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2012年8月3日金曜日

ゲームレビュー「コープスパーティ」

 どうも職場で風邪をうつされたのか昨日から喉がいがらっぽく、今朝起きたら関節痛とかでいろいろとだるい状態が続いています。あとこのところ本当に解説するようなニュースがあまりにもなくネタ切れが激しいので、この前日本から取り寄せたコープスパーティというゲームについて軽く書きます。

コープスパーティ(Wikipedia)

 このゲームのジャンルはホラーアドベンチャーで、私が今回遊んだのはPSP版です。結論から言うと非常に期待外れな出来で、買ったことを後悔するくらいひどい内容でした。
 まずなんでこのゲームを遊んでみようとしたのかというと、発売してから年月が経っているのに一向に中古価格が下がらなかったことがまず興味を引きました。これだけ値段が下がらないというのであればそこそこ評価が高いということだし、あと夏だからなんかホラーゲームがしたくなったということもあってAmazonで購入することにしました。

 ただ購入する以前から、ある種の地雷臭いうべきか不安がありました。というのもAmazonのレビューだと「シナリオはいいんだけど」とほぼ一様に書かれてあり、どうもシステム面とかゲーム性に問題がある節が見て感じ取れました。特にほとんどの人間が書いていたのは「ロード時間がやけに長い」という内容で、比較的値段が高い分、買って後悔はしないかと心配ではありました。残念なことにこの心配は見事に的中しました。更に言えば比較的評価が高いシナリオについてもにしおかすみこみたいに言うと「がっかりだよ(#゚Д゚)ゴルァ!!」と言いたくなるくらいのひどい出来でした。

 具体的にどの点が悪かったのかというと、まずはほかの人同様にロード時間です。このゲームは校舎内を探索するアドベンチャーゲームなのですが、教室を出たり階段を上り下りしてマップが切り替わるとキャラクターが数秒間、硬直して動かなくなります。それこそ昔のセガサターンやプレイステーションの頃のゲームと比べると屁みたいなロード時間なのですが、なんでマップもキャラクターも2Dドットで作られているのにこれだけ頻繁に硬直が起こるのかがすごい不思議です。仮に3Dマップのようにデータ量が大きいのならともかく、どう見たってしょぼいグラフィックなのにこれほどまでにロード時間を作るというのはある意味すごいんじゃないかと思うくらいひどいです。プログラムの組み方が極端に悪いのでしょうか。

 そして次に不満だったのは、このゲームにはゲーム性が全くないという点です。話を進めていく上で一応バッドエンドなどは設けられているのですが、そのどれもがアイテムを取ったか取ってないか、校舎内をうろつく幽霊にぶつかるかぶつからないかで決まるもので、「油断したら死ぬ」ってキャッチコピーがついていますが実際には「しょうもないことで死ぬ」といったところです。
 またアドベンチャーゲームでありながら話に分岐が全くと言っていいほどなく、ほぼ一本道のシナリオというのは手抜きもいいところでしょう。ゲームの最終盤に至ってパーティが二手に分かれてザッピングしながら探索するようになって少しは面白くなりますが、どうしてこれを最初からやろうとしなかったのか、探索というか決められた通りに物事を運ぶだけなのが非常につまらないです。

 そして極めつけがBGM。なんか主題歌も入っていますが控えめに言ってもあまりうまくない歌だし、歌詞も作品に合っているとは思えません。最もそう思うのはOPムービーが如何にも適当に作られた感じがする出来なのでそれに引っ張られている感もあるでしょうが。また探索中のBGMも、どう聞いてもダンジョンRPGに使うような変にポップなBGMで、探索している最中になかなか怖いと思うことが出来ませんでした。個人的にホラーゲームはBGMが命だと思いますし、PS2の「サイレン」とかSFCの「かまいたちの夜」などはBGMがムードに合ってたのが最大の評価点だと思います。

 肝心のシナリオについては目も当てられません。時系列上の明らかな矛盾があるばかりか、「ホラーというよりはスプラッター」と言われているからもっとバンバン人が死ぬかと思ってたらむしろなかなか死なないし。押切連介氏の漫画作品「サユリ」みたいな理不尽な暴力を期待していたのですが、ゲーム中に出てくるキャラクターは明らかにうかつな行動を取り続けて死ぬのが自業自得に感じてきます。ヒロインキャラに至っては例にって自分勝手に単独行動を取ることが多く、「むしろ早く死ね」とすら思えるくらい嫌悪感を感じるキャラです。

 自分でもここまで悪く言うのはどうかと思うのですが、本当に評価点が全くない作品です。真面目な話、どうしてこのゲームが一定層の支持を得ているのか全く理解が出来ません。まだ「ひぐらしの鳴く頃に」はわかるんだけど。
 唯一爆笑したところとして、「刻命」とかいて「キザミ」という名前の男子高校生が出てくるところです。全般的に名前のセンスがばね飛んでます。


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