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2014年7月5日土曜日

北朝鮮への一部制裁解除について

  今朝窓と玄関開けて部屋に風通してたらスイーパーのおばちゃんがドア越しに話しかけてきました
 
「(#゜Д゜)<ちょっとアンタ、いいかしら!」
「(;゜Д゜)<あっ、はい」
「(#゜Д゜)<あんたんとこの隣に住んでる人、犬飼ってるでしょ。その犬が共用部分の廊下にいっつもおしっこ垂れてるから、今度会ったら放し飼いしないよう注意しといて!」
「(;゜Д゜)<は、はぁ……」
 
 会話内容も起こっている内容も全体的にカオスです。これが中国。
 
 話は本題に入りますが、各所での報道の通りに日本政府は北朝鮮に対して実施している制裁の一部を、拉致被害者の調査を全面的にやり直すという北朝鮮側の約束を受けて解除すると発表しました。今回のこの政府の対応に対する私の意見を述べると、大方のメディア同様に時期尚早で、また北朝鮮に騙されるだけなのではないかという気がします。
 
 解除する制裁の内容は発音が難くてアナウンサー泣かせの貨客船万景峰号の入港禁止や日本からの送金停止などですが、私が思うに北朝鮮が一番求めているのは昨年落札された事実上の大使館に当たる朝鮮総連の建物ではないかという気がします。日本側としてはこの朝鮮総連の建物を今回売却停止にしなかった一方で引き渡し強制執行まで実施しない辺り、次回以降のカードに使うつもりではないかと思います。
 
 今回の制裁解除については拉致被害者家族並びに大手メディアなども批判しており、その理由というのもまだ北朝鮮は調査をやると言っているだけで何も成果、具体的には拉致被害者の情報並びに身柄を明け渡しておらず、また調査はしたけど生き残っている拉致被害者はいないという結論を出してくるのではと懸念しております。この批判する側の意見はもっともで、これまでの北朝鮮の行為を考えると十分にありうるシナリオです。かつて安倍首相は官房副長官時代、当時の小泉首相の北朝鮮訪問に同行した際は北朝鮮側から謝罪がない限りは交渉を打ち切るべきだと主張して注目を浴びましたが、今回の対応を見ると月日と共に人柄も変わってしまったなと思えてきます。
 
 ただ全部が全部、政府を批判する気にはなりません。仮に今回の北朝鮮側の調査をやるという回答に満足せず何も日本側がアクションを取らなければそこで交渉は完全ストップしてしまう可能性もあり、北朝鮮を何らかの形で動かして交渉をしていくには最低限の日本側のアクションこと一部制裁解除もやむを得ない気がします。もっともこれは一種の賭けに当たり、仮にまたいつものように北朝鮮が何にもならない調査結果を出そうものなら安倍首相への批判は高まり、大きな痛手を負うこととなるでしょう。
 今回の北朝鮮外交に限るわけじゃないですが、集団的自衛権の容認という安倍首相の悲願が達成されてから安倍首相はどうにも以前ほどの慎重さを欠くようになったのではないかと思えます。この件もそうですがかつての第一次政権を崩壊に追いやる初撃となったホワイトカラーエグゼンプションこと残業代不払い法をまた出して通過させるなど、なんかもう周りに言われるまま政策通すようになってる気がします。肝心の第三の矢とやらはいつになっても飛んでこないし、相変わらず言ってることはよくわからんし。
 
 なお残業代不払い法についてはメディアも馬鹿だなと内心考えてます。今回の法案では年収800万円以上の会社員が対象ということですが、年収800万円以上なら大抵が既に管理職になっており、元から残業代が支払われない人間が大半でしょう。私が記事書くなら大手企業30社あたり、または年収800万円以上の人を200人くらい調査して残業代をもらっているかどうか聞き、限りなく0%に近い数字を出した上で何にもならない法案だと批判するのですが。
 
 最後にもう一度北朝鮮の話をすると、仮に北朝鮮が拉致被害者を返すと言った場合、日本は北朝鮮に食糧支援を含む経済支援を本当にやるのか、この辺についてもう少し考える必要があるでしょう。やるとしたら何億まで出すのか、そして以前に「拉致問題解決に向け天秤にかかる人権」で書いたように、北朝鮮の人権を無視するのか、もうちょっと議論してほしいなというのが正直な意見です。

2 件のコメント:

上海忍者 さんのコメント...

北朝鮮旅行はいつ解禁されるでしょうか?ご検討願います。

花園祐 さんのコメント...

 しらんがな。中国人ならいつでも行けるでしょ。