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2016年12月7日水曜日

好きなことを仕事にすべき?

 今年の忘年会の場所がカラオケ屋となり歌うたうのは好きだけど下手だから行くのやめようかと思ってたら、そのカラオケ屋には猫がいるとわかり今非常に悩んでいます。なお昔、上海の居酒屋で厨房の奥から猫の鳴き声が聞こえるもんだから店員に、「お宅の猫を見せ給え」という無茶なオーダーをかましたことがあります。店員の返答は、「また次回に」でしたが。

 話は本題に入りますが、私はかなりガチなレベルで歴史科目に強く実際に歴史は好きなのですが、大学受験の際に史学科への進学は一応一か所で受験したもののそれほど希望しておらず、初めから社会学を希望していました。何故かというと歴史は好きだけれどもそれを学問として取り扱うとなると別で、むしろ嫌いになりそうだと思ったからです。

 それで今度は仕事の話ですが、私は中学生の頃から新聞記者を目指して実際に新聞記者になるためだけに文章技術を高め続けてきました。しかし新卒で就活を行っていた際、果たして新聞社にこのまま入ってもいいものか、特に希望する政治部や社会部に行ったら破綻するのではという妙な警戒感を持っていましたが、結果から言えばこの予感は間違ってなかったと思います。
 結局新卒では新聞社はおろか100社以上からお祈りメールを喰らう羽目となったものの中国でどうにかこうにかだまくらかして経済新聞社の記者になることが出来ましたが、その新聞社が経済紙で本当によかったと当時思いました。何故かと言うと、政治や社会関連の記事を書くとなると必ずしも私の思想信条と会社の思想信条が一致するわけでなく、仕事していて多分苦しい思いするのが目に見えたからです。逆に経済記事だと、それほど思い入れがないから言われた通り書くことに何も抵抗がなく、自分の記者としての才能があるとしたら、この分野に対する適応性が最も高かったことでしょう。

 こっから真の本題に入りますが、よく世の中で「自分が好きなことを仕事にすべきだ」というような言質が出ていますが、これは私に言わせれば絶対的に間違っている言葉のような気がします。漫画家やライター、流しの首切りなどフリーな立場であれば話は別ですが、基本的に現代の世の中では会社組織に属さなければまともな収入や生活が立たず、そうした会社組織の中で「好きなこと」を仕事にしてしまうとその好きなことに多かれ少なかれ制限が加えられ、大抵の場合は歯がゆい思いをせざるを得ないからです。
 たとえば先程の新聞記者の場合だと、本人は自民党支持だとしても社の方針が朝日新聞みたいであれば自分の思っていることと真逆の内容の記事を書き続けなければなりません。またこれ以外にも車が好きだから大手自動車メーカーに入ってしまいますと、基本的に所属するメーカーの車しか購入することが許されなくなり、結果的にいろんなメーカーの車を乗り比べる機会は確実に減ります。この前日本に帰ったトヨタグループの人も、「選択肢がトヨタ一択」と言ってましたし。

 一言でいえば、好きなことを仕事にすると確かにそれに関わる時間は増えるものの、その好きなことに何かしら制限がつくケースが多くなると言いたいわけです。私に言わせれば好きなことこそ本業からは遠ざけ、むしろ副業でやるべきものだと思います。
 実際に私はなんだかんだ言いつつ報道と思想探究が何よりも好きでこうしてほぼ毎日ブログであーだこーだ好き放題に言っていますが、恐らく普通のメディアではこんな情報発信はまず間違いなくやることは無理です。またこれ以外にも姉妹サイトでやっている日系企業の海外拠点データ収集も、ああした作業が好きだからやっているという面もあり、私本人としては敢えて真面目な仕事にしたくはないという思いがあります。

 もちろん好きなことして金稼げたらそりゃ万々歳ですが、世の中そんなにおいしい世の中ならもっとみんなハッピーです。そうは上手くいかないからみんなストレスフルに生きてるわけで、返って好きなこと語を仕事に重ねようとするとそこそこ苦労があるし、また上記のような制限に伴う微妙なずれによってそれまで好きだったことが嫌いにすらなる可能性もあると思います。だからこそ好きなことは誰にも邪魔されないプライベートな所で、副業みたいにしてやるべきだと私は主張したいわけです。

 ちなみに最近の私は、本業は一応世を忍ぶ仮のサラリーマンとして普通に勤務し、プライベートタイムの副業と言うか趣味としてこのブログを展開するほか、海外拠点データの収集管理、JBpressで月二回程度の記事執筆、週末のサイクリングをやりつつゲームもやり込み、友人から最近無理してないかとなんか心配されてきました。実際、ブログやめたら毎週7時間くらい自由に使える時間が増えると考えると結構頑張ってるなと思いますが、書いてて全くストレス感じないので辞める理由は見当たりません。

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