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2011年6月19日日曜日

ホークスの小久保選手について

小久保裕紀(Wikipedia)

 私が日本にいた頃に観戦することの多い球団ときたら家から球場が近いということでヤクルトスワローズと千葉ロッテマリーンズが多いですが、何気に好きな球団となるとソフトバンクホークスです。何故地元とも全く関係のないこのホークスが好きなのかというと戦力的に非常にバランスがよく、隙のないチーム編成をしていることから自然と贔屓するようになっていきました。好きな選手を挙げると和田、杉内、川崎選手(おすぎ氏も大好き)など比較的若い選手ばかりですが、先日ちょっとしたことから小久保選手の来歴を知っていろいろと驚き、今回こうして記事にすることにしました。

 詳しくは上記のWikipediaの記事を読んでもらえれば具体的にわかりますが、ホークスがダイエーだった時代から小久保選手は若くしてチームの主軸打者となってチームの優勝にも貢献しておりました。にもかかわらず、優勝という最高の結果でシーズンを終了した2003年、ホークス球団は突然小久保選手を巨人へ無償でトレードし、放出してしまいました。

小久保無償トレード問題

 当時の私はあまり野球に興味がなかった頃でこれまでそんなこともあったっけなという程度で覚えてはいましたが、改めて上記ページの内容を見て呆れ返りました。なんでもこのトレードはダイエーと球団オーナーだった中内家との権力闘争の過程で発生し、なおかつ当時の球団社長だった高塚氏が私怨とも言える様な感情で決めたものだったそうです。
 そもそも優勝の立役者を本人はもとより王監督(当時)にも相談せずに経営側の判断のみでトレードを実行する点でも以上で、しかも無償だなんて裏がないことの方がありえません。実際にナベツネがこの件に関わっていたそうですが、当時のホークス選手らのコメントを見るとみているこっちが腹立たしくなってきます。

 ただこの無償トレード事件で最も立派だったと思うのは、ほかならぬ当人の小久保選手です。はっきり言ってこんな扱われかたしたら普通はふて腐れてもしょうがない気がしますが、小久保選手は黙ってトレードに従って巨人に移籍し、そこでも活躍して外様で初となる巨人の4番に就任します。その後FA権を取得後は見事と言っては何ですがホークスに復帰し、現在も主軸として活躍し続けている姿には頭が下がります。

 なおこの無償トレードを主導した中内正氏は昨年、相続した遺産額を一部申告せずに相続税法違反で逮捕、有罪判決を受けており、もう一人の主導者である高塚猛氏は2004年に強制わいせつ事件で逮捕されております。悪い人間というのは悪い行為を繰り返すものです。

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