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2009年2月18日水曜日

中国留学生の親中嫌韓化

 何度もこのブログでも書いていますが、私は中国の北京に一年留学したことがあります。留学中はそれこそ今思い出してもおかしくなるくらい楽しく過ごしていましたが、その中で私が私と同じ日本人留学生に対して強く感じたのが今日紹介する「親中嫌韓」です。
 前もって断っておくとこの言葉は私の造語で意味はそのまんま、「中国が好きになって韓国が嫌いになる」という意味です。面白いことに、中国に留学した日本人の大半はこの傾向の意識を多かれ少なかれ持つようになって帰ってくるのです。

 以前にも「なぜ中国をかばうのか」という記事で一回書いていますが、中国というのは非常にあくの強い文化を持っている国で、例えるなら東京出身者が関西でしばらく過ごすと関西弁がその後抜けなくなるというように、外からやってきた異邦者をその文化の内側に取り込む作用が強い国であります。
 留学生に対してもほぼ同様で、日本人留学生はやってくるとまず対応の悪い学校側や学生寮の手続きなどに辟易して非常に遅れた国だと口々に批判します。しかしある程度生活に慣れる留学して三ヶ月目位に入ると、突然中国に対して「やっぱり歴史の深い国だ」、「日本なんかよりフラットな中国の感覚がいい」などと急に誉めそやすようになります。

 まぁこれは中国に限らないようで、留学経験者は大抵留学先の国のことを好きになる傾向があり、特に本国に帰った後に周囲から留学先の国を批判されることで急速にそんな態度が発現しやすくなるそうです。かくいう私は中国に行く前から中国が好きだったので、留学を終えて変わったことといえば相撲が好きになったことくらいです。

 こうした中国への親近感が強まる一方、中国に留学する日本人は男女ともに韓国人に対して猛烈に批判的になっていく傾向があります。私は留学中にこれといって韓国人と深く交流をしなかったのでそんなに嫌いになることはありませんでしたが、学生寮で相部屋(大抵相部屋に住まわされる。私のルームメイトはルーマニア人でした)の相手が韓国人だった方に至ってはこの傾向が顕著で、日本人留学生が三人も集まればたちまち韓国人への陰口大会がいつでもどこでも始まるほどでした。
 では韓国人のどういうところが嫌われるかですが、韓国人留学生と相部屋だった友人の話を聞くと、

・冷蔵庫にキムチを入れられ、自分の食べ物も全部キムチ臭くなった。
・テレビのチャンネル主導権を握られる。
・夜中まで平気で大音量で音楽を鳴らし続ける。
・夜中でも友人を連れてきて大騒ぎする。
・物を貸すと返す際にいろいろとついてくる。

 などで、やはり「周囲を気にしない」ということが日本人と合わず、特に夜に騒ぐことで眠れないと文句を言う人間が多かったです。
 更に面白い証言を紹介すると、「韓国人はつかなくともいい嘘を平気でついてくる」と、まるで判を押したかのように同じことを言う日本人留学生が多いので詳しく背景を探ってみると、今の証言を言う日本人留学生は皆韓国人の女の子と一時付き合い、別れた奴ばかりでした。

 この中国の留学先で韓国人が嫌われる傾向にあるのは何も日本人の間だけではなく、欧米などといった他の国の人間も同じでした。私と同級生だったフランス人の姐さんなんか、

「この前タクシーに乗ったら運転手が、お前はフランス人だからいいけど、俺は日本人と韓国人は乗せたくないんだと言いやがった。私の知っている日本人はみんな良い人ばかりなのに、本当にひどい奴だったわ。ま、韓国人はしょうがないけどね( ^∀^)」(ごついフランス人の姐さん)
「それを僕の前で言うの?('A`)」(ちょっと気弱な韓国人の男の子)

 何故これほどまでに韓国人が中国の留学先で嫌われるかについてですが、原因は単純に韓国人が留学先で圧倒的大多数派になるからだと思います。実は中国では日本以上に韓国との交易関係が強いせいもあって留学生もたくさん来ており、ちょっと細かいデータは失念してしまいましたが確か中国への留学生人口第二位の日本人の二倍もの人数が毎年来ていたと思います。この傾向は中国に限らず、私がイギリスの語学学校にいた時はブラジル人が一番多かったのですが、やっぱりここでもブラジル人が他の国の人から嫌われていました。

 なぜ多数派になると嫌われるかですが、まず一つに多数派ゆえのおごりが生じ、同胞人同士で集まると行動が横柄になるというところがあると思います。人数が多ければ行動も起こしやすくなったり、他の外国人を巻き込んで何かを実行するのでも決定力が強まり、更にはいろいろな制度的な面も多数派に合わされやすくなっていくので少数派からすると鼻持ちならなくなるのも自然な気がします。

 一応苦言を呈しておくと、この傾向は日本人留学生にも当てはまるところがあります。韓国人には負けても現在中国の留学生人口第二位は日本人で、やっぱり集団で固まっては横柄なところを見せる輩も少なくありませんでした。
 更に言えば、中国人社会においてすらも中国における韓国人留学生のマナーが段々と問題視されてきています。韓国人の国民性なのか私が先ほど説明した多数派ゆえのおごりかまではわかりませんが、留学先の大学でたびたび問題行動を起こす韓国人留学生に対して徐々に中国人の視線が厳しくなってきているのもあり、これを対岸の火とさせずに日本人留学生の方も厳に行動を慎み、日本人ばっかりで固まったりせずに中国現地でいろんな人間と交流してほしいと願っております。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本人も群れたがる国民性がありますが、韓国人はそんな日本人からしても異常だと思えてしまうくらい群れるのが好きみたいですね。

以前韓国人が「日本人は食堂で食事を一人でするけど、信じられない。誰かと一緒じゃないと絶対いかない、お腹がすいてても一人だと我慢する」と言ってて、すごくびっくりしたことがあります。

しかし花園さんの話を聞くたびに、留学したらよかったて思いますね~。でも留学先の日本人とうまくやっていく自信はないなぁ。地味なオタクと仲良くなるだろうなきっと。

花園祐 さんのコメント...

 きっとろっくまんさんなら、留学先でもうまくやっていけると思いますよ。留学は若いうちにしか出来ないとみんな考えやすいですが、実際にはそんなことがないので機会があれば是非チャレンジしてもらいたいです。

 それにしても、その韓国人の話は凄いですね。ランチタイム症候群は日本人にしかないと思っていました。