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2014年4月9日水曜日

小保方氏の会見について

 以前に書いた記事で言いたいことは大体言ったしもうこの話題で書く必要はないかなと思うものの、むしろ以前にも記事を書いているのだから最後まで追うべき、仮にこのブログが日記だとしたらここで終わってしまったら後から読み返して不自然に思うとも感じるので今日の小保方氏の会見についても書いてくことにします。

小保方氏「STAPある」=論文撤回を否定―「別の人が成功」証拠示さず(時事通信)

 かねてから追ってきているように、今年一月に理研の小保方氏が新たな再生細胞としてSTAP細胞の存在と培養の成功を科学雑誌ネイチャーに発表しましたが、発表後から論文の画像などに不適切さが指摘された上に論文の執筆者からも疑義が呈され、今月一日には所属する理研によって捏造などと言った不正があったとという調査結果が発表されました。今日の小保方氏の会見はこの理研の調査結果に対する反論として開かれたもので、昨夜の段階、いや今日午前の段階でも各メディアが午後一時から始まる会見を今か今かと待ち受けるかのような大きな扱いがされておりました。

 そんな注目の中で開かれた会見で実に数カ月ぶりに公の前に現れた小保方氏ですが、私の印象を素直に述べるとやはりやつれたというか頬がこけて非常に疲れているような顔に見えました。そして会見の中身ですが、非常に下手だったというか自らの不手際によって各方面に迷惑をかけたと謝罪を繰り返していたのは逃げずにちゃんと出てきたことと相まって評価できますが、「それでもSTAP細胞は存在する」と、ガリレオみたいに自分の説を曲げない主張をしたというのはさすがにどうかと思いました。もっとも、ガリレオの裁判自体が本当にあったのか最近疑問視されてますがそんなことはどうでもいいか。

 小保方氏は会見中で、「STAP細胞の作製はこれまで200回成功した」とか、「別の人も作製に成功した」などと述べましたが、ならなんで作成した画像の写真を出さないのか、作成に成功した別の人の名前を挙げないのか、突っ込みどころが多すぎる呆れた主張としか言いようがありません。第一、私自身が文系の学士止まりですが、出来る出来ないは自分の口から言うものではなくはっきりとしたデータで示してなんぼです。この期に及んで抽象的な主張ばかり繰り返して反論の根拠となるデータを示さない様子を見る限り、私からするとやはり小保方氏は研究者として問題のある人物だと言わざるを得ません。本当に研究者としてあるのであれば、きちんとした証拠が示せない今は一旦論文を撤回して、その後できちんとした論文を作り直せばいいのですし。

 それにしても不思議なのはどうしてこの段階においても自分の研究は正しいと主張するのか、この点が実はちょっとよくわかりません。この前の佐村河内みたいに詐欺自体が商売となっているのであれば既にバレバレとなっても頑なに主張するのはわかりますが、今日の小保方氏の会見を見ているとそういったものとは違うような、まだ本気でSTAP細胞があると信じ込んでいるような言い方で違和感があります。
 しかしそれでも今の状況を見る限りSTAP細胞が存在するとは私にはとても思えず、やはり小保方氏が捏造をしたのだと思わざるを得ません。こうした疑念を吹っ飛ばすほどの研究結果を小保方氏が出すなら文字通り逆転ホームランですが、ま、そんな日は今日の会見を見る限りだと来ることはないでしょう。

2 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ) さんのコメント...

作成に成功した別の研究者の名前は、本人のプライバシーに関わるから公表は無理だとしても写真なら
すぐに用意できるはずです。  写真を公表できない理由として今後の論文発表に差しさわりがあるから
公開できないと言っていましたが、そんな事を言っている事態ではないです。
彼女はもう何も失いたくないと思っているのかもしれませんが、彼女にはもう失うものは無いはずです。
彼女の科学者としての評価は地に落ちたためこれ以上、下がりようがないのですから。
いっそのこと理研内の不祥事を洗いざらい全部暴露してくれればいいのにと思いました。

と思っていたら、彼女の上司である笹井教授が来週会見予告をするとともに「STAP細胞は存在する」
と言い出しました。
この問題、まだひと波乱あるかも知れません。

花園祐 さんのコメント...

 片倉さんと同様に自分も、小保方氏はもう何も失うものなんてないのだし研究者として続けてるわけないんだからひっそりフェードアウトすればいいと思うのですが、なんか変に引っ張りますよねこの人。もっとも盛り上がり方は半端じゃないだけに、エンターテイナーとしてみれば超一流なのですが。
 来週の笹井氏の会見も今から楽しみで、多分また感想の記事書くと思います。