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2009年10月13日火曜日

プラシーボ効果の効くもの、効かないもの

「薬の効果の八割はプラシーボ効果」

 こんな言葉をご存知でしょうか。この「プラシーボ効果」というものは「症状に対応する薬を飲んだ」という安心感というか自己意識のことで、飲んだ薬の効果以上にそういった心理的作用の方が体調の回復に寄与していると言われております。私が以前に見た実験では、車酔いしやすい人達に実際はただの栄養剤を酔い止めの薬として服用させてバスに乗せたところ、なんと八割がたの乗客がいつもより酔わなかったと回答していました。

 信じるものは救われるじゃありませんが、言われてみるとなんとなく薬の効果というものはそういうものなのかもしれないという気がします。しかしこの前にふとこのプラシーボについて考えてみたとき、先ほどの酔い止めのようにプラシーボ効果の出やすいものと出にくいものがあるのではないかと思いました。
 効果の出やすいものとして挙げられるのはまずは先ほどのような乗り物酔いに、あと私も先ほどまでダウンしていた頭痛とかで、逆に効果の出にくいものときたらと考えたときに出てきたのが、毛生え薬なんじゃないかと何故かすぐに思いつきました。

 私の周りでも毛の生えることを信じてあれこれ育毛剤を使っている人間を今まで見てきましたが、彼らのその切実な願いに対して思い通りに毛が生えてきた人はあまり見受けられませんでした。もしかしたら本当に生えるのかという不安もあるのかもしれませんが、こんな具合にプラシーボ効果の出やすいものと出にくいものを細かく分類していったら心理学的にも面白いんじゃないかと思います。

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