があり、はっきり言ってしまえば現実を見誤らせる、ミスリードさせる書き方になると断言できます。

 では何故日系メディアはみな判で押したかのように偽札について触れるのでしょうか。やや深読みしすぎかもと自分でも思う部分もありますがそれでも敢えて言うと、「便利だから」という理由しかない現実を認めることができないからではないかと思います。
 これはどういうことかというと、「非常に便利で誰もが一気に飛びつき社会でばっと普及した日本にはないサービスが中国で流行っている」とは書けない、書きたくない、書いたら反発食らうかもという事情がライター、メディアの間であるのかもしれません。だからこそ、「偽札が多い」という特殊な事情背景をつけ、さも「日本とは条件が違うから」という理由というか言い訳が求められたのかもしれません。

 今この記事を読んでいる方は違和感を持たれるかもしれませんが、私自身は大真面目に偽札が多いという理由を頑なに繰り返す日系メディアの主張がいつも不思議に見えてならず、また中国人の友人らに話しても、「普及したのはただ便利以外の何物でもないじゃないか」という返事が返ってきます。そのような、便利この上ない日本にはないサービスが中国で生まれ、普及したという現実を、もしかしたら無意識的に受け入れられない、もしくは反発があるのではと、誇張するわけではなく本気で私は思っています。

 どう受け取るかは勝手ですが、少なくとも言えることは電子決済普及に関して「偽札が多いから」というのは絶対的にNGであり虚報もいいところです。この言い回しを使うメディア、ライターについては現地の実態を見ていないか、別の思惑があるかを疑った方がいいでしょう。
 その上で、私がこのような挑発的な言い方をするのはほぼ毎回理由なくやることはまずないと、今回はサービス的に事前予告しておきます。それでも反論がある方は心待ちしているので是非お寄せください。

 以前こちらで私の記事の読者とも会って話しましたが、現在中国事情について取り上げる日系メディアは星の数こそあれども、実際私のように中国現地で生活しながら書いている人は意外と少ないという指摘がありました。この指摘には私も同感で、日本にいながら中国のことについて書いている人の方が圧倒的に多いと思います。
 私も威張れるほど中国の草の根の生活に身を置いているわけではありませんが、この点においては他のライターと比べても一日の長とは言えるでしょう。

2017年10月14日土曜日

眠れない夜は寝なくていい

 つい先日、ダウンロードしたまま一度も遊んだことのなかったゲームをやろうと思ってPSVitaの2枚あるメモリーカードのうち普段使わない方を久々に入れて起ち上げたところ、何やらデータがおかしくなっていてゲームが起動できませんでした。仕方ないので該当のゲームを削除したところ、「完全に削除しきれませんでした」と表示された上、ゲームのデータ分が丸々そのままシステムメモリ使用量に乗っかり、メモリーカード全体で容量が全く増えないという妙な事態に発展しました。
 数メガ単位ながらともかく普通に2ギガ分の容量が消すこともできないままメモリーカードに残ってしまい、「こんなんどないすんねん!」と腹立ちながらソニーのカスタマーサポートへメール打ちました。

 結果から言えばこの問題は解決でき、翌日にカスタマーサポートからメモリーカードのフォーマット方法を教えてもらい、それに従ったところ通常通り動作するようになりました。っていうかメモリーカードのフォーマット方法が分かりづらい気がする。

 問題は最終的に解決したものの、カスタマーサポートへ連絡したその日の晩は非常にイライラしていました。何気にこの際、フリスクみたいなラムネ菓子が手元にあって奥歯でガリガリ噛み締めていましたが、怒り抑えるに奥歯で噛むのって結構有効だなと感じました。
 でもってその日の晩、布団に入ったものの案の定というかあまりよく寝られませんでした。ただ、寝られなかったということ自体にはストレスは感じず、「やはりあの記事の言う通りなのかもしれない」などと妙な納得感が頭をよぎり、翌日は睡眠時間が短いにもかかわらず割と気分良く起きられました。

第81回 不安で眠れない夜に​も意味がある​ 嫌な記憶を弱める不眠(ナショナルジオグラフィック)

 この記事によると、ストレスなど不安を抱えた状態で眠り辛くなるのは、睡眠によって悪い記憶が固定化されるのを防ぐ効果があると指摘しています。そもそも記憶というのは睡眠を経て固定化されることは種々の実験から明らかであり、この指摘はそれを応用したものですが、なかなかに説得力を感じていたこともあってか実際にストレスフルな状況であまり眠くならなかったという体験をして、尚且つあまり眠れなかったにもかかわらずその翌日はそんなに調子悪くなかったため、身を以て更なる納得感が得られました。

 よく夜に寝ようと思ってもなかなか眠れないと気分が悪くなりがちですが、開き直って眠れないには上記のように理由があるのだと思えば案外すんなり受け入れられます。またそういう夜は眠れないからストレスになるのではなく、ストレスがあるからこそ眠れないというケースが多いとも考えられ、ストレスを軽減させるために眠くならないとも考えられます。
 先ほどの夜もまさにこんな風な思考の展開をしたため、多分自分の中ではうまくストレスを制御できたのではと思います。ここで話を終えてもいいのですが今日ふと自転車乗りながらに思ったこととして、「眠らずに働くサラリーマンとはなんぞや」というのがありました。

 たとえば、私なんか1日7時間は眠らないと気が済まず、休日もしょっちゅう昼寝するくらい睡眠が好きなため、1日の睡眠時間を減らしてでも残業を繰り返すようなサラリーマンとか全く理解できないしなりたくもありません。体力的にも自信がなく、睡眠時間を減らしたら私の場合は十中八九能力も激減するでしょう。
 しかしそうした短い睡眠時間でも働き続けるサラリーマンたちは、「そんなに寝なくても大丈夫」、「それほど眠くならない」などと話す人もいます。この発言、特に後者について先ほどの話を加味すると、もしかして激務によって常にストレスフルな状態だから眠くならないのでは、という考え方が浮かんできました。皮肉な話ですが、忙しくて辛い状態であればあるほど体が睡眠時間を減らそうとして、結果睡眠が減りながらも働き続けられるようになるかなと思った次第です。

 またオチに困る話の持ってきかたしましたが、眠れない夜は悪い記憶が固定されてしまうので無理して眠らなくてはいいとは思うものの、激務状態で眠くならないというのもまた考え物だと言いたいわけです。そう考えると、今の自分はまだ激務状態に置かれてないってことになるわけですが、深く考えずに早く寝ようと思います。

2017年10月12日木曜日

わかりやすい記事を書くコツ

 またどうでもいいですがこれまでPCにしか使わなかった、中国のネット検閲をかいくぐるVPNを最近タブレットにも使うようになったのですが、VPN名は自由に決められることから何故か「愚地独歩」(マンガに出てくる濃いキャラ)とつけてしまいました。何故この名が出て来たんだろう、っていうかサブのVPNも「花山薫」だし。

EV時代を前に、中国が世界の「車載電池」工場に(JBpress)

 こちらは昨日に出した私の記事ですが、選挙戦の話題が盛り上がっているからアクセス上位は難しいと睨んでいたものの、一応1日を通して2位につけたのでそこそこ満足しています。
 この記事について友人がNewspicksについたコメントを見て、「わかりやすいと言っている人が多いね」と感想を言ったのですが、「そらそやで」と当たり前だと言わんばかりに私は返事しました。実際自分でも、この手の記事にしてはわかりやすくできているという実感がありましたし。

 一体何故この記事が多くの人にわかりやすいと受け取られたのかというといくつかからくりがあります。
 一つは、記事内容が「車載電池(実質、リチウムイオン電池)」について書いてある癖にその筋の専門家でもない私自身が書いているからです。この手の技術系の記事というのは往々にして専門家が書くことが多く、その場合は読者もある程度技術知識を持っていること前提で書かれてしまうことが非常に多いです。書いてる本人にとっては当たり前なこと書いてるつもりかもしれませんが、専門用語を書き並べられるとそれだけで読者にとっては大きな負担となり、またそれらについて説明を加えるにしても、言葉を省略しがちになってしまうのでこういう技術系の記事は門外漢にとってはハードルが高くなりがちです。

 一方、今回私は実質2日間でこの記事を書いており、リチウムイオン電池業界の現況、中国電池市場の状態などマジで一から勉強しました。ほぼ素人同然と言ってもいい私が書いているだけに、門外漢であっても読み取れるような平たい内容、最低でも、自分自身が読んでわかるくらいに各用語や現況、技術内容を細かく説明しながら解説するよう心掛けました。冒頭のリード文の直後に数あるリチウムイオン電池種類とその性能差について解説+図表を付け加えたのも、本来ならば中国電池市場とは無関係なため入れなくてもよかったのですが、これがあるのとないのとでは読者の負担がまるで違うと判断したことから入れました。

 こうした技術系記事に対する特殊な配慮に加え、今回わかりやすいと評価されたもう一つの要因としては、単純に私の文章表現テクニックの力でしょう。元々、難しい内容を解説するのは昔から得意で、前に書いた歴史記事でもわかりやすいというコメントがたくさん書かれたことから、こうした解説系のわかりやすさにおいては秀でる側に入るのではないかと思っています。
 では私の文章のどういったところがわかりやすくなるのかというと、細かいところを言えば単語の選び方や助詞の使い分けなどがありますが、突き詰めて言うと文章の構成こそがわかりやすさを左右する最大の要因です

 文章の構成とは何かというと、話題の順番だと考えてもらえばいいです。具体的に今回の記事をモデルにすると、以下のような構成となっています。

1、リード文(記事全体の概要のおさらい)
2、電池種類の解説
3、中国電池市場のマクロデータ
4、中国電池メーカーの競争状況
5、主流な電池種類の動向
6、世界市場で見た中国市場の位置

 一見すると当たり前のように見える構成ですが、実際は執筆前にあれこれ思案を重ねて練りに練って組んでいます。
 例えば、2番の「電池種類の解説」を省略する、もしくはおまけ程度に末尾に持ってくるとします。実際そういう風な記事書く人もいますが、この記事でそれをやってしまうと5番の「主流な電池種類の動向」でいきなり「リン酸鉄系リチウムイオン電池」や「三元系リチウムイオン電池」という単語が出てきて、読者側からすればいきなりパンチ食らうように読解上で負担を被ります。そうならないよう、敢えて電池種類の解説を最初に持っていきました。

 同じく3番、4番、5番という順番も、大きくマクロな話から段々と競争状況、競争の軸という風にミクロな話へと移っていくような構成にしてあります。仮にこの順番を弄ると、最初に中国の電池メーカーが出てきた後で中国電池市場規模の話をされ、さらにその後で電池種類でメーカーごとに差があると言われたら確実に読者は混乱させられます。
 この3つの話題はそれぞれ関連性はあるものの独立した話で、実際に私が参考に使った現地報道では個別に記事が出されてあって一つの記事にまとめられているではありませんでした。しかしこの内容を一つの記事としてまとめる場合、川の水が流れるように大きい範囲から小さい範囲へ徐々に焦点を絞るようにして書き、読者が一読で理解できるよう仕向ける必要があります。その場合、くどいようですが話題を説明する順番が非常に重要となり、実質的にどのような記事構成にするか、話題をどんな順番で書いていくかがわかりやすさを左右します。

 今回の記事執筆においては、中国の電池市場を読み解く上で一番キーワードとなるのは「電池種類」だとすぐに感じ取り、これをどう軸にして語るべきかを早い段階で意識しました。それだけに最初に、「リチウムイオン電池は実は種類がたくさんあって、この種類が競争を分ける決定要因だよ」と明示した方がいいと思い、こっちに意識を向けさせた後から中国市場の解説へと移りました。
 考え方によっては、5番の前に2番を持っていくという方法もあるし人によってはそういう記事の書き方をするかもしれませんが、私の場合は「中国電池市場」に関する話題は連続させた方が分かりやすいと思ったことから、電池種類自体の解説は切ってわけるようにして前に持ってきました。

 こんな感じで、ただ調べた内容を書き並べているわけではなく、調べた内容をどのような順番にして構成を作るか、人知れずいろんな計算を頭に入れた上でやっているわけです。特に読者の意識をどう向けるか、この点に着目することで文章の質は大きく変わってくると思うので、わかりやすい文章を書こうとするならば細かい表現方法などよりもずっと意識すべき点だと私には思います。

2017年10月10日火曜日

神戸製鋼のデータ偽装事件の疑問点

 細かい内容については説明するまでもないですが、神戸製鋼がまた大規模な技術不正ことデータ偽装をやっていたことがばれました。対象はアルミ、銅関連製品とのことですが、関係する納入先が多岐に渡るにもかかわらず関わった従業員は数十人とやや少ないように感じる上、複数拠点で行われていたということも勘案すると発表されている内容はほんの一端なのではないかと疑念を持ちます。過去にも子会社がバネ鋼で同じことをやっていたことを考えると完全に会社ぐるみとしか思えず、多分鉄鋼製品でも同じことやっているとしか現時点では思えません。


 ここ中国でもこの事件は大きく報じられているのですが、神戸製鋼グループ内では上の写真のようなメールを飛ばして日本国外では問題ないと社員に言っているようですが、今回の不正は10年前から行われていたということを考えると、一体何故現時点で問題がないと言い切れるのか理解できません。アルミ鋼ということを考えると中国でも日本材を使う、というより日本材を使わざるを得ないメーカーも多いだけに、詭弁もいいところでしょう。こんなメール送るくらいならもっと内容を精査したり、関係先に詫び入れてくればと思わざるを得ません。
 言い方変えると、未だに現実に目を向けておらず希望的観測でこんなこと言っているあたりあまり誠実な態度とは思えません。

 ざっと神戸製鋼を批判したところで本題に入りますが、恐らく現時点で私と同じ発想に至っているライターは少ないと思うのですが、今回の一件では非常に大きな疑問があります。もったいぶらずに言うと、何故自動車メーカーを含む納入先は今回のデータ不正に気付かなかったのかです。
 メーカーでは通常、納入された鋼材に対してその強度はもちろんのこと、カーボンやマンガンといった鋼材の成分がミルシート(材料証明)や指定規格通りであるかを確認するための受入検査があるはずです。硬度や粘り強さなどはメーカー内でも硬度測定や折曲試験などで割と簡単に調べられます。また成分についてはやや設備がないと難しいですが、第三者検査機関に出せば調べてくれます。というより、多分どこのメーカーでも鋼材の受入検査は工程に必ず入っているはずだし、入っていなければ正直その検査体制を疑われても仕方ありません

 繰り返し言いますが、一体何故どの納入先も今回のデータ偽装に気付かなかったのか。報道ではJIS規格指定の鋼材でも規格を下回った鋼材をミルシートを改竄して出していたとのことですが、ならばなおさら受入検査でどうして気づかなかったのか。検査で規格から外れていることがわかれば即不良品認定されるはず、というよりされなければなりません。
 考えうる状況としては二つに一つです。一つは神戸製鋼が中国鋼材メーカーみたくサンプルだけ良品を出してきた。もう一つは、納入先のメーカー自身も神戸製鋼が出したミルシートを信用して一切受入検査をしていなかったか、ほとんど杜撰だったかでしょう。言うまでもなく、真に影響が大きいのは後者です。

 今のところこの点について指摘するメディアは見受けられませんが、逆を言えば私だからこそこんな指摘ができると思います。知らない人のために説明すると、私は前の会社に営業で入ったにもかかわらず品質管理やらされて、当時こうした鋼材の受入検査もやらされたし、ミルシートの管理とかも日常的にやっていて、鋼材納入プロセスをある程度把握している妙なライターだったりします。

 話は戻りますがすでに先日、日産が完成検査で偽装を行っていたことが発覚しましたが、今回の10年以上前から行われていたという神戸製鋼のデータ不正にどこも気づかなかったことを勘案すると、メーカー、特に大手の検査体制というのは一体どうなっているのか疑問です。下請メーカーに対しては細かく突っ込んできて、「ここの工程の間にこういう検査工程を挟め」とかいちいち指摘してくるくせに、自分たちはどうなんだと真面目に声を大にして言いたいです。でもって神戸製鋼も日産も、国際品質管理規格のISO9001を取得しているし、これ取っていないメーカーはサプライヤーにしないって決まりも持ってるのでしょうが、今に限るわけじゃないけどこういう品質規格ほどまるで宛てにならないものはないと常々感じます。

 最後に、勝手な予想を述べると日産の件は国の抜き打ち検査でしたが、今回の神戸製鋼の件は内部告発が発覚のきっかけではないかとみています。キーワードは「10年以上前から」で、そのような不正実態が明るみに出るとなったら外部チェックでは無理だし、内部監査による発覚でももっと絞り込むと思うことが根拠です。まぁどっちにしろ、中国企業を日本も笑えなくなってきたなというのが正直な感想です。

2017年10月9日月曜日

書評「元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済」

 この前帰国した際にダウンロード版が500円と安売りされていたので買った「アキバズトリップ」というゲームを先ほどクリアしました。名前の通りに秋葉原を舞台にしたゲームですが、「松戸を舞台にしたゲームならどうなるのだろう?」などということばかり考えていました。やっぱヤクザと闘い合うのだろうか。

 話は本題に入りますが、発売前からタイトルが気になっていたので見出しに掲げた「元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済」という本を買ってこちらも今日読み終えました。作者の白井さゆり氏はつい先日まで日銀の審議委員、つまり日銀の重要決定に賛成か否かを投じる9人の投票者の一人で、今年に5対4で可決されたマイナス金利導入に反対票を投じた人物でもあります。
 そうした経歴の人物なだけに前から興味を持っていたことに加え、リアルに私以外に周囲で誰も懸念する人間がいない日本版2020年問題こと、東京五輪後の日本経済をテーマとした本だったため、割引を気長に待つ自分にしては珍しく発売してすぐ購入しました。

 そんな期待値の高かったこの本ですが、結論から言えば「東京五輪後」の予想よりも日本経済の現状に対する分析、特に日銀の政策に関する課題や問題点の解説に重きが置かれており、2020年問題については一応分量としては3分の1はあるものの、具体的にどうなるとか事細かには書いていません。この点については恐らく読んだ人間からは賛否両論が出ると思われ、実際に私より早く読んだ友人は不満点に挙げていたものの、逆を言えば現状でほぼ確実と言える予想しか書かれておらず、ノストラダムスの大予言めいた誇大な予想などというものは一切排除されており、私は逆にその点を評価しています。

 簡単にこの本の中で提唱されている内容を少し述べると、一つは現在の日銀の異次元緩和についてはもはや完全に失敗している上に出口戦略も見えないという内容です。この点についてはあらかじめこの方面を学んでいる人間からしたら特に真新しい内容はないものの、非常に整理して説明されているため初見の人間にはわかりやすいかと思われます。
 次に東京五輪後に日本はどうなるかについては、主に以下のポイントが挙げられています。

・急激な円安にまではならないだろう
・景気回復の好材料は何もない
・全国的に住宅価格の下落は免れない
・日銀の軌道修正によっては株価の大幅下落もありうる

 大体のところはざっとこんなもんでしょう。細かい点を挙げるとすれば、現在の日銀の異次元緩和は黒田総裁の任期いっぱいは意地でも続けられることはほぼ確実で、その次の日銀総裁次第だと指摘しています。これについては誰も異論はないでしょう。

 私はかねてより、2020年以降の日本はすごいことになると予想していますが、案外そうなる時期は予想よりも早く来るかもしれません。日本全体を見ていても危機感ないし、この問題に備える動きも見られず、今回こうした本も私が知る限りはあまり出ておらず議論も進んでいません。
 そういう意味では日本の現状を知る上でば割かしベターな本だと思え、今回こうしておすすめではあるとして紹介することとしました。ただ、先にも書いている通り五輪後の日本経済については控え目な予想に留まっており、この面の内容については過度に期待しない方がよく、むしろこの本の中で書かれている内容を叩き台にして別の誰かと議論することをお勧めします。


2017年10月7日土曜日

次回総選挙の真の勝敗ライン

 昨日壊れた自転車のギアについて今日いつもの馴染みのGIANT店舗(長寧路×遵義路)に持っていったら、あっさり直してくれました。原因はギア内部のワイヤーが傷ついて奥に入り込んでしまったことが原因で、えらい細かい箇所をドライバーなりで広げてワイヤーを引き抜き、ワイヤーとっかえるだけで直してくれました(修理費80元)。
 最悪、ギア機の交換も覚悟して1000元近くの出費も行くと予想していましたが、この結果にはサービスマンの技術にただただ感謝するばかりです。

 話は本題に移りますが段々と盛り上がってきた次回衆議院総選挙について、安倍首相をはじめ自民党は勝敗ラインを「与党過半数」としていますが、実際はそうじゃないだろうというのが私の見方です。ではその真の勝敗ラインはどこかというと、「自民党単独過半数」であり、これを下回れば安倍首相はもう持たないでしょう。

 一体何故自民単独過半数が勝敗ラインになるのかというと、公明党がキーマンとなるからです。それこそ小池新党と公明党が連立することで過半数を取れることとなれば、公明党は政権選択のイニシアチブを握ることとなり、かつてないほどその影響力を高めることとなります。
 もちろん、たとえそのような状況になっても公明党が裏切るかと言ったらまた別問題で、実際にはその可能性は低いと私も考えす。しかし自民党内の反安倍勢力がこうした状況でどう動くか、場合によっては数十人のグループが小池新党への転籍を目論んだりしたらどうなるのか。こうなった場合、安倍首相では多分もうだめだってことで内輪で話が付くでしょう。

 あくまで私個人の勝手な勘で述べると、次の選挙で自民党は一応は単独過半数を確保するものの、ほんの少し議員が抜ければ過半数を保てない議席数になるのではないかとみています。こうした状況で自民党内の寝返り組が出てくるのか、そしてその寝返り組の動きに公明党がどう判断するのか、さらに小池都知事がどうアプローチかけるのかが重要になってくるように思え、選挙自体よりも選挙後の駆け引きの方がずっと大事になってくるかもしれません。
 そしてその駆け引きの末、安倍首相は次回総裁選に出馬せず降りることを条件に連立維持が確認され、場合によっては小池新党が連立に加わってくるかもしれません。一部報道で出ていますが、小池新党は首班指名に公明の山口代表ではなく自民の石破氏を推すという可能性もあり、自民の一部勢力と結託して安倍首相を引きずりおろし、連立入りというのはあり得ない話ではないと私も思えます。

 なお、小池都知事の腹の底について勝手に考察すると、恐らく現時点で政権を取ることは考えていない、というより取ってはならないと考えているのではという気がします。理由としては人材不足な上に党組織が固まっていないからで、次の選挙で足場を固めた上でその次が本番と見据えているように思え、だとすればこそ都知事職を今降りることはあり得ないという結論にもつながります。

 ただ、今回の選挙の意義について違った視点で見るのであれば、ある意味果たすべき政界再編をようやく果たせた選挙と言えるかもしれません。本来ならば民主党が政権から陥落した際に起こるべきだった民主党内の保守層、護憲層の分離が今回の希望の党への合流によってようやく起こり、明確に政策と意見が各党毎に色分けがなされることとなりました。これは本来、2012年に起こっておくべき結果でありましたが、ある意味それを5年遅れとはいえ果たしたという点でも小池新党の登場は日本政治史上で価値を持つかもしれません。

2017年10月6日金曜日

ギア壊れた( ;∀;)

 昨日100km走った反動なのか、自転車の変速ギアが壊れました。完全にスイッチ押しても全く動かず、チェーンは一番重いところで微動だにせず正直困っています。まぁ昨日のサイクリング中にこうならなかっただけマシか。
 早速いくつかのGIANTのお店へ修理に持って行ったところ、ギア内部の部品が壊れており、大体パーツがないため修理できないとの回答でした。明日別の、よくお世話になっているお店にも持っていく予定ですが、なんか最近やたらと金が飛ぶなぁ。

 それにしても今日はちょっと昼食にと出かけて行ったところ、探していた別のお店は見つからないわ(移転していた)、ギアは壊れるわ、GIANTのお店はどこも対応できないとか結構散々な日でした。連休中だから心折れないけど、なんていうか一事が万事なこういう感じは最近の中国だとあまりなかっただけに久々な感じがします。昔の中国はいつもこんな感じだったから忍耐力ついたけど。

 字数が少ないので少し宣伝しておくと、来週水曜にまたJBpressで今度は中国の車載電池市場について書いた記事出します。最近こういうスタンダードな経済記事書いていなかったなと思うとともに、車載電池市場に関しては意外とあるようでない記事になったなと思います。なんかどれを見ても日本国内、それも株価関連のニュースしかないし。

2017年10月5日木曜日

浦東空港までのサイクリング

 今朝9時、天気予報では「くもり」で夜から雨と書かれていたので、自宅から上海浦東空港まで片道約50kmのサイクリングに出ました。出発して30分もしないうちに雨降ってきましたが。
 この時点で帰ろうかなという考えがよぎったものの、既にその途中、携帯電話の地図アプリに私は「高徳地図」を使っていますが、都市部でアクセスが混線するからなのかやたら現在位置の更新が遅く、途中で地図確認したところずれた表示されて無駄な遠回りをさせられてしまい、防具なしの状態でティガレックスに挑まんばかりのテンションというか頭に血が上り、「撤退」の二文字を選ぶことはできませんでした。もっとも途中で川を渡るためフェリーに乗らなければならないため、乗船する前にもう一度天気状況を見て判断しようと決めました。

 そうして途中、地図アプリへの憤懣から携帯電話の画面や当たりの木や柵を殴りつけながら自転車で走行しましたが、その間も雨は激しさを増していきました。ゲリラ豪雨とまではいかないまでも土砂降りと言っていいくらいで、体温的には問題はないものの自転車が泥だらけになるのが嫌で仕方ありませんでした。そうして出発から約一時間後に目的のフェリー乗り場に着きましたが、この時も空は大雨のままだったのですが何故か条件反射的に交通カード取り出して気が付いたら通過していました。通った後でリアルに「しまった!」と思いましたが、もうこのまま最後まで乗っていこうとあきらめました。
 フェリー乗船中、友人に「予報間違えた奴殺す」とアルカイダもびっくりな殺害予告を出し、対岸に着いたところで再びサイクリング再開です。なお友人からは「はよ帰れ」と返信きました。

 対岸の浦東側についてしばらくたってからようやく雨はやみましたが、道は水たまりがあちこちにできていて自転車もチェーン周りはびっしりと砂が付いてしまいました。ただ、道は「中環路」という道路を横一直線に走ることができ、信号も少なかったことから走っていて非常に楽しかったです。昨日地図を見ていた時点でこの道を走るのが楽しみで仕方ありませんでした。
 なお途中で地図持った若い男に対して若い女性が何やら強い口調で問い詰める場面に通りがかりました。女性の方はいかにも委員長っぽい眼鏡な風体で見るからに怒らせると怖そうで、そのまま少し見ていたかったですがチラ見して通り過ぎました。

 それ以降は自転車が汚れるのを除きトラブルはなく、途中に「川沙」という繁華街のある場所を通った際に昼食休憩を取ろうかとも思いましたが、残り15kmくらいなのだしと思って飢えと闘いながらそのまま走り続けました。浦東空港に近づくにつれて歩行者はおろか車も少なくなっていく中、ひたすら走り続けて、気が付いたら自分が空港を利用する際に毎回通るターミナルタクシー乗り場への最後のカーブのところまで来ました。
 そのまま進めば2階出発ターミナル前に着きますが、多分自転車を駐輪するところはないと思って途中で少しまがり1階の到着ターミナルへと向かったところ、恐らく空港に出入りする従業員らのものと思われる電動バイクが停められている場所を見つけ、そこへそっと自転車を置いて空港へと入りました。この時の時刻は12時半です。

 この日の浦東空港は連休中日ともあってやや静かで、職員らも少し余裕のある表情を見せていました。せっかく空港まで来たのだからいいもの食べたい、と行く前は思っていましたが、この時点で相当腹減っていたのでとにかく腹にたまるものをと思って結局マクドナルドでダブルチーズバーガーの大セットを頼み、そのあとコンビニでメロンパンを食べ、少し休憩して再び戻ることとしました。
 やや慌ただしく帰路へ着いたのは理由があり、また天気予報で午後3時から雨だと出ていたからです。ただ結果から言えば、そのあと雨に降られることはありませんでした。

 復路は途中まで往路と同じですが川を渡るフェリー乗り場を往路の時のより北の乗り場を使うことにして、再び自転車に跨りました。なお自転車のロックを外す時、今朝叩き過ぎたのか右手を開くと痛かったです(今も)。
 この復路ですが、もっと疲労があってペースが落ちるかと思っていましたが案外そうでもなく、雨がやんで道路も少し乾き始めたこともあってか非常にいいペースで進めました。また今年の夏場は30分も自転車こぐとほぼ確実に頭痛に苦しむ事となっていましたが、この日は昼食直前の飢えを除くとそういった類は一切トラブルはありませんでした。

川沙のロータス前

 ただ、帰りは先ほど少し触れた「川沙」という場所のロータスというショッピングモール前で小休憩を取り、レモンジュース飲んでいました。実はこの場所、今から六年前の2011年に同じく浦東空港までのサイクリングにチャレンジして、途中でギブアップした場所でもありました。
 その時はガチなゲリラ豪雨に降られたのと、乗っていったのがタイヤの小さな折り畳み自転車という性能の低いマシンであり、尚且つ7月の猛暑の最中に敢行したことから市に悶えながらこの場所に辿り着き、あまりの豪雨から写真奥にあるケンタッキーへ避難して撤退を決めたところでした。本日、晴れて6年前のリベンジを果たしたこととなります。

 それ以降については取り立てて書くようなことはなく、普通に走り続けフェリー乗って、また走って自宅まで行って、五時ごろに家に着きました。着くとともに自宅から水汲んだバケツや潤滑油を取ってきて自転車に着いた泥を落とし、注油を済ませて再び自転車を家の中に入れましたが、今家じゅうが油臭いです。

 一応、今日だけで100kmは走っていますが、全く疲れていないわけではないものの体調的にはかなり余裕があります。道が走りやすかったということが何よりも大きいですが、今年の夏場は前述の通りに少し走っただけでその日一日立ち上がれなくなるほど苦しくなることが多く、体力落ちたのかと思いましたがただ単に気温の影響なだけだったことが分かってほっとしています。っていうか、6年前より今の方が体力あるんじゃないかな。

 一応これで、自宅から東西南北に50kmにある地点をすべて制覇したことになります。大方の上海の境界を見ており、なんとなく全体像もつかめるようになりましたが、だから何だと言われればそれまでです。それにしても今日はガチで自転車泥だらけにしてしまい、前の自転車のように水没させることは今までないもののなんとなく悪い気がしてなりません。これを機にバーテープとか取り換えてみようかな。

2017年10月4日水曜日

平成史考察~ミドリ十字の破綻(1998年)

 自分が中学生だったある日、自宅ポストにうちの親父宛てで「ミドリ十字から○○(失念した)者に転職いたしました」という手紙が届けられているのを私が見つけました。あとで話を聞いたところ手紙の差出人は親父が学生時代に家庭教師をしていた相手とのことで、その後も親交があった、というよりかは今よりもお歳暮とかずっとマメだった時代でもありわざわざ転職報告の手紙も送られてきたわけですが、「なんやその人、あのミドリ十字やったん?」と両親に当時聞いたことは覚えています。
 この「ミドリ十字」という会社名について、恐らく私と同年代の人間でもこの会社のことを覚えている人は少ないと思え、私より後ろの世代となると知っている人間はごく限られるでしょう。この会社がどんなことをしたのかというと、端的に言えば薬害エイズ事件を引き起こした張本人的な会社です。

ミドリ十字
薬害エイズ事件(どちらもWikipedia)

 薬害エイズ事件については本題ではないためその内容の説明は割愛したいところですが簡単に概要を説明すると、血友病患者に必要な人間の血液を原料とした血液製剤と薬があるのですが、事件発生当時は加熱処理されておらずエイズ患者の血液が混入することで血友病患者へのエイズ二次感染が日本でも広がってしまったという事件です。この二次感染については1980年代には危険性が認識されており対策となる加熱処理製剤も存在していましたが、当時の血液製剤大手のミドリ十字は加熱処理製剤の開発で遅れをとっており、同社のために時間稼ぎを行うため、政府審議会でこの方面の権威でありミドリ十字とも関係の深かった安部英が非加熱製剤の使用継続を敢えて認め、いわば人災によって感染を広げる結果を招きました。

 最終的にこの問題は1990年代中盤、二次感染被害を受けた血友病患者やその支援団体らの抗議によって社会の日の目を見て、政府もその非を認めた上で被害者へ謝罪することで救済が始められることとなりました。そしてその結果というべきか、当時としては超優良企業と持て囃されていたミドリ十字も世間の激しい批判受けることとなり、1998年に一部部門が日本赤十字に買収されたほか、同業の吉富製薬(現田辺三菱製薬)に吸収合併されその歴史を終えることとなります。

 当時私は子供だったこともあってミドリ十字という会社が社会的にどのような地位にあったかは今でもいまいちピンとこないものの、就職先としては超優良とみられていたようで、「ここに入ればもう安心」とされる会社であったそうです。それだけに突然の破綻は当時としてもインパクトが大きく、同年には山一證券も破綻していますが、「まさかあの会社が……」と言われる類に入っていたのは覚えています。

 事件当時のことで私が覚えていることとしては、この問題の対応に動いた当時の厚生大臣の菅直人氏が高く評価され一躍その名を高めたことと、ニュース番組でやたらとミドリ十字という単語が繰り返されていて「赤十字と何が違うんだ?」と思ったことが今浮かびます。事件内容については正直、事件当時はほとんど把握できておらず、後年になって被害者団体を支援してその世間への周知で大きな貢献を果たした漫画家の小林よしのり氏の「ゴーマニズム宣言」を読んでようやく理解できた始末でした。
 ただもう一つ付け加えることとして、なんとなくですがこの当時はエイズ問題についてはやはり世間の関心が強く、その対策や対応、感染拡大を食い止めようとする声が今より多かったような気がします。あまりこの方面に詳しくはないのですが先日、九州地方でエイズがやたら感染拡大しているという報道があったように思え、なんとなく昔と比べてエイズ問題への世間の感心が冷めているようだし、対策も後進しているような印象を感じました。

 最後に、上記の安部英について以前うちの親父が「あいつは元731部隊だ」と言っていましたが、これは明確な間違いです。戦時中に軍務経験こそあれども731部隊のあった陸軍ではなく海軍であり、また731部隊に在籍した経歴もありません。恐らく親父は、ミドリ十字の創立者である内藤良一が731部隊出身であることと混同したのだと思います。
 この内藤良一なる人物については実はこの記事を書こうと思って少しネットで下調べした際、つまり数十分前に知りました。私はこの問題について過去何度もWikipediaを中心に調べているにもかかわらず今回初めて知ったということは、そう遠くない時期に誰かがWikiの記事を加筆したと思われます。非加熱製剤自体、731部隊が行った人体実験結果を元に米国で作られたという事実自体は知ってはいましたが、ミドリ十字がその出身者によって創立された会社というのは今回初めて知るとともに、つくづく因果の深い歴史であると思えてなりません。

2017年10月2日月曜日

今年記憶に残ったプロ野球の試合

 リンクを結んでいる潮風太子さんが千葉ロッテマリーンズの記事を載せているのを見てじゃないですが、今日下記のニュースが気になって読んでいました。

V阻止打ヤクルト大松、空気読んで広島ファンに謝罪(日刊スポーツ)

 簡単に記事内容を書くと今年のシーズン終盤、最終的に二連覇で優勝することとなる広島カープが地元広島での優勝が懸かったヤクルトとの一戦。広島は序盤にリードしてこのまま優勝かと思いきや、7回の場面で代打で出てきた大松尚逸選手に2点タイムリーを打たれ同点となり、さらにその後でも勝ち越されて地元優勝を阻止されることとなりました。
 この地元優勝を阻止した張本人こと大松選手のインタビューが記事内容ですが、その日の試合を終えた後にこの人、何考えてるのか知りませんが何故か晩御飯を食べに街へと繰り出し、広島ファンが多く集まる(赤いユニホームがずらり)店に入ってしまったそうです。ただ運が良かったのかその場にいた広島ファンは大松選手を責めたりリンチにかけたりすることはなく、むしろ握手を求めたり「ナイスヒット」と言って誉めてくれたりしてくれたそうです。それに対し大松選手も、「すいませんでした」と謝ったという出来事が紹介されています。

 この大松選手ですが、知ってる人には早いですが昨年に元いた千葉ロッテマリーンズで戦力外通告を受け、テスト入団の上で今年ヤクルトスワローズに入団しています。ロッテ時代からも人気の高い選手で、特に満塁時の打率が約6割にも上るなど、大舞台やチャンスにおいて異常なほどの勝負強さを持ちます。また打撃も飛距離が長く、満塁ホームランの多さも突出している選手です。
 とはいえロッテ時代の後半は正直成績は良くなく、また去年にはアキレス腱も断裂しており、内容と年齢を考えればロッテが戦力外通告したのも無理ありません。しかし本人はあくまで現役にこだわり、それに対しヤクルトがベテランとしての経験を買う形でテストの上で入団させました。その結果、上記の広島優勝阻止を果たしたわけですが、今年の大松選手と言ったらやはりこの試合じゃなく、あっちでしょう。

 それはどんな試合かというと、上の記事中にも書いていますが二つのサヨナラホームランです。一つは5月に広島相手に延長戦12回裏代打でサヨナラホームラン、もう一つは7月の中日戦で、0-10からの大逆転劇のラストを決める延長戦10回代打ホームランです。
 後者の試合は私もニュース記事で見た後、すぐにYoutubeでそのシーンの動画も見ましたが、試合展開もさることながら、そのきれいなバッティングの降り抜き具合には見ていて涙すら出てきました。今年の入団の背景もあっただけに、見ていて気持ちのいい試合としては今年ナンバーワンにはこれが来ます。

 ただ、一番印象に残った試合がこれかとなるとまた別の話です。ではその試合は何かといえば、多分私以外もそうじゃないかと思いますが、横浜DeNAが広島相手にやらかした3試合連続サヨナラ勝ちです。
 1日目にサヨナラ勝ちしてこの勢いのまま2日目も連勝かと思いきや2日目の試合は序盤、広島がリードして1点差で迎えた9回にロペス選手が同点ホームラン、続く延長10回に梶谷選手がサヨナラヒットという展開は、見ていて奇跡が起きているような感覚がしました。そしたら翌3日目の試合もサヨナラヒット(しかも内野安打)で決めて、優勝は広島だろうが今年のDeNAはプレーオフ行くだろうという勢いを感じました。

 特に、1日目のサヨナラ勝ちを見た際、「これからは横浜の時代が来るかも」とも感じました。この3夜連続サヨナラの1日目こそ私の中の今年ベストゲームに当たるのですが、2点差の9回裏に筒香選手、ロペス選手、宮崎選手のクリーンナップ3人が3者連続ホームランを打って逆転勝ちへと至っていますが、その内容もさることながら、最初の筒香選手について改めて恐ろしい打者だと感じたわけです。
 以前からも筒香選手については高く評価していますが、この試合を見てやはり今の日本の4番は彼しかいないと思えます。個人的な見方ですが、筒香選手が打席に立つ姿は明らかに他の選手とは違い、「何がどうなるかわからない」という不気味さにも似た雰囲気が漂っているように見え、実際に試合の流れを決めるようなここぞという場面でこそ筒香選手は良く打ち、逆にどうでもいいところで凡退する傾向があるように見え、彼がヒットやホームランを打つと敵味方問わず他の選手も影響されるような気がします。

 過去、同じような雰囲気を感じたのは、私の中では今年引退した千葉ロッテの井口選手です。野球ゲームにおいてですが、なんとなく甘いところに投げたら確実に打たれるという恐怖感を感じさせられる選手で、正直井口選手にホームラン打たれる分には仕方ないとゲーム中であきらめていました。
 現実の井口選手も、引退試合で9回に同点ホームランを打つなどさすが元メジャーリーガーと言わんばかりの強さを見せつけてくれましたが、やはり怖さを感じるバッターというのはオーラがあります。今そのオーラを見ていて感じるのは筒香選手くらいで、逆に日ハムの中田選手はそうでもないかなと内心見ています。

 また長々と今年のプロ野球について書きましたが、我ながら中国にいるのによく見ている気がします。なおバッターはともかくピッチャーに関しては近年凄い選手が続々と出てきており、その中でもやはり名実ともに球界のエースと言えるのは巨人の菅野選手でしょう。
 ただ彼の場合、「背信投球」ならぬ「背信打撃」をチーム内野手全員から受けており、特に女房役となるキャッチャーの小林選手はリード面だけじゃなくもっと打撃でも菅野選手に貢献してやれよと言いたくなってきます。地味に後輩に当たるし。

2017年10月1日日曜日

洋梨事件

 最近後輩が自分の学生時代の話をよく聞いてくるので、聞かれる前にもう書いてしまおうと思うエピソードを一つ紹介します。

 その事件が起きたのは私が大学一回生だった頃です。私が住んでいた下宿は他の部屋もすべて同じ大学の男子学生で占められており、同じ学年の学生ともなれば下宿仲間となってよくお互いの部屋を行き来しあってたりしました。そんな下宿仲間の中で、私もケチでしたが私以上にケチな友人がおり、冷蔵庫も鍋もないものだから一回安くで食べられる料理としてスパゲッティの作り方を教えたところやかんでパスタ茹でてました。
 そんなケチな友人ですが、今思い返しても年齢にしては世間知らずなところが多かったです。勉強はけた違いにできるものの世間一般の常識には疎く、先ほどのやかんパスタといいどっか行動がずれているところがあり、この事件もその延長上にあると言えます。

 その日、いつものように私の部屋に友人が来てどうでもいいことなどを話していたところ、実家から荷物が送られてきてその中に洋梨が入っていたのを思い出し、折角の機会だから出してあげようと思って皮を剥いた上で振舞ってあげました。確かフォークと一緒に出してあげたのですが、その友人は一口食べるや「なにこれっ!」と本気で叫びました。

花園「なにこれって、洋梨やん」
友人「え、うそ、マジ、これが洋梨なの?」

 詳しく聞いたところ、どうもその友人はその時点までに一度も洋梨を食べたことがなかったそうです。それだけに全く見知らぬ味を口にしたことから上記のように驚く結果となったわけです。
 ちなみにこの後の会話は、

花園「そもそも、洋梨だとは思わなかったのならなんだと思ったんだよ?」
友人「いや、てっきりリンゴだと思って。でもリンゴにしては形が変だし、花園君って皮剥くの下手なんだなとばかりに……
花園「なにさらっと失礼なこと言ってやがるんだこの野郎!(#゚Д゚)ゴルァ!!」

 という感じで、この時私も叫びました。それにしても普段の言動もやや失礼な内容が多い奴でしたが、口に出さないだけで腹の中ではもっと失礼なことを考えているんだなと、友人に対してこの時思いました。

2017年9月29日金曜日

安倍政権対小池新党について

 最近「ギレンの野望 アクシズの脅威」というゲームでアクシズをEASYモードでプレイしていますが、ティターンズを追い詰めながらも最終拠点のグリプス2に大軍で立て籠られて攻めあぐね、非常にストレス溜めて昨日は記事書けませんでした。速攻はあきらめて、ゆっくり開発をしながら戦力を整えようかという気になってきました。
 そんな状態でありながら頑張って今日書く記事は、すっかり結果が読めなくなった次回選挙こと安倍政権対小池新党に対する見解です。

 背景についての説明は複雑なのもあるため省略しますが、民進党の前原誠司代表が事実上、自党の候補者を小池新党こと希望の党に明け渡すという行為に出たことは正直驚きでした。同時に、代表選で野党共闘に疑問を呈した上、既に小池新党への合流のため出奔した離党者に対して批判しておきながらこんなことやるなんてと、前原代表についてはやや見下げた感情を覚えますが、今回の決断のインパクトについては認めざるを得ません。
 この点について材料が足りないので判断が難しいのですが、一番注目すべき箇所は誰がこの絵を描いたかです。前原代表からすれば自党をみすみす売り渡す背信行為で、また小池百合子都知事にとっても取り込みに当たって大きな賭けで、難しい決断のように思えます。状況から考えると、前原代表は当初離党した議員らを強く批判していたことを考えるとその時点ではまだ構想はなかったと思え、本当につい一週間くらい前に決断したのではないかと思う節があります。逆を言えば、小池都知事もそのくらいの短期間でボールを受けることを決めたともいえます。
 何人か候補はいますが、確証がないので絵を描いた人間は現時点では予想を口にすることはできません。ただ、なんとなくといった流れで決まったとは思えず、裏で絵を描いた人間は確実にいるでしょう。

 この点はひとまず置いといて選挙情勢についてですが、断言できる点としては現状においては小池新党が自民党に対して優勢であると言っていいでしょう。理由はいくつかあり、一番大きいものとしてはそもそも自民党は今回の選挙に対してほとんど準備をしていなかったからです。
 安倍首相が何故解散総選挙を決断したのかというと、地滑り的にほぼ確実に勝利が見込めたからです。決断当時はまだ小池新党も発足するか否かはっきりせず、民進党の方では方針が定まらずグダグダだったこともあり、今選挙すれば以前ほど政権支持に勢いはないものの有権者の消極的選択から勝利が確実に見込めたからです(断言します)。だからこそ解散決定時も解散理由については曖昧というかほぼ全く語らず、選挙後の政策こと公約についても現時点においてもほとんど発表されません、っていうか元々ないのですから当たり前です。

 さすがに身内からも突然の解散を批判されてあまり考えずに適当に、「リーマンショックみたいなのが来たら消費税増税を再延期する」、「憲法に自衛隊明記」という公約を掲げましたが、後者はともかく前者について私は聞いてて呆れ、恐らく有権者の多くもその曖昧な態度には疑問を感じたのではないかと思います。
 既に安倍首相は2016年に当初のスケジュールを延期していますが、この時の言い訳に使ったのも「リーマンショック級の不況懸念要素が……」という言葉でした。伊勢志摩サミットで突然この言葉が出てきた時点で延期はほぼ確定だったのでしょうが、結局リーマンショック級のなんたらはその後何も起こらず、むしろ世界経済は欧州危機も大人しくなっていたので割と追い風でありました。っていうかあの時点でリーマンショック引っ張り出す時点で正常じゃありません。

 それをまた今回口に出したわけで、まるでリーマンショックが再来してほしいみたいなこの言い方には私は疑問を感じます。これならまだ「増税して税収が減っては意味がない」などと、増税による税収落ち込みを懸念する方が理屈としては通るし私もまだ納得しますが、馬鹿の一つ覚えみたいにリーマンショックを繰り返すなんて言い方悪いですが周りにまともなブレーンいないのかと言いたいです。まぁこんなこと言うくらいだから再延期はもうほぼ確定でしょう。

 こんな具合で目玉政策について安倍政権は何も用意していません。もっともこれは体制の整わない小池新党も同様ですが、既に安倍政権には学園スキャンダルの件で疑問視する見方が多いだけに、「国民の信頼に応えたい」と小池新党は言うだけでそこそこの議席が取れる気がします。あと安倍政権は「あくまで政策で勝負」などと口走っていますが、上記の通り全く中身のない内容しか口にできないと思われ、それに対して口先だけでも真逆の内容を小池新党は言えばいいという、後攻有利な状況にあるのではというが私の見方です。

 懸念要素としてこれは小池新党、自民党双方に言えますが、候補者の失言がある意味今回の選挙を左右するのではないかとも見ています。自民党の方はまた稲田元防衛大臣がしゃしゃり出てやらかしそうなのに加え、「魔の二回生」なんかマスコミからマークされているのもあるので過去の発言でも致命的なダメージなる可能性があります。
 一方、小池新党も候補者は寄せ集めもいいところで、旧民進党の候補者もどれだけまともか未知数です。個人的に注目しているのは元みんなの党代表の渡辺喜美参議院議員で、今回の選挙で小池新党に入って衆議院に鞍替えするとの報道が出ていますが、とにもかくにも脇が甘いし、リクルート事件や熊手カッターの件と言い誉められた人格していないのでやらかしそうなにおいがプンプンします。

 もっともこの懸念について小池都知事は、民進党からの帰参者について「リベラルは排除する」と明言し、帰参者を誰でも受け入れるつもりはないという姿勢を既に見せています。どれだけ絞り込むのかはわかりませんが、あらかじめこうした政治信条での方針を示した点は純粋にプラスだと思え、爆弾候補を遠ざけることに成功するのであればやや期待が持てます。私個人としても、辻本清美氏辺りは排除していただけると心置きなく応援できますし。

 それにしても都知事選に出た当初はまさかここまで小池都知事が勢力を拡大するとはだれも思わなかったことでしょう。その上でいえば、味方に引き込むこともできたのにわざわざ敵に回した石原伸晃氏は、ガンダムでいうなら最大戦犯ともいえるジーンみたいにもしかしたらなるかもしれません。

2017年9月27日水曜日

恐れ入ったファミマの応答

なんかの映画のワンシーン

宅配便の受け取りは職場で! 草の根運動広がる
 EC関連企業、「社会的責任」から再配達対策を推進(JBpress)

 また手前味噌な感じしますが自分の記事が今日配信されました。内容は今年3月にも書いた職場受け取りの話で、実際にこれを行っている企業各社へ取材した内容となっています。

 ただ、結論から言うとなんかアクセスはあまりよくないようです。自分の記事はいつも出したらランキング上位に来ますが今回は割と低い順位にあり、ヤフコメの伸びを見てもあまり反響が出ていないなという印象を覚えます。
 実際自分でも、今回の記事は取材量が桁違いに多かっただけに書き終わった時はすごい達成感があったものの、しばらく経ってみると再配達問題の熱は大分冷めてるし、内容も二番煎じとみられる可能性が高いと思えてきて、あまり伸びないかもという不安がもたげてきてしまい、結果的にそれが的中する形となってしまいました。

 改めて敗因というか改善点を探るとすれば、Web記事でアクセス数を決めるのはやはり何といっても見出しで、これまでの私の記事ではほぼ必ず「中国」という言葉が入っていたのが大きかったのかもと思えてきました。実際、大したこと書いたつもりない記事でも中国ネタならアクセスはよく、なんていうか複雑ですがやはり中国に対する意識が日本人は強いんだなという気がします。なので、これからはもっとも中国を前面に出した見出しにしようと北極星に誓いました。

 ここで話題は変わりますが、今回の記事はアクセス数こそ奮わなかったものの内容に関しては悪くない出来だと思え、文字数も規定をオーバーさせるなどぎっちぎちに詰め込んであるので是非読んでいただきたいレベルには仕上がっています。実際に職場受け取りをしている会社の話はなるほどと思え、特にダンボールの処理に関してはリサイクルにもつながるだけにこの点だけでももっと掘り下げて記事にしてもよかったくらいです。
 また前述の通り取材量は半端なく、多分一記事としては過去最高の取材量だと思います。中でも環境省、クロネコヤマト、ユニー・ファミリーマートホールディングスの三団体に電話取材を敢行し、国際電話代がやや高くついたのはハートが痛みました。

 その電話取材ですが、クロネコについては二人斬り倒しています。もちろん比喩表現ですが最初に出た広報担当二人はあまりいい水準ではなく、一人目に至っては何も答えられず「確認します」と一旦保留にした後、恐らくミスで電話をぶち切ってきました。再度かけなおして出てきた二人目も、「確認します」と一旦電話を置きましたが、保留ボタンを押しておらず、受話器の後ろから「あとで確認しますつっとけ」という上司らしい言葉が聞こえてくる始末でした。
 ただ、三人目に出てきた人は広報としてかなりまともで優秀な人で、こちらの取材意図を把握した上で適切な回答をいただけました。それだけに最初の二人は、特に今何かと叩かれている時期なだけに、「最初の二人に関してはもっと修業が必要です」とはっきりと三人目の広報担当に私も言いました。私なんてかなり優しい方なのにあんな取材対応したらほかのメディアの記者なら、「てめぇ今からそっちの事務所行くから待っとけよ」と言われると思います、マジで。

 一方、そんなクロネコとは対照的と言っては何ですが、ユニ・ファミリーマート(ファミマ)の広報担当は際立って優秀でした。こちらが取材意図を説明するとすぐに把握した上で、ある程度準備されていたとは思いますが満点に近い回答をくれた上、細かい質問にも丁寧に答えてもらえました。
 前にも書きましたが割と企業広報を見ればその会社がどういう会社かは透けて見えるだけに、ファミマは実はすごい会社なんじゃないかと密かに思いました。実際に上の記事を読んでもらえばわかりますが、現在すでに実施している職場受け取りも一社員の提案を受けて全社で導入したと言い、口では言いながらほとんどの企業で実行されないボトムアップでの改革を果たしているという一点をとっても社内の風通しのよさを感じさせられます。

 この点について先日知人に話したところ、ファミマではもともと各エリアのマネージャーが定期的に各コンビニ店舗を回って、アルバイトに至るまで現場の従業員一人一人から改善意見を聞いているそうです。コンビニ業界の王者と言えば間違いなくセブンイレブンですが、鈴木敏文氏が去った後なだけに、地味にファミマも今後は侮れないんじゃないかとややほめ過ぎな感じもしますがこれらのエピソードからはそう感じさせられるほど今回は恐れ入りました。

 ただ残念ながら、今回こちらのファミマの広報担当さんにはかなり込み入った内容もいろいろ聞いているにもかかわらず、文字数の関係からその大半を記事に反映させることができませんでした。熱心に回答してくれていただけにこの点に関しては大変申し訳なく、この場を借りて深く謝罪申し上げたいと思います。
 同時に、今回の記事では職場受け取り運動を主催しているカルテットコミュニケーションズさんをはじめ多くの企業で取材に協力していただき、改めてこの場で感謝申し上げます。記事にも書いていますがどの会社も社会的責任を強く意識する会社が多く、世の中捨てたもんじゃないと取材しながら感じました。

  おまけ
 今回の取材では職場受け取りをやっていると発表していたボーダレスジャパンにもコンタクトを試みましたが、ここはファッキンな東海テレビ同様に何故か返信もくれませんでした( ;∀;)

2017年9月26日火曜日

今現在起こっている中国のネット通信規制

 また愚痴からですが頭が妙に痛くだるいです。霊に憑りつかれたか?

 それで早速ですが、いま中国では全土で激しくネット通信規制が起こっています。一体どうしてかというと理由は非常に簡単で、来月に5年に1回の中国共産党大会という中国政界において最大のイベントが起こるためで、この党大会を前に世論を管理しようという中国政府の計らいによってこのネット規制は起こされています。
 では具体的にどういう規制が起こっているのかというと、あまり中国本土のネット界隈ではどうなってるのかは知りませんが、聞くところによるとネット規制をかいくぐるVPNサービスが使えなくなるところが増えているそうです。VPNはプロキシサーバーサービスを運営する会社ごとに契約してサービスも会社ごとにまちまちですが、どうもあちこちの会社で規制が入ったらしく使えなくなったという声が多いです。

 こうした中国国内だけでなく、海外のネットアクセスも制限されています。特に日本人に影響がでかいのはYahoo Japanの検索が使えないということです。
 Yahooのポータルサイトとニュース閲覧、そしてYahooメール自体は問題なく使えるのですが、Yahoo検索を使おうとするとこれが全く反応せず、サーバーエラーが表示されています。ちょっと時間置いたり、首長くして待ってたりすることで検索できないこともないですが、ちょうど先週あたりからこうなっているものの、先々週と比べたら利便性は天と地ほど変わってきます。

 なお「YahooがダメならGoogleがあるじゃない」と思われるかもしれませんが、中国ではGoogleサービスはかねてから禁止されており一切使えません。なので中国語の検索なら百度があるけど、日本のサイトとか調べる際には難儀するわけです。

 このネット規制については先週ごろから周りの同僚がYahoo使えないと騒ぎだし、また知人間でもNTTのポータルサイトgooを使えなどという伝言が回ってきたりしましたが、なんかgooも昨日あたりから鈍くなっています。
 周りが騒ぐので私も思うところがあり試しに「イビルガス」という単語で検索をかけてみましたが、全くダメでした、というか「何も検索引っかかりません」と表示されます。Googleでも全く同じで、そもそも何故こんな「イビルガス」という単語が出て来たのかちょっと自分の中でミステリーです。

 このほか私が確認した限りでは、これは単に私の自宅のネット環境の影響かもしれませんが、Amazonの電子書籍サービスのKindleも影響が出ています。具体的にはタブレットでのダウンロードが全く聞かず、活字だけの数メガのファイルならまだしも、マンガとなるとほぼ絶望的です。救いなのはPC上ではしょっちゅうエラーが発生するものの粘ればまだダウンロードすることができ、これによって「ヒナまつり」の13巻も無事読むことができました。
 ただタブレットで読めないのは地味に痛く、最近小銭が入るものだからしょっちゅうあれこれ買っていたもののこの一、二週間は購入数がめっきり減りました。財布的にはプラスですが。

 なお、これらのネット規制は共産党大会が終わればまた元に戻ることはほぼ確実です。Yahoo検索に関しては企業業務にも影響が出ているレベルなのでもしかしたら党大会前にも復帰するかもしれません。
 ちなみに5年前の2012年は、いつごろかは忘れましたがある週の土日限定でYahooをはじめアドレス末尾が「co.jp」のサイトへのアクセスが完全に遮断されました。地味にYahooメールが使えなかったのは当時痛く、今回に関してはこの点はクリアされているので私のストレス指数は前ほどではありません。

2017年9月25日月曜日

小池新党への離党者続出について

 また本題とは関係ありませんが昨日の千葉ロッテの井口選手と大相撲の日馬富士関には大いに感動させられました( ;∀;)

 それで話は本題ですが、今日は民進党の松原仁議員というそこそこの重鎮が小池新党に走りました。新党の名前は「希望の党」にするとのことですが、まぁ「国民ファーストの会」よりはずっといいでしょう。ついでに「都民ファーストの会」の会派名も略称が言いづらいから変えたらいいのに。
 政党名はともかくとして、このところ小池新党への離脱者が各党で相次いでいます。個人的に驚いたのは中山恭子氏が今回合流したことと、自民党からも福田峰之議員が離党してまで合流したことで、自民党内からはもしかしたら「魔の二回生」をはじめ一度議員になったにもかかわらずその後推薦がもらえなくなった議員経験者とか資質はどうあれ寄ってくるかもしれません。

 言い方は悪いですが、今の自民党には安倍首相には面従腹背の議員は多いと思われます。はっきり言って人を見る目が全くない安倍首相なだけにこれまでの役員、大臣人事では身内贔屓がなかなかひどく、稲田元防衛大臣をはじめ資質や経歴を抜きにして個人の趣味で人事をやっており、そろそろ役員になりたがっている議員からしたら不満があるのではとみていて感じます。もちろん、だからと言ってすぐ自民党を離れることはないでしょうが、何かの拍子に小池側につく可能性は今後もありうるでしょう。

 一方民進党はもはや完全に泥船で、早く脱出したもんがちな様相を呈しています。見ていて思うこととしては代表の前原議員について、もうとっくのとうに「終わった男」であるということに気が付いていないというか、本来しゃしゃり出てくる場でもないのに出てきて離党議員についても除籍扱いにするなど、明らかに自分に原因があるにもかかわらず責任を転嫁する姿勢はどうかなと覚えます。早いとこ代表なんて降りちゃえばいいのに。

 好き勝手に無責任なことを書くとしたら、もし小池新党がはっきりと安倍政権と対立姿勢を取るというのならば、一番武器にするべき材料はやはり年金問題だと思います。この前も加算分の年金を大量に支給していないことがばれ、従来は時効分の加算についてはもう取り合わないと政府は言ってましたが今回の一件で時効分についても今後は対応する方針を取らざるを得なくなりました。
 にもかかわらず年金ホットラインはわずか10台の電話しかなくてあっさりと回線パンクしたそうで、この辺を激しくつけば国民の支持は否応なく上がると思います。また今日先ほど、都庁で小池都知事は小泉元首相とも会っていたそうですが、今後は原発廃止を訴えるつもりなのかな?

 最後に今の状況を見ていてもう一つ思うこととして、改めて安倍首相の最大の支持勢力は民主党(民進党)をはじめとする野党だったんだなという気がします。はっきり言えば小池新党もまだまだ大した勢力でもなければ玉石混交のような得体のわからない代物に過ぎないものの、それでもわざわざ安倍首相の解散時期を急がせるほどの力は持ったのは事実です。それにしても内閣改造しておきながら何もせず解散しようとするのはちょっとどうかと私にも思い、逆を言えば8月の内閣改造まで解散は全く視野に入っていなかったわけだから、安倍首相も多分隙をこれから徐々に作ってくることでしょう。
 っていうか日銀をそろそろ誰かどうにかしてほしい。

2017年9月24日日曜日

大阪カジノ構想について~後編 性風俗関連

 昨日に引き続き大阪カジノ構想についてです。
 さて今回きわどいタイトルですが、真面目にカジノを誘致するなら一緒に性風俗産業を盛り上げないと全く意味がありません。性風俗のないカジノなんてなまはげのいない秋田県みたいなもので、あるとないとではその価値は大きく変わります。
 例えばマカオを例に出すと、自分はその方面には詳しくないのですが相当な水準だと聞き、実際聞いた話だと香港から毎週末マカオへ向かうフェリーがあるのですが、その中にはフェリー丸ごと風俗店というようなものもあるそうです。まぁ力説する必要なく、カジノと性風俗はセットだというのはみんな分かっているとは思うのですが。

 ところがこの大阪カジノ構想では不気味なくらいにこの方面の議論が見当たりません。さすがに差し障りがある内容なだけに表立って議論していないだけで水面下ではいろいろコラボレーションが進んでいるのかもしれず、仮にそうであれば私も安心していられます。しかし、仮にマジで現況のようにこの性風俗方面の対応なり企画なりが全く進められないまま実際にカジノ作ってしまったら、真面目にシャレにならん事態になる気がします。

 この大阪カジノと性風俗の話について先日、大阪出身の同僚とも議論になりました。やはりその同僚も現況のまま突き進むことに不安を感じているようで、何かしら対策なり議論を今のうちにやっておくべきだとえらいノリノリで話に乗ってきました。
 その同僚曰く、例えば昨日書いたようにノービザ入国を夢洲限定にするのであれば、性風俗店の集まる界隈への直通バスを出す必要があるとの見解で、具体的には飛田新地まで乗り入れする必要があるとのことでした。ただそのまま「飛田新地行き」だと露骨過ぎるので、あくまでバスの目的地は「通天閣行き」としておき、妙な回り道をさせた上でさりげなく途中停車場に飛田新地を入れるべきだという提案をしてきました。なお件の停車場は表向きは「市立病院前」にして、何故か病院裏の路地前に客を置いていくのがいいと力説してましたが、自分もこのこの辺りの地理は聞いてて全くわかりませんでした。とりあえず天王寺付近の市立病院近くの裏路地がポイントのようですが……。

 ところでこの飛田新地ですが、自分も今回いろいろ調べていて初めて知った事実として、界隈の店々は実態としては性風俗サービスをやっているにもかかわらず表向きは「料亭」としてやっており、さらにその料亭組合の顧問弁護士をなんとあの橋下徹元大阪市長がやっていたとのことです。以下、その個所のWikpediaの引用です。

『かつて飛田料理組合の顧問弁護士を務めていた大阪市長の橋下徹は、2013年5月27日に日本外国特派員協会において、取材した記者が「名称は『料理組合』かも知れないが、飛田は、お店の2階に上がってお金を払えば買春できることは、大阪のちょっとませた中学生なら誰でも知っている。中学生が聞いて、『橋下さん、うそついてはるわ!』と思うような詭弁を弄してひとりの政治家として恥ずかしくないのか」と問いただしたのに対し、「日本において違法なことがあれば、捜査機関が適正に処罰する。料理組合自体は違法でもない」、「違法なことであれば、捜査機関が行って逮捕されます。以上です」などと述べ、売春の実態の有無には直接的に触れず、料理組合それ自体には違法性がないという点のみ説明している。』

 裏取取材をしていないので真偽はわかりかねますが、まぁ橋下元市長ならやってるのかもなぁというのが私の本音です。その上で、こうした表と裏を使い分けた交渉なりプロジェクトにおいては橋下元市長が確かに向いているように思え、この際だから大阪カジノ構想のプロジェクトリーダーもこの人やってくれないかなと本気で思いました。
 橋下元市長だったらこうした性風俗方面の対応もあくまで内々に且つ円滑に進めてくれそうですし、ましてや飛田新地に詳しいのであれば(絶対そうだろうけど)うってつけでしょう。一応最後は真面目な話で締めておくと、カジノ構想に関してはいくらか汚い裏交渉も求められてくると思え、正論だけしか訴えられない人間がプロジェクトを率いるべきではありません。それだけに人選の方は真面目にしっかりと、寝技のできるような交渉強者に就いてもらいたいものです。

2017年9月23日土曜日

大阪カジノ構想について~前編 雑多性関連

 前略、大阪の政財界関係者は誘致が既に決まったものとして動いている大阪カジノ構想ですが、私自身は仮に実現したとしても何百億もの負債を抱えて失敗するとみています。理由はいたってごく単純で他のメディアでもよく指摘されていますが、近くにマカオという世界最大のカジノ市場があるにもかかわらずわざわざ規制の多そうな日本くんだり来るなんてことはまずありません。ならばと言ってマカオに負けないような独自性を持たせるかと言ったらそういうことには何も議論されず、どうして失敗するリスクについて誰も危惧しないのかが見ていて不安です。
 なお国内客については競馬、パチンコという合法的(?)な賭け事がすでに存在することを考えると、それほどカジノに傾倒する層はいないのではないかとも思えます。大阪まで行くよりWINSで馬券買えばいいわけだし。

 とはいえ、失敗するにしても何かもが大失敗であるより頑張ったけどあと一味足りなかったという失敗の方が負債も少なくいいに決まっています。そういうわけで失敗するであろうことを予想した上で、それでもやらないより議論しないよりかはやった方がいいという内容について少し書こうと思います。とりあえず今日は見出しに「雑多性」を掲げましたが、要するに「どれくらい入れるのか」です。

 もしかしたら私が見ていないだけで議論されているのかもしれませんが、仮にカジノ構想を実現させるのであれば入国審査や規制について大幅な緩和が必要になると私は見込んでいます。知ってる人には早いですがマカオなんかはやっぱりその辺が緩くてどこからでも誰でも入りやすいアクセスの便がカジノ客を集めており、大阪カジノもこれに負けないように入国障壁を下げないといけません。
 こういうとすぐ脊椎反射的に「外国人がたくさん入ってきたら犯罪が……」と言われるので言う必要はないと思いますが反論を書いておく、何も全国規模でやる必要はありません。大阪の誘致運動関係者はカジノを大阪湾にある人工島、夢洲に持ってこようとしていますが、この夢洲周辺のカジノエリア限定にすればいいだけです。例えば関空からの入国の場合でも、カジノ訪問目的の客だけはノービザ(本音を言えばノーパスポートでも)で専用ゲートの入国審査を通して、そのまま関空から指定リムジンバスで夢洲まで移動させる、というか夢洲への移動手段をバスやフェリーなどに限定させることでカジノエリアの未成年立ち入り禁止にもつながります。

 ただ、これだと大阪の観光収入は夢洲に限定されることになり実入りはもちろん減ります。まぁそれ言ったら私は夢洲なんかにカジノ持ってくるのは最初はから反対で、どうせやるんだったら天王寺辺りに持ってこいやと考えていますが。
 観光収入を拡大させる目的ならもう一つの案、夢洲以外も移動可能とするより他ありません。やり方としてはエリアと時間を区切る方法があり、例えば大阪府内であれば48時間に限って移動可能とするようなのなんかありだと思います。ちなみにこうした時間を限ったノービザアクセスは北京市や上海市ではすでにトランジット客向けで実施されています。

 ただこの時間を限った大阪府内の徘徊を認めることとなると、また上記の「外国人が増えると犯罪が……」という意見も出てくるでしょう。新世界周辺を放っておきながらなにゆうとんねんという気もしますが、少しマジな話をすると私は犯罪が増えようが外国人の流入を増やした方が大阪のためになると本気で思っています。
 大阪の魅力は何かと言えばやはり何といっても冒頭に掲げた「雑多性」にあると私は思え、多種多様な人種や性格の人間が同じ場所にたむろするから大阪は魅力を持つのだと思え、「きれいな大阪」なんて大阪じゃないとすら思っています。そうした観点に立つならば徘徊する外国人が増えることは雑多性を増すことを指し、そこらへんで外人相手に大阪弁で商売する光景こそが本来あるべき大阪の姿じゃないかと思え、またそのような光景こそが大阪にとって価値を持つと思います。

 確かに外国人を入りやすくさせれば犯罪は増えるでしょうが、街全体として治安さえよければいいのか、この点についてもっと考える必要があるのではないかと思います。どうせ放っておいても地盤沈下が続く大阪なだけに、思い切って外人をもっと流入させて街の発展を図る方がこの際いいのではないかと私は考えています。おまけに移動できるエリアを大阪に限定することで、京都とかにも観光収入取られないし。

 敢えてモデルを挙げるとすれば、それこそ戦前の上海のように多様な国際性と麻薬取引が活発に行われる犯罪都市みたいなイメージを大阪は目指すべきじゃないかと思います。さすがに麻薬取引がしょっちゅう横行していたらよくはないのでいくらか対策は必要でしょうが、多少犯罪が増えることを覚悟の上で国際性並びに雑多性の向上をこのカジノ構想で一緒に図るべきだと思え、それこそが大阪の魅力高める最善の一手のように思います。
 そういうわけで次回は雑多性に続く、カジノ構想になくてはならない「性風俗」に関するプランを書いていきます。

2017年9月22日金曜日

上海のプラモ店


 先々週末、ちょっと思い立ったことから上海にある模型店へ行ってみました。今回行ってみたのは高潮路695号(金沙江の極楽湯から西へそこそこ移動した先)にある「3G模型」という模型店というかプラモ店へ行ってみました。


 以前、上海には観光地でも有名な豫園近くにプラモ店が密集していて、過去にはうちの親父も組み立て済みティーガー2(戦車)のミニチュアキットを購入したりしたこともあったのですがいつのまにかこれらの店は潰れていました。今回、ちょっと知り合いにプラモを買ってあげようかなと思い、プラモの組み立てでは下塗りからやるくらいかなりプロな別の知り合いに何か上海でいい模型店はないかと尋ねたところ、この店が紹介されたわけです。
 住所こそわかってはいたものの、やや入り組んだところで、なおかつ雑居ビルの2階にあるにもかかわらず表には何の看板も掲げていなかったので店を探すのにはそこそこ苦労し、最終的には近くの守衛に聞いてようやく見つけました。逆を言えば、紹介してくれた人は一体どうしてこんなところを見つけたのかが気になります。

 それで入った店内というのが上の二枚の写真です。見ての通り店内にはびっしりとプラモキットが並んでおり、大半は言うまでもなく「世界のタミヤ」を誇る日本製のプラモです。知ってる人にはハイですが最近の日本のプラモには初めから説明書に中国語が書かれてあり、恐らくプラモメーカーとしても中国市場を強く意識しているんだと思います。っていうか、作ってる場所も多分中国国内でしょうが。
 この「3G模型」は店員にも聞きましたがメインはどちらかというとネットショップで、こちらの実体店舗はどちらかというと倉庫兼店舗、でもってプラス事務所みたいな感じで、店員は店内の一角に机並べてずっとパソコンに向き合って何か処理していました。
 なおこの日訪れたのは土曜の午前中で客は私だけでしたが、店員によると平日はともかく週末の午後ならそこそこ来店客はいるとのことでした。

 話は店内に戻りますが、メインで置いてあるのはやはり日本製、というより日系メーカー製で、そのほかにはドイツや中国メーカーのもありました。ジャンル的にはミリタリー系が多く、戦闘機や戦車がばかリで私がたまに作ったりする自動車系プラモはないわけじゃないもののそれほど豊富というレベルでもありませんでした。

 個人的に気になったブツとしては、「護衛艦」とはいうもののどっからどう見ても「空母」でしかない今年就役したばかりの「護衛艦かが」のプラモがあったことです。自分はやったことはないけど「艦これ」においても最強艦の名をほしいままにしている「加賀」の名を受け継ぐだけにちょっと興味があり、買っちゃおうかなという気が湧いてきました。
 次に気になったのは、こちらは中国初の空母である「遼寧」のプラモです。「遼寧」自体は以前にも上海体育館近くのプラモ屋で見つけていたものの改めて見て、構造把握するためにも今のうちに作っておくべきかなという気がもたげました。まぁ今度、国産新空母が進水する予定だそうですし作るならそっちの方が作る価値としては高いかな。

 あと書いておくこととしては、ガンプラはやや少なく、むしろこういうのだったら高島屋の方が多いかもしれません。一方、戦闘機については比較的充実しておりソ連のミグシリーズ等もあって興味が駆られましたが、「アイドルマスター」仕様の戦闘機とかあったら作ってみようかなという気もしたものの、生憎マニアックすぎるせいか置いてありませんでした。普通にラプター辺りだったらかっこいいので作ってもいいのですが。

2017年9月20日水曜日

日本の住宅資産査定への疑問

 また関係ない話ですが今のフルHDモニタのノートパソコンに変えてから真面目に目が痛いです。解像度が高すぎるのが原因なのかわかりませんが以前のノートパソコンと比べたら真面目に時たま目を刺すような痛みを感じることもあり、次からは敢えて解像度の低いパソコンを買おうかなとも考えています。モニタインチサイズも、映画とか見るから15.5インチにしたけど14の方がよかったかも。

 もう何度目かと思うくらいモニタ色調の変更を済ませてへとへとでブログなんて書いていたくないですが話は本題に移すと、最近また中国人の知り合いと不動産についていろいろ話する機会がこのところ増えていて、中国人に話すと信じられないって顔されるネタの一つに、「日本の土地はともかく上物の住宅は新築時から資産価値が向上することは決してない」というのがあります。
 説明するまでもなく中国の住宅価格は日々上昇しており、このままでは誰も買えなくなるような金額になるなどとかねてからバブルだバブルだと日本側は報じています。なおニュースピックスから「中国崩壊論の崩壊論」という連載を始めるというリリースメールが来ましたが、「始めてからやれよ」と内心思いました。

 そうした中国バブルの是非については置いておきますが、上記の中国における住宅価格の高騰は何も新築の住宅に限らず中古住宅にも当てはまり、それこそ何の手入れもしていない住宅でも、20年以上前に建てられたアパートの一室でも毎年値段は上がり続け、住宅所有者の含み益は絶大なものとなっています。
 ただこうした住宅価格の上昇は程度の差こそあれ、日本以外では本来存在するべき価格変動です。かつて香港で仕事していた時も常にウォッチしていましたが、景気の変動によって中古住宅の価格は下がりもすれば上がりもして、少なくとも日本みたく新築以降は一方的に下がり続け、20年、下手すれば10年もすればほぼ上物はほぼ価値がなくなるような急激な下落の仕方はしません。断言してもいいですが、この住宅価格の値下がり方が日本だと異常で、世界的にもイレギュラーな不動産市場ではないかと見ています。

 一体何故これほどまで日本の住宅価格は下がり続けるのか。欧米では自信が少ないとはいえ新築から数十年経った住宅、下手すりゃ二次大戦前の住宅でもリフォームなど手入れさえすればその価値は保たれ、現在においても市場に流通すると聞きますが、日本で二次大戦前、それどころか昭和期に建てられた住宅ですらもはや市場で流通する価値があるかと言ったら疑問です。もっともそれ以前に、何があっても住宅の資産価値が上がらない市場というのは経済的に見ればかなり異常極まりなく、言ってしまえばその市場の国民が住宅を買えば買うほど市場全体のキャッシュが消えていくという底なし沼のような存在になっている気すらします。

 改めて日本で住宅価格が下がる理由についてですが、そりゃ地震が多い国だから築年数かさむと不安ってのはいくらか理解できるものの、海外だって家事はあるんだし、また国会議事堂じゃ戦前に作られていながらいまだにつぶれてないし、法隆寺に至っては世界最古の木造建築としていまだに残ってるくらいなのですがちゃんとした構造ならよほどの地震でもない限り破損して価値を大きく損なうなんてことはないはずです。それでもなぜそこまで下がるのかと言ったら、こう言っては何ですが日本の資産査定の仕方がおかしいのではないかとしか私には思えません。

 具体的に言えば新築住宅に対しては異常に高い値段で査定し、中古住宅は極端に低く査定する。こうした行為が行われることによって何が起こるかと言えば、一番儲かるのはローン組ませる銀行、次に儲かるのは住宅デベロッパーで、あとは物件を安く買いたたいて高く売る不動産屋でしょう。
 多少ふざけた感じで書いてはいますが、真面目に日本の資産査定はおかしいと思います。日本国内にいたときはそれほど感じはしませんでしたが、いざ海外の不動産市場を見てみると歪にもほどがあり、本当にあの価格はきちんとした市場原理に即しているのかで理解することができません。

 かといって価格を無理やり是正することは自由主義に反します。一つの解決案として私が提示できるものとしては、地震や災害に強い構造の住宅に対して政府がお墨付きを与えるなどして、しっかりした中古住宅の価値を高めるような活動を取るとか、リフォームによる既存住宅再活用を促すためにリフォーム費用への補助などを通して中古住宅の価値を高める方向へ持ってくというのがあります。効果に関しては保証できませんが、少なくとも今現在の日本の資産査定慣習を吹き飛ばすようなアクションが欲しいところです。

2017年9月18日月曜日

課題を少しずつ、確実に克服し続ける中国


 上の写真は先週天気が良かったので上海市内で撮影した写真です。さすがにこれほどの晴天が毎日続いているというわけではないものの、今年の夏は暑い日が続いたのでこの日に準じるほどきれいな青空が広がる日が多かったです。
 「中国の空」と言えば、恐らく日本人はPM2.5や汚い空、灰色の空を想像するかと思います。もちろん内陸部に行けばまだまだそのような空が広がっていることでしょうが、こと上海に限ればここ1~2年で空気をはじめ空は確実にきれいになっており、それこそ4~5年前であれば上の写真のような空は奇跡だと感じたかもしれませんが、今だとそれほど珍しくもなく特に感動もありません。

 一体何故上海、というより恐らくは中国全体で空気が良くなってきたのでしょうか。ちょっと専門的になりますが理由はいくつかあり、一つは大気汚染の主犯であった鉄鋼業が大不況のためあまり生産活動をしなくなったこと、次に単純に街中を走る車のエンジンやガソリンが良くなり排ガスの汚染度が低下したためです。後者に関しては先日同僚とも、「最近排ガス臭わなくなったよね」と二人して納得するくらい劇的なくらい改善しています。

 しかし、と言っては何ですが、恐らくここで私が書いているような内容は日本では誰も報じていないと思います。また同時に、数年前と比べて「PM2.5がー」といって中国の汚い空を映した報道もほとんどなくなっているのではないかとも思います。聞いてる限りだと、北京も上海ほどではないものの以前と比べれば大分空がきれいになったと聞きます。
 忌憚なく意見を言えば、数年前の報道が刷り込まれているせいで「中国=大気汚染」の構図から抜け出ていない人が多いのではないかと思います。さらに続けば、現在の中国の姿を全く認識できず、ありもしない世界を想像しながら中国について語る人も少なくないでしょう。

 実際にと言っては何ですが、去年から何度か初めて中国を訪れた人を案内していますが皆異口同音に、「上海がこれほど都会だとは思わなかった」という感想を判で押したかのように口にします。上海が現在の姿となったのは何もつい最近ではないことを考えると、やはり日本の報道を通して中国はもっと田舎な風景をイメージしてしまうことが原因でしょう。
 また中国の訪問経験がある人間でも、中国がわずか数年でその光景を一変させているという事実に気が付かず、ついつい昔の光景のまま語ってしまうことによって無意識に誤った認識を広げている可能性もあります。それこそ私が10年前の北京の光景を語ったら、聞く人はどんな国なんだ中国はという印象しか持たないでしょう。

 なお、10年前の北京では壁のないトイレの方が当たり前でしたが、今現在ではそのようなトイレはもはや存在しません。これくらい今と昔で中国は違います。
 逆に私が10年前の東京や大阪を中国人に語ったとしても、恐らく大きな誤解を招くことはないと思います。せいぜい梅田駅前にヨドバシができていろいろ変わったくらいしか浮かびませんが、それくらい日本は変化がないのに対し、中国はリアルに1年ごとに光景が変わっています。1年前にはなかったシェアサイクルサービス「モバイク」は、今現在ない場所はないくらい普及しています。

 その上で、中国には確かに現在においても課題となる社会問題がたくさんあります。しかし少しずつとはいえ、先ほどの大気汚染問題をはじめ徐々にですが確実に改善されてきています。
 一方、日本は年金問題をはじめとして、克服すべき課題が20年前から存在しながら何も解決しておらず、先日の加算分の年金が未支給だった件といい、問題が拡大しているところすらあります。

 課題は少ないが何も解決されない国、課題は多いがちょっとずつ改善へ向かっている国。どちらに未来があるかと聞かれたらどのように思うのか、少なくとも私は中国の方がまだ希望を感じます。まぁそこまで大きなことを口しなくても、中国が変化しているということに気が付かずにいるというのは認識面で大きなマイナスにつながる恐れがあるだけに、私個人としては注意した方がいいというのがアドバイスとしてあります。

2017年9月16日土曜日

上海高島屋のかつ蔵にて……

 本日、取材量が半端ない原稿をようやく仕上げたので、気分的にも打ち上げをしたく上海高島屋に入っているとんかつ屋の「かつ蔵」に行ってきました。結論から言うと、オーダーを忘れられる憂き目に遭いました。

 入店当時、店内は込んでいたためちょうどひとつ前にいた親子と一緒に入って、この親子より先にオーダーしたにもかかわらず向こうの方が先に品物が運ばれてきました(オーダーメニューも一緒)。まぁ忙しいんだろうし待ってりゃ自分の方も来るだろうと、先に配膳されたご飯とみそ汁を前にただひたすら待ちましたが、それから30分経っても物は来ず、隣の親子も食べ終わってしまう有様でした。
 個人的に奇妙だったのは、待ってる私の横をお茶汲みする店員が何度も通っているにもかかわらず、ご飯とみそ汁だけしか置かれていないテーブルを見て誰も不自然に感じないのかなという点が不思議でした。しかも自分の湯飲みのお茶飲みほしてるのに、何故か汲みに来ないし。

 さすがに隣の親子が食べ終えたところで、「メニューまだ?」と店員に声をかけて、ついでに完全に冷め切ったご飯とみそ汁も取り換えるように頼んだら、「おかわりでしょうか?」と日本人の店員が聞いてきましたが、「とんかつが来なくて冷めたから交換頼んだ」と伝えました。それから約2分ぐらいでとんかつが来ましたが今度は交換を頼んだご飯が遅れ、ようやくおひつが来たら「茶碗は?」と聞かなきゃなりませんでした。

 こんなこと書いていますが私自身は自分のことを、飲食店側のトラブルに対してかなり寛容な人間だと思っています。別に今回の一件もこの後の件がなければネタにすることもなければ水に流すつもりだったし、友人と一緒に行ったときに何かこういうトラブルがあってもいつも自分が「まぁまぁ」となだめる立場に回ります。

 それで話を続けると、おひつだけ持ってきて茶碗を忘れてきたのでもっかいとってきてもらった際に、「やっぱ忘れられてました?」と聞いたところ、「すいません」とだけ返事されました。ああ多分絶対に認める発言はしないよう言われてるのかなと思いながら40分くらい待って来た飯を10分以内に食べて出ようとする際、何故か店員らは全員して私に目を合わせようとしませんでした。
 普段ならこの店は退店の際に「ありがとうございましたー」と言ってくるのですがこの日に限ってはそれもなし。店内はピークは終わってやや落ち着きを取り戻してきているのに、みんな目を合わさないどころか自分が正面に立つや視線を下におろし、目をそらして普段はある見送りの声もなく、ひいきにしてきた店なだけにちょっとハートが痛みました。

 レジの方も淡々と「会員カードは?」と聞いて会計するだけで、もうちょっと対応の仕方あるんじゃないかなぁと、あんま気分良くなく退店しました。普通にオーダー忘れたことを認めて謝罪してくれた方がこっちとしては気分いいんですが。
 さすがにこれきりでもう絶対ここにはいかないなんてことはしませんが、しばらくは通うのはやめようと思います。それにしても、しんどい記事仕上げた後でこれ来ると精神的にくるもんで、当初予定していたケーキ類の購入も見送って今コーヒーだけ飲んでます。

太平洋戦争における決戦はどれなのか?

 決戦とは一言では言うものの、全戦役やその後のパワーバランスを決定的に決めるようなものとなると実際には限られてきます。
 私は世界史上ではナポレオン戦役におけるワーテルローの戦いこそがまさに決戦と呼ぶにふさわしいと考えており、英仏両軍ともにどちらも一手のミスで勝利がどうなったかわからないくらいの拮抗ぶりはもとより、この戦闘の結果によってその後のヨーロッパ秩序はまず間違いなく大きく変わったでしょう。

 では我らが日本の太平洋戦争というか戦役における決戦とは何になるのか。真っ先に浮かぶのはミッドウェー海戦でこの戦闘によって日米両国の攻守が逆転したと紹介されることが多いですが、攻守逆転どころか、結果論ではありますが実質的にこの戦闘結果によって日本の勝利は事実上なくなったと判断してもいいくらいの敗戦ぶりです。大雑把に見ても工業力的に再生産することが事実上不可能な主力空母(赤木、加賀など)を一度に喪失し、それに付随して戦闘経験の豊かなパイロットもいなくなり、尚且つ活動制海権まで奪われる始末だったのですから、実行することは不可能だったとしてもあの時点で降伏するという判断が最適解だったでしょう。

 一応、その後も太平洋戦争における決戦としては、兵器投入量では史上最大の海戦に当たるレイテ沖海戦などもありますが、影響力といい、またワーテルロー同様に米軍側も一手間違えれば大敗する可能性もはらんでいた博打的要素の面から言っても、ミッドウェーこそが太平洋戦争最大の決戦とするべきが私の見方です。まぁ米軍としては、負けたところで最悪ハワイが陥落したとしても、本土まで攻撃する能力は日本にはなかったのではありますが、米海軍としては負けていたら立つ瀬はなかったでしょうね。

 こうして書いていて思うこととしては、陸上での決戦は事実上、太平洋戦争にはなかったんだなぁということです。太平洋戦争における陸戦は陸軍と海軍のグダグダな絡み合いもあって必要性の低い戦いも多く、インパール作戦といいそもそも何故始めたのかという点で疑問な戦闘も少なくありません。強いて言えばサイパン、硫黄島の戦いは防御上で非常に大きな陸上戦となり、硫黄島における栗林忠道の奮戦ぶりに関しては日本陸軍最高の戦いぶりだったと思えてなりません。

インパール作戦に抗命した将軍(陽月秘話)

 なお余談ですが、上記のインパール作戦について先日NHKでなにやら特集番組が組まれていたそうなのですがこの番組ついて立花隆氏が今月の文芸春秋にて、「蛆のたかる死体など当時の映像をよく取り入れており戦場の生々しさをよく伝えている」としながら、「インパール作戦を語る上で、佐藤幸徳将軍の抗命(命令拒否)事件を取り上げないのはあり得ない」という批判をしていました。
 この意見には私も同様なのですがさすがは立花隆氏というべきか、昨今の北朝鮮問題と絡めて「現地部隊が命令に反する事態にどう対応するのが」ということを考える重要性を訴えるとともに、自衛隊では先の抗命事件について熱心に研究しているということを書かれていました。

 最近また疲労が激しいもんだからなんかやたらと二次大戦絡みの話ばかり書いている気がします。今日も取材で2時間くらい電話かけてましたが、つくづく思いますが広報によって当たりはずれあって、当たり引かないと本当に苦労するって気がします。

2017年9月13日水曜日

とある陸軍大将と海軍大将

「灘高校1979年卒」の神童は、大人になってどうなったのか?勝谷誠彦、和田秀樹、中田考は新・警視総監と同級生(文春オンライン)

 本題と関係ありませんが面白かったので紹介します。それにしてもすごい濃いメンツが集まってたもんだ。

 話は本題ですが、昔あった「提督の決断」というゲームについてあるふざけた紹介記事では、「海軍を率いて自国の陸軍と必死で戦い、ついでに相手の海軍とも戦うゲーム」と書かれてありましたが、あながち間違ってるわけでもありません。ちなみにこのゲーム、軍艦とか作ろうとしたら会議で悉く陸軍が反対してくるというのはリアルに設定されています。
 太平洋戦争時、日本に限らず米国でも陸軍と海軍の仲は非常に悪く、日米両国で両軍は足を引っ張り合ったというのは有名な話です。この仲の悪さは昭和天皇も苦悩したことを周囲に吐露していたほどで、仲の悪い嫁と姑が一緒に同居している旦那のような立場だったのではないかと推察します。自分で書いといてなんですが、上手い喩えな気がします。

 そんな陸軍と海軍だったもんだから戦後も基本的にお互いが悪口合戦で、「向こうのせいで負けたんだ」というような主張を双方で行い、最終的には「海軍善玉論」に代表されるように海軍側が世論を制しましたが、双方の幹部同士で全く交流がなかったわけでもありません。
 ひとつ例を挙げると、陸軍の今村均と海軍の山本五十六は博打好きという趣味が共通していて普段から仲が良かったそうです。特に山本五十六が戦死する直前、たまたま現地付近に今村も赴任していたため挨拶を交わしており、二人とも今後の戦争の行く末についてやや暗い見通しを語り合ったと言われています。

 この二人とはまた趣が違いますが、陸軍の畑俊六と海軍の米内光正にもあるエピソードがあります。

 畑俊六は陸軍切ってのエリート幹部で、昭和天皇の侍従武官となったことから信任も非常に高かったそうです。そうした信頼関係から、暴走し始める陸軍を抑える目的で米内内閣の組閣時には陸軍大臣に据えるよう、昭和天皇から直接推薦されています。
 しかしそれほどの信頼を集めた畑も、米内内閣が陸軍に抵抗姿勢を見せるや陸軍上層部の意向を受け、自ら単独辞任することで米内内閣を崩壊へと導きました。なおこの米内内閣を崩壊に導いたことが遠因してか、終戦前の内閣組閣時に東条英機は総理大臣に畑を推薦したものの、過去に期待を裏切られた天皇はやや冷淡に拒否し、無事に鈴木貫太郎内閣が誕生したことが伝わっています。

 時代は移って終戦後、極東国際軍事裁判で先の米内内閣を崩壊させた点について畑は追及され、軍事独裁化を招いた張本人の一人として起訴されました。この際に証人に呼ばれたのは内閣を崩壊させられた本人である米内だったわけですが、判事からの質問に対して米内は徹底して知らぬ存ぜぬを貫き通し、畑をかばい続けました。終いには判事からも米内は「なんて愚か者だお前は!」と言われたそうですが、その甲斐あって畑の判決は終身刑に留まりました。
 米内内閣を崩壊に導いたことを考えると死刑であってもおかしくなく、そうしたことから畑は出所後も米内への感謝を度々口にし、1960年に米内の故郷である盛岡に銅像が作られた際にはすでに80歳の高齢に至っていたにもかかわらず、除幕式の傍らで黙々と雑草をむしる姿が目撃されたそうです。

 私個人としては、畑に対しやや同情的な立場を取ります。彼自身の思想よりも陸軍という組織の思想によって行動を強制され、その結果死刑にかけられそうになった点は運命にもてあそばされた結果にしか思えません。ただ運命は彼を見捨てなかったというか、犬猿の仲である海軍の大将である米内によって命脈をつなぎ、また畑もその米内への恩を忘れなかったというのは美談であると言っても過言ではないでしょう。
 何も畑に限らずほんの些細な運命のいたずらで死刑となった戦犯はB、C級を中心にたくさんいます。今日紹介したのはその中でも、運良く助かった例の一つです。

2017年9月12日火曜日

社民党が滅んだから民進党はダメになった?

 いきなり結論からですが、私は今民進党がどんどん弱っている原因を辿れば社民党が滅んだことも大きいのではないかと思っています。

 説明するまでもなく、かつて日本の野党第一党として55年体制(これも死語になってきたな)の一角に位置してきた社会党の系譜を継ぐ社民党はこの10数年、主に党首の指導力不足と元々の思想的問題からどんどんと衰退していき、現在は衆参合わせても5人に達さず単独では党派すら組めない状態で、事実上もうないものとして扱ってもいいくらいな存在です。ではかつて社民党を支持してきた支持層は現在どうしているのかというと、恐らく自民嫌いの支持層も多いことから、旧社会党を含め社民党からの移籍組が多くいる民進党へ支持を変えていると思われ、その民進党自体もこちらは確実にこうした支持層の取り込みに力を入れています。

 しかし、結果的には旧社民党支持層を取り込もうとしたことから民進党も衰退してきているのではというのが私の見方です。

 そもそも今回なぜこう考えたのかというと、かつての民主党と現在の民進党を比較したときにその思想や主張がだいぶ変わってきているように思えたからです。それこそ00年代前半は与党自民党に次ぐ野党第一党が民主党だったという状況について私の中国語の恩師が、「民主も結局右派だから、右派対右派の構図でしかない」と話していました。
 今でこそ民進党はリベラルなことしか言わず主張も理想論ばかりしかありませんが、確かにまだ00年代は、相変わらず自民党議員のどうでもいいスキャンダルや対案を出さないところは今と変わりがないものの、まだ憲法改正や国防について意見が出たり、政府歳出の無駄遣いに切り込んだりと今ほどのリベラルさはなく、右か左かでいえばやはり右でした。

 政府歳出については民主党が与党時代にたくさん無駄遣いをした負い目もあるのかここ数年は全く指摘する声すら耳にしなくなりましたが、まだ00年代は年金問題をはじめ傾聴に値する意見を発したり調査していたりで、評価できる点も少なくありませんでした。しかしここ数年、特に民進党に改組して以降は目も当てられず、主張も極端なリベラルに特化して先ほど挙げた憲法快晴や国防に関しては旧社会党の如く「発言すること自体がタブー」な雰囲気すら感じます。

 何故このように変化を遂げたのかその理由を推測すると、いろいろ複数あるでしょうがその中の大きなものの一つに、社民党の支持層を取り込もうとした、もしくは取り込んだことで思想が極端にリベラルに触れて、本人らも知らず知らずのうちに左旋回してしまったからではないかというのが私の考えです。現在の前原党首で、「言うだけ番長」なのは昔からですがそれでも以前と比べると発言内容が毒も外連味も味もないものに変わっており、政党全体を見回しても10年前とは大きく変わっているような印象を覚えます。まぁ自民党も、「抵抗勢力」が存在しなくなったという点で以前とは変わっていますが民進ほどではありません。

 そうして出た結論というのが見出しに掲げた、社民党が滅んだから民進党はダメになったで、極端なことを言えば支持層を取り込むためウイングを広げた、リベラルに走ったから民進党はダメになったというのが結論です。実際、党是なんてあって無きが如しですし、このままいけば社民党の後を追うことになるでしょう。
 受け皿となるのは維新か国ファーか。仮に石破氏が自民を出てどちらかの政党に移籍するとなったら面白いのですが。

2017年9月11日月曜日

中国の対日工作デマ文章について

ギルバート氏も騙された?中国の日本侵略計画ヨタ話
小池都知事も騙された?中国の日本解放工作ヨタ話(JBpress)

 上のリンク先記事はJBpressで投稿ライターとしては同僚(?)となる安田峰俊氏の記事ですが、こういうデマ文章が出回っていたとは知らなかっただけになかなか興味深く読ませてもらいました。
 簡単に記事内容を紹介すると、日中国交回復直後の1972年に得体のしれない雑誌に掲載された中国の「日本侵略計画書」とされるものが何故か現代になってネットを中心に出回っており、小池都知事もリツイートしてしまったとのことです。

 実際には中国が何らかの対日工作計画を練ってはいると考えられはするものの、出回っている「日本解放第二期工作要綱」については眉唾物の偽文書であることを安田氏は多角的に分析した上で結論を出しています。私もこの安田氏の分析を支持しており、特に中国語の表記に関する矛盾は非常に理路整然としていて説得力があります。
 具体的にその個所を引用すると、

『また、訳文に不自然な表現が多すぎる点も怪しい。中国語を直訳したとは思えない文章構造が多々見られる点はもちろんだが、ここではより分かりやすい例を端的に示そう。たとえば前出の田中内閣について記載した一文も、よく読むとヘンな部分がある。

“田中内閣成立以降の日本解放(第二期)工作組の任務は、右の第二項、すなわち『民主連合政府の形勢』の準備工作を完成することにある”(前出)

 お気付きだろうか? 実は中国本土の中国語はほぼ「横書き」なので、「右の第二項」という表現は通常ありえないのである(「上の」「下の如く」といった書き方にしかならない)。』

 安田氏も指摘している通り、現代中国語に「右記」という表現は絶対に存在しません。というのも中国語は日本語と違って現在は横書きしかなく、前文を引用する際には「上述(=上記)」か「前述」が使われます。いくら日本語に翻訳されたからと言って「右の~」とか「右記の~」という表現は出てくるはずがありません。
 他にも安田氏が指摘しているように「中共」、「シナ大陸」という表現も中国政府が使うことは決してあり得ず、使った時点で当時であれば執筆者は逮捕されてもおかしくないレベルでのきわどい表現です。安田氏も書いていますが、このデマ文を書いた人間はそもそも中国語に習熟していないのが私から見てもわかります。

 しかし何故そんなデマ文章が現代になって再流行したのか。理由をいくつか挙げると一応の出典というか掲載誌が実在していることと、メディアの検証能力が落ちていること、そもそも真偽なんてどうでもいい風潮が強くなってきていることなどがあるのではと思います。

 最後の審議なんてどうでもいいという風潮についてもう少し下記加えると、私のブログでも「いかりや長介から志村けんへ最後の手紙、というデマ」の記事でネットで流行っていた文章がデマであると検証したことがありますが、未だにこの記事がコンスタントにアクセスを得ていることを考えるとまだデマだということが浸透しきっていない節があります。こうした風潮は単純にネットが普及したためと言い切るのは簡単ですがもう少し私の推測を述べると、既存メディアへの信用が落ちていることも側面としては大きいような気がします。
 例えば私が子供の頃は「テレビで言ってた」と言えば誰も反論できない説得力がありましたが、現代においてこのような主張したら鼻で笑われて終わりでしょう。同様に新聞や雑誌についても世間の信用は明らかに昔と比べ落ちており、「誰(どこ)が言っていたから」というのは真実性を証明する根拠としては今や非常に脆いです。だからこそネットの情報も決して信用度が高いとは言えないものの、相対的なレベルで見たら「他に信用するものもない」という背景からかあまり検証もされなければ疑いも持たれなくなってきているのではないかと思います。

 とはいえ、あからさまにデマだと思われる情報を真に受ける方も方でしょう。巧妙な工作をした文章とかならまだ同情の余地がありますが、今回のこの対日工作計画についてはあまり擁護できないレベルではないかというのが私の感想です。