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2008年8月26日火曜日

日本郵政会社の経営について

稼ぎ頭のはずだった「ゆうパック」 「赤字」判明がもたらす悪影響(J-CASTニュース)

 ちょっと古いニュースですが、いきなりリンクを張ってみました。内容を簡単に説明すると、今年から民営化して一民間企業として船出した日本郵政会社が総務省に対して経営内容の報告書を提出したところ、民営化後の主力事業として期待され、クロネコヤマトが契約を切った直後にコンビニと代理店契約を結ぶなどしていた荷物運送事業(ゆうパック)が、なんと半年で5億1100万円もの赤字を出していたのです。
 しかし、それ以上に驚きなのが、民営化後にはネットワークが崩れる、国の後押しなくして経営が成り立つわけがないと言われていた、手紙などの郵便事業が1042億8400万円の黒字だったということです。

 このニュースは正直言って見る人によって評価が大きく分かれるでしょう。民営化後に主力事業とするはずだった荷物の運送が赤字で、逆に年々年賀状をメールで出す人間が増えて黒字なんか出せるわけないといわれていた郵便事業が、運送事業の赤字を軽く埋めるほどの大黒字だったのです。これまでの討論ってなんだったのかって思うくらい驚きの内容です。

 ネット上でのこのニュースの反応は様々で、やはり郵政民営化の経営見通しは甘かったという意見もあれば、むしろこれだけ独占事業である郵便事業で儲けていたのかという意見もあり、中には民営化したからこそこういった情報が公開されるようになったのだという意見もありました。

 私としても、先ほどの最後の意見に同感します。と同時に、本当に郵政解散以前は政治家評論家みんな揃ってまともなデータなしにくだらない議論をやっていたのだと感じます。ネットでの意見でも書かれ
ていましたが、もしこれが民営化せずに隠されたままであれば、国民が出している郵便貯金からこの運送事業の赤字が補填されていた可能性もあり、やはりこれらの情報が公開されただけでも民営化の価値はあったのだと思います。

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