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2011年10月25日火曜日

香港の諸情報

 時期も時期なので香港についての情報を簡単に紹介します。どうでもいいですがこの「(`ハ´)」の顔文字は香港人にも当てはまるのかちょっと疑問です。

 まず香港に来てちょっと面食らったのは街中を走っているタクシーで基本はちょっと古い日本のトヨタ・クラウンで占められております。一体どういう経緯でクラウンが採用されたのかまではわかりませんがタクシーに限らず日本車は数多く走っており、10年以上前に発売されて不人気に終わった三菱・FTOを見た時なんかは軽い感動すら覚えました。
 なおタクシー事情とくれば中国本土もなかなか面白く、各都市ごとにどんな車種が使われているのかはっきりとした地域差があります。基本使われるのはその都市を本拠とする自動車メーカーの車で、北京は北京汽車の提携相手のヒュンダイ・ソナタ、上海は上海汽車の提携相手であるフォルクスワーゲン・サンタナ、武漢は東風汽車の提携相手のプジョーの車が使われてます。

 話は戻って香港ですが、街の特徴として際立っているのは観光ホテルなんかはたくさんあるのにビジネスホテルが規模に比べるとほとんどないというのがあります。観光用ホテルも毎年やってくる旅行客の数からすると少ない方ですが、普通に繁華街とかビジネス街を歩いていても安くて簡単に泊まれそうなビジネスホテルは全くと言っていいほど見つからず、香港出張に来る人をいろいろ困らせているという話も聞きます。
 何故香港にビジネスホテルがないかと言えば恐らく地価が高すぎるのと真面目に立てられそうな土地がないことが原因だと思います。自分もこっち来てから知りましたが香港島はそこそこ面積はあるものの土地のほとんどは急斜面のある山で、人が住めそうな平地は全くと言っていいほどありません。しかもその平地の大半は埋め立て地で、現在ですら海岸行くと埋め立て工事しているのが確認できるほどです。

 次に香港の料理についてですが、中華料理のほかにもインドネシアやタイ料理もいろいろ豊富で、なんか変わったカレーとかあちこちで見受けられます。同じ中華料理でも味付けは北京や上海とは違っており、話を聞くと自分は言ったことはないですが広州など南方の味付けに準じているようです。
 こうした現地料理に加えて見逃せないのは日本食店の圧倒的な多さです。上海も多いと言えば多いですが香港はそれとは比べ物にならないくらいに多く、香港人らもごく普通に通っては食べたりしていて値段もほかの料理と比べて大差はありません。さらにこれもこっち来てから知りましたが、何気に香港は日本食品の輸出地として最大の地域で、それもあってかジェトロなんかはしょっちゅう日本食の試食会をあちこちで開催してたりします。

 ちょうど今、TPPに加盟するかどうかで日本は揉めてますが、私としてはある程度議論は出来たしもう加盟する方向でいいのかと思っています。よく加盟すると日本の農業はダメになると言いますがこれを一番主張しているのは日本の農業を一番駄目にした張本人ともいえる農水省で、逆に加盟賛成派の意見、たとえばアメリカとのオレンジ輸入自由化で果実産業は散々ダメになると言われたが実際はその後に果実輸出量は増えっていったなど、聞いてて納得させられる話が多いです。
 おまけに食品というのは工業品と違って値段が安いかどうかで買うかどうかがすぐ決まるものじゃなく、あのと言ったらなんですが中国人ですら相次ぐ混入事件を受けて粉ミルクは海外メーカー製しか買わないように、いくら海外のものが入ってきたとしてもアメリカのBSE騒動の際に怒り狂った日本人はそうそう品質の低い食べ物を受け付けないでしょう。むしろ品質面で圧倒的な強み(リンゴなんか中国のはあまりおいしくない)を持つ日本の農作物を海外に輸出促進をTPP加盟で図るべきではないかと、香港の現状を見ていてつくづく思います。

 ……香港の話するといったくせに政治の話に擦りかえるあたりが自分らしい。

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