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2008年1月15日火曜日

ナポリゴミ問題と京都市のゴミ行政

 昨今ニュースにてイタリアのナポリでゴミ問題が発生しているとよく聞きます。
 その内容とはこれまで埋めていたゴミが埋立地が使えなくなり、焼却炉を作ろうとしたらマフィアに邪魔されてしまい、街中に処理しきれないゴミが溢れ返っているというものです。大体どこのメディアでも批判的に書きつつ、せっかくの観光都市がもったいないというような報道の仕方です。

 じつはまぁ、これを聞いててすぐに京都市が私には浮かんできました。実は京都市も似たような問題を抱えています。 信じられない事ですが、京都市は去年になるまで燃えるゴミとプラスチックゴミを分けていませんでした。それどころか、現在進行形で地域のゴミ集積所というものはなく、みんなゴミ回収の日に家の前に袋を置いていき、それをいちいち回収する現状です。
 更にちょっと昔に戻ると、2005年、つまり一昨年になるまで本当にルールのない無法状態で、袋に何でも入れて出すだけでした。その年になってようやく家庭ゴミ(プラスチックを含む燃えるゴミ)と缶やビン、ペットボトルと金属類を分けるようになったのです。ちなみに、家の前にゴミ袋を置くのはずっと以前から続いています。
 私などは最初、京都に来た時は非常に驚いたものです。既に分別回収になれていた性もあって、プラスチックを燃えるゴミに一緒に入れて出す事に非常に戸惑いつつやったのを昨日のように覚えています。おまけに、現在でも続いていますが、他の地域がやっているような新聞や紙類を回収する資源回収はありません。京都市がいうには、「古紙回収業者に勝手に渡せ」です。渡せないなら燃えるゴミに混ぜろとも言っています。

 この何から何まで呆れるゴミ行政が、なぜ日本一の観光都市京都で続いているのかこれまでずっと疑問でした。なんせ朝の早くに道を歩くと、各家の前にゴミ袋がでんと座ってるのです。もう少し考えたらと思っていたら、今度は訳のわからない分別方法になったし……。
 察しのいい人にはわかると思いますが、このみょうちきりんなゴミ行政の背後には京都市の闇権力とも言うべき、日本版マフィアともいえる部落団体が背後にいるそうです。一昨年頃から全国ニュースでも取り上げられるようになりましたが、京都市の職員にはその手の人間が数多くいて、まともな人間ならともかく、事件化したように麻薬をやってたり、無免許で何十年も車を運転したりと、不祥事には事欠きません。また組織ぐるみでもいわゆる「中抜け」といわれる、ゴミを午前中に回収した後、昼休みから自宅に戻って働かないという実態も報告されています。

 京都市ではこの団体が非常に強く、面倒くさい分別回収などにずっと消極的で反対活動をしていたようです。特にこれまで国政で高い権力に居座りつづけた、野中広務が団体を後押しし続けたのが大きかったのもあると思います。一説によると、前述の京都市職員の問題が発覚した背景には、この野中広務が政界から失脚したのが原因とも言う声もあります。

 とまぁ、実態的には京都市もナポリも変わらないということです。まぁこれを言い出したら日本の地方行政はどこもかしこも似たようなものらしいですが。
 ただ噂によると、警察や市職員というのはこのような不正が非常に多いらしいのですが、消防職員やレスキュー隊などでは全くといいほど不正がないと聞きます。というのも、不正をやるような根性の曲がった連中じゃ絶えられないほどの体力のいる激務なので、真面目で志の強い人間が集まるかららしいです。また、忙しすぎて不正をやる方へと頭が回らないとも、冗談のような話まであります。
 実際に彼らの激務は漏れ聞く限りでも非常に大変だと聞きます。冬山のレスキューなどそれこそ命がけでしょう。メディアに対してもう少し、彼らの地位向上に繋がるような報道を願う限りです。

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