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2015年10月27日火曜日

このところの車内広告

 今記事書いている最中ですが日本シリーズでスワローズの山田選手が三打席連続でホームランを打つという快挙をしたと速報が出て、文字通り目を疑いました。本当にこの人はこれからの日本野球界を日ハムの大谷選手などと共に引っ張ってく人なのかもしれません。

 話は本題に入りますが、今月初めに日本へ帰国した際にいつもの如く電車の車内広告を細かく観察しておりました。なんでこんなことをやるのかというと広告というのはその当時の社会を映す材料としては大きなもので、トレンドを見る上ではどんな広告が多いのか、またその広告に使われている効果はどんなものかを見ることで少なからず把握できると広告屋の息子なだけに子供の頃から意識してみていました。

 それで今回の帰国時に気になった点を挙げると、第一にまず「消費者金融からお金を取り返します」といった類の弁護士事務所の広告がすっかりなくなっておりました。2014年くらいまではいやでも目に付いたような気がしますが、どこをどう探しても一件も見つからないほど駆逐されてて時間の流れを感じるくらいです。その一方、空いた広告欄には何が入ってきたのかが気になる所ですが、私の見る限りだと一番広告量が多かったのはアコムやプロミスに代表される消費者金融だった気がします。

 さらっと書きましたが非常に皮肉な話で、グレーゾーン金利の撤廃によって大手を振っていた消費者金融が社会から散々叩かれ、その先鋒を弁護士事務所が行っていたというのにひとたび時間が流れたらまた消費者金融が大手を振って広告を出してしまうという。やっぱり叩かれても死なない連中というか企業というか。昔学生時代に友人が、「消費者金融の広告があちこちに貼られている社会ってどんなもんやろか」って言ったセリフが思い出されました。

 なおほかの車内広告となるとやっぱり疲れたサラリーマンに見せると効果があるのか転職会社関連が多く(ドアの窓に多い)、他は栄養剤とか学校の募集案内が目立つくらいでした。これらは万年同じで変化はなくそれほど興味はなく、電化製品とかの広告が昔と比べてずいぶん減ったなぁという印象くらいしか湧きません。
 あとこれは逆の話というか、都内の列車を見ていても広告欄に空きがある車両が数多く見られました。これは単純に広告主が出ていない証拠でもあるのですが、以前は地方ならともかく都内では確実にすべて埋まっていたことを考えると随分と人気が落ちたもんだなと思え、広告業界の苦しい現状が見て取れます。

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