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2008年3月29日土曜日

書評「環境問題はなぜ嘘がまかり通るのか」

 前々から少しずつ匂わせてきましたが、ようやく著作の本を読んだのでここでも取り上げようと思います。その著者の名前は武田邦彦氏、関西在住の方なら「たかじんのそこまで言って委員会」という番組ですでに見かけているかもしれませんが、中部大学の大学教授です。

 この人がどういう人なのかというと一言で言って、「世の中の環境対策なんて全部嘘っぱちだからやるな、信じるな」という人です。その考え方や主張は先ほどの番組の中や、彼の著作「環境問題はなぜ嘘がまかり通るのか」の一巻、二巻で思う存分展開されています。

 実はここで謝罪を兼ねて書きますが、前回京都市のごみ行政について書いた時に友人が、分別回収の方が実は環境負荷が大きいのではと指摘してくれたのですが、どうもそうらしいです。というのも、この武田邦彦氏の著作の中で、分別回収されたペットボトルはどこに行くのかというと、一旦廃棄物請負業者に金を払って受け取ってもらった後、大半は他のごみ同様焼却場に持っていかれるそうです。それならば単純に行政がぺっどボトルを回収した後そのまま焼却場に持っていけば、無駄なお金は必要なくなるだけです。なぜこんなことが起こっているかというと、それはいわゆる利権団体などのせいだと武田氏は指摘しています。今まで分別回収をサボってきたと前回私は非難しましたが、私のが間違っていました。

 もっとも調べてみると武田氏への逆批判も少なくないようです。特に先ほどのペットボトルの回収率、リサイクル率の数字結果は偏向があると強く言われています。しかし著作全体で見ると割と根拠よく欠いてある上に、言われてみるとなるほどと思うこともあるので、ひとまずは私は武田氏を支持していこうかなと現状で考えています。

 その武田氏の著作の内容を部分紹介していこうと思うのですが、それよりやはりこのブログを読んでいる方にはぜひ本を手にとってみて、自分の目で読んでもらいたいです。良くも悪くも一読の価値はあると思います。

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