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2010年6月16日水曜日

菅総理にまつわる気になるニュース

 今日を持って今年の通常国会は閉会しましたが、なんか報道によると法案成立率は下から数えて二番目だったそうです。衆議院では大量の議席を得ているものの、参議院で単独過半数を持っていなかったのが原因でしょう。

 今国会終盤は、何が何でも支持率の高いうちに選挙に持っていって議席を確保しようとする民主党と、そうはさせじとオウンゴールを狙う野党の攻防、ってほどでもなく野党のささやかな抵抗が見られました。主にやっていたのは自民党でしたが、かつて自分らが与党だった頃は会期末に野党が問責決議案を提出する事に対して時間の無駄だといいながらも今国会ではきちんと出してきて、その一方で民主党の菅総理も改めて出される立場になるや、「何故出るのか分からない」と述べており、お互い本当はわかり合っているんじゃないかとツッコミを入れたくなりました。

 もう少し自民党の事について書いておくと、なんか誰も頼みもしてないのに早々に谷垣総裁は次の参院選で敗北(民主党が単独過半数獲得)したら責任を取って辞任すると発表しています。ただでさえ影が薄いのでやめたって意味がない気がするのですが。
 ただ先週、恐らく誰かの入れ知恵だとは思いますが、菅総理が参加を呼びかけている超党派の「財政健全化検討会議」に対して、「財政再建と言いながら、子供手当てのような大量のバラマキを続けている限りは参加できない」と発言したのはまだ評価しております。

 そんなわけでいよいよこれからが選挙戦本番となって行くわけなのですが、選挙を控えてどうもこの所、菅総理に関する民主党内からのニュースに気になるものが多くなってきております。
 まず最初に私が奇妙に感じたのは、今日もちょっと話題になっていましたが「ダブル選挙」についでです。これを報じたのは産経新聞ですが、リンク先の記事のよるとある民主党幹部が菅総理は衆参のダブル選挙を狙っていると話したと書かれています。常識的に考えるならば三分の二にこそ達していないまでも圧倒的多数派となっている衆議院の議席をわざわざ減らしかねないよう選択をするとは思えず(小沢派を切り崩すにしろ)、案の定今日の国会にてそのような考えはないと菅総理も発言しました。

 これともう一つ気になったニュースとして、以下のリンク先のニュースがあります。

「沖縄基地どうにもならない」 菅首相の「発言」が波紋(J-CASTニュース)

 上記リンク先ニュースの内容は、民主党沖縄県連の喜納昌吉参院議員が6/1に出した本の中で、去年の衆議院選挙後に菅氏が、「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチしたくない」、「もう沖縄は独立したほうがいいよ」と発言したと書かれています。
 私がこのニュースを見た際に疑問に感じたのは、一体何故喜納氏は今の今になってこんな事を言い出したのかという理由です。言ってしまえばこの菅氏の発言が真実であるかどうかにもかかわらず、下手をすれば次の参院選に影響を与えかねない内容です。これを野党の人間が書くならともかく身内の民主党から、しかも喜納氏は、

「半分ジョークにしろ、そういうことをいま副総理でもある、財務大臣でもある、将来首相になる可能性もある彼が言ったということ、これは大きいよ。非公式だったとしても重い」(注:執筆時期は菅氏が総理の就任前)

 とまで書いております。もし私だったら、仮に書いていたとしてもこんな普天間問題で荒れているこの時期なら出版を差し止めるんですが……。

 先ほどの唐突なダブル選挙の話といい、どうもこのところ菅総理に対するネガティブなニュースが民主党内から発信されているような気がします。発信源がどこなのかまではいちいち予想しませんが、案外次の選挙は目前の敵よりも獅子身中の虫との戦いへと菅総理は駆り出されるかもしれません。

  おまけ
 ちなみに上記の菅総理が発言したとされる内容ですが、私個人としては案外まともな感覚を持っているのだとかえって評価しました。政治生命を一気に吹き飛ばしかねず様々な利権が複雑に絡んでいる沖縄問題にタッチしたくないという政治家としての本音はさることより、沖縄独立に触れていることについては私もかねてから考えていました。
 これはかなり昔の友人との会話で出た話ですが、これまでの歴史から仮に沖縄が日本から独立したいと主張した場合、道義的に他の日本人は沖縄人の主張を止める術はないと友人と互いに一致しました。無論私個人としては沖縄は日本国に止まってくれればそれに越した事はないとは思ってますが。

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