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2008年7月22日火曜日

中国バス爆破事件について

 久々の中国ネタです。
 すで知っての通りでしょうが、昨日中国雲南省の昆明にて、二件連続して路線バスが爆破される事件が起こりました。この事件について中国国内ではどう報道されているのかというと、留学時代に私が愛読していた「新京報」という、北京で発行されている新聞のWEB版の記事を読んでみると、

・被害者
 三十歳女性一人と二六才男性一人が死亡。十四名が怪我を負い、そのうち一人は今も危険な状態。
・発生時刻
 一発目が七時五分。二発目が八時十分。
・爆破手段
 爆弾による爆破。
・容疑者
 未だ不明。しかし現地の警察は十数枚の、三十歳前後の若い男性が写ったモノクロ写真を公開し、事件に関係している可能性があると発表している。
・事件の影響
 事件のあった次の日である今日、現地ではこの日バスのかわりにタクシーを使う人間が増え、タクシー運転手によると売り上げが増えたとのようです。

 日本での報道によると、北京政府はまだテロとは断定せず、人為的な爆破事件という見方をしているそうです。犯行声明がなく、容疑者の捕まっていない現在ではこのような発表にならざるを得ませんし、安易にテロと断定すべきでもないので、私としてもこの北京政府の見方を支持します。同様に、誰が、どんな目的で、なぜ事件を起こしたのかはまだあれこれ推量する時期ではないと思います。幸いというか、どのメディアもまだ下衆な推理合戦は行わず、事件の続報を落ち着いて待っているようです。

 しかし事件の影響だけを見るとすれば、すでにオリンピックまで一ヶ月を切ったこの時期にこんな事件が起こったことにより、北京政府への衝撃は大きいことが予想されます。今後この事件を教訓にどんな対策を北京政府が取るかが注目すべき点でしょう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 オリンピック前に爆破事故はまずいですよね。なんか他にも雷管100個持っていた人が逮捕されたらしいし、他国の選手とかに怪我をさせて国家間の緊張が高まるようなことにならなきゃいいけど。ただでさえ、評判の悪い中国だから。

花園祐 さんのコメント...

 でも多分、オリンピックが行われる北京では騒動は起こらなくとも、開催中にほかの都市ではこういう事故は頻発すると思います。それ以上にミスジャッジが連発されて、最後にはこういった人為的な事件が起きても誰も見向きしなくなるんじゃないかな。