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2011年7月13日水曜日

文芸春秋の足利事件キャンペーン

足利事件キャンペーン はじめに(文芸春秋)

 このブログでもこれまでに何度か取り上げてきておりますが、先日たまたま上記サイトを見つけたのでここにリンクを貼ることにしました。上記サイトは2009年に無罪が証明されて釈放された菅家利和さんが巻き込まれた足利事件を含む、栃木県と群馬県において発生し未解決のままの幼女誘拐、殺人事件(北関東連続幼女誘拐殺人事件)について、日テレ記者の清水潔氏が追ったレポートです。清水氏の記事は毎月文芸春秋に載せられているのですが、上記サイトではうれしいことにこれまでのものから最新の記事まですべて閲覧することが出来、部外者の私が言うのもなんですが今ここでこの記事を読んでいる方にはどうかご一読いただきたいと切に願います。

 内容について簡単にまとめると、菅家さんが釈放される前から該当地域にて幼女の誘拐、殺人事件が頻発していることから清水氏は同一犯の可能性を探り、その後の独自調査で菅家さんは足利事件の犯人ではないという結論に達し、果てには犯人と非常に思しき人物の特定にまで至る過程が記事に描かれております。記事内容は非常にしっかりと取材をした上で書かれているだけに説得力が高く、また遺族や当時の事件目撃者などから詳細な情報を聞き出しており、始めに読んだ際はこんな凄い記者が世の中にいたのかと思わせられるほどの構成でした。
 ただそうした記事構成以上に、真犯人と思しき人物がはっきりと特定しており、なおかつ足利事件で誤認逮捕をしたにもかかわらず「時効だから」といって捜査に着手しようとしない栃木県警の対応には深い怒りを覚えさせられます。先日に書いた問題のある県警リストも元を辿ればこの清水氏の記事を読んでまとめようと思い立ったものですし、一ブロガーとはいえこの事件についてはなるべく広く世に訴えるべきだという考えから、こうして関連する記事を折あらば書いております。

足利事件など未解決5事件、被害者家族会発足へ(朝日新聞)

 これは先月末のニュースですが、こうした清水氏の活動もあってか北関東連続幼女誘拐殺人事件の被害者遺族らは家族会を結成しました。知らない人からすればそれほど気にも留めないニュースだったかもしれませんが、清水氏の記事を読んでた私からすればこれをきっかけに事件が動いてくれればという思いをさせられる大きなニュースでした。

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