ページ

2011年11月21日月曜日

欧州債務危機はどこまで続くのか

 すっかり愛用となっている朝日新聞デジタルを開いたら、いきなりこんなニュースが目に入ってきました。

ハンガリーが資金支援要請 欧州危機、非ユーロ圏に及ぶ(朝日新聞)

 見出しそのまんまの記事内容ですが今回はEU枠外のハンガリーでも財務破綻しかかって資金要請を発表したというニュースですが、そりゃイタリアやスペインですら今あんな状態なのですからハンガリーとかでもこうなってておかしくはないでしょう。ただこの手のニュースでちょっと気になるというか、どうも報道が後手後手になっているのではないかという懸念があります。言い換えるなら、どうしてこう政府が発表する間に財政状態がもう破綻寸前だという報道がされなかったのかということです。

 そりゃフン族がアジアから頑張ってきたと言っても東欧の一カ国、ハンガリーのことまで毎日詳細に報じてられないというのも自然と言えば自然ですが、これだえヨーロッパで火を噴いているのだからもう少し、「あの国とかやばいんじゃない」という報道がもっとありふれててもいいんじゃないかという気がします。
 そういったことを踏まえてここで私が何を言いたいのかというと、「じゃあ安全な国はどこなんだ」というこの一点です。ギリシャにしろイタリアにしろ大分火が回ってから報じられるようになりましたが、個人的にはもうちょっと早くに伝えてほしかったなという気がしてなりません。

 この頃明らかなスランプ気味でどうも言い回しが変に続いているのでそろそろ本題を書きますが、あくまで私の勘でしかありませんが、フランスの財務状態は現在どのような状態なのか非常に気になっています。詳しく調べたわけでもないですし過去のデータも閲覧したわけでないため本当にただの勘でしかありませんが、同じくEU内で主導的な地位にあるドイツに比べてこの手の問題で目にする数が少ないのが非常に気になります。
 今ここで出てきたドイツに関してはギリシャの債務をどう保証するかなどで見かけるのでさすがに、破綻の危機にあるとは思いません。またある意味で為替戦争の口火を切ったスイスもその危機感を持っているだけあって、スイス人の国民性もありますがこういうところでヘマをするようには思いません。

 それに対してフランスはどうかといったら、訪れたこともありませんしこれまでなにか専門的に取り扱ったこともありませんが、EUの中心国でありながら「フランスはまだまだ大丈夫だよ」という報道を全く見ないせいもあってこのところやや疑惑の目を持っております。こうして不安を煽るような記事は本来書くべきではないとは思う一方、何も情報が見当たらない不気味さが却って怖いのもあるので念のために記しておくことにしました。

 私が思うに来年は恐らく、ヨーロッパにとって二度目の落日を記念するかのような一年になるのではないかと思います。昨日に友人にも話をしましたがここ香港は日本とは比べ物にならないほど欧州関係のニュースが報じられていますが、見ていて非常に気になるニュースとして、この時期はクリスマス商戦前で海運会社にとっては稼ぎ時にもかかわらずむしろ貨物取扱量が減っており(主にヨーロッパ向け玩具)、関係各所ではてんやわんやになっているというものがあります。ちなみに以前に運送会社の営業の人と話した際に、「上司から営業でどうにかしろと言われるが、貨物量を営業で増やせったって無理があるよなぁ……」と聞いたことがあるだけに現場の人の苦労が忍ばれます。

0 件のコメント: